IIJ Omnibusサービスにおいて、ローカルブレイクアウト機能を強化

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当社は、クラウド型のネットワークサービス（SD-WAN（※1））である「IIJ Omnibusサービス（以下IIJ Omnibus）」において、企業ネットワークのトラフィック負荷の軽減を目的に、特定のSaaS向けのトラフィックについて、拠点から直接インターネットに流すことが可能なローカルブレイクアウト機能（※2）を強化いたします。具体的にはIIJ Omnibusが、ローカルブレイクアウトを実現するために必要な宛先情報を収集する「IIJクラウドナビゲーションデータベース（※3）」と連携することで、お客様は特定SaaS宛のトラフィックを直接各拠点からインターネットへ流すネットワーク構成を容易に取ることができ、企業ネットワークの輻輳や、インターネットゲートウェイ設備へのアクセス集中を回避することが可能です。
また、IIJクラウドナビゲーションデータベースにて提供している宛先テンプレート（宛先リスト集）について、従来のMicrosoft 365、Google Workspace、Windows Update、Zscalerに加え、Zoom、Boxのテンプレートを2024年3月より提供開始いたします。

IIJ Omnibusは、企業ネットワークに必要な機能を仮想化し、クラウドサービスとしてオンデマンドで提供するSD-WANです。WANを構成するための機能に加え、各種クラウドサービスへの閉域接続、高品質リモートアクセスなどの多種多様な機能を提供しています。これらの機能を組み合わせることで自社に最適なネットワーク環境を構成することができ、複雑化する企業ネットワークの運用負荷とコストを大幅に削減することが可能です。企業ネットワークの要として多くのお客様に採用いただいているIIJ Omnibusですが、今般IIJクラウドナビゲーションデータベースに対応することにより、特定SaaS向けのトラフィックを拠点からローカルブレイクアウトできるネットワーク構成が容易に構築できるようになりました。

• （※1）SD-WAN（Software Defined Wide Area Network）：ネットワーク全体をソフトウェアで制御するネットワーク技術を用いて、WANを仮想的に一元管理するものです。
• （※2）ローカルブレイクアウト：特定のクラウドサービス宛の通信について、データセンターなどのインターネットゲートウェイを経由せずに各拠点のインターネット回線から直接アクセスする機能です。
• （※3）特定SaaSの宛先情報を自動収集し、IIJの他サービスと連携することでローカルブレイクアウトなどが実現できるクラウド型のデータベースサービスです。宛先クラウドのIPアドレスだけでなく、FQDN情報を提供するほか、専用画面では独自にルールを追加するなどの編集も可能です。詳細は https://www.iij.ad.jp/biz/cloud-nav/ をご覧ください。

背景

近年、デジタルトランスフォーメーション（DX）の推進を背景にSaaS利用が拡大し、クラウドサービス向けのトラフィック増大が企業ネットワークの輻輳や、設備リソースの圧迫による遅延などを引き起こしています。こうした課題を解消する方策として、特定SaaS宛の通信について、本社のインターネットゲートウェイを介さずに、各拠点から直接アクセスさせることで社内ネットワークの負荷を軽減させるローカルブレイクアウトという構成が注目されています。当社は2023年6月に「IIJクラウドナビゲーションデータベース」を開発しました。今回、IIJ OmnibusがIIJクラウドナビゲーションデータベースと連携し、ローカルブレイクアウト機能を強化したことで柔軟なトラフィック制御が可能となり、お客様はネットワークコストの最適化や安定的なクラウド利用環境を実現することができます。

利用イメージ

1. （1）SaaSの宛先情報を自動更新
   Microsoft 365やGoogle Workspace、Windows Updateなどでは、日々FQDNやIPアドレスが予告なく更新されますが、SaaSの宛先情報の自動更新により、管理者はいつあるか分からないSaaSの更新情報を追従する面倒な運用から解放されます。
2. （2）お客様の各拠点向けにSaaSの宛先情報を提供
   SaaSの宛先情報を、IIJクラウドナビゲーションデータベースから、WANを構成する各拠点に置かれたサービスアダプタに送ります。
3. （3）振り分けルール設定UIを提供
   お客様ご自身で、通信の振り分けが必要、あるいは不必要なFQDNやIPアドレスをIIJが用意したテンプレートから専用画面で設定・変更できます。また、テンプレートに無い宛先においても、手動で追加可能なため、より柔軟な振り分けルールの作成が可能です。

• （※）IIJクラウドナビゲーションデータサービスにおいては、新たにZoomとBoxのテンプレートを提供開始いたします。
  *2024年3月を予定しています。

IIJクラウドナビゲーションデータベースの提供価格（税抜き）

	初期費用	月額費用
基本機能	120,000円	38,000円
宛先テンプレート（テンプレート1つあたり）	0円	25,000円
経路配信機能（ルータ1台あたり）	0円	2,000円

IIJ Omnibusサービスについては、以下をご覧ください。

• https://www.iij.ad.jp/biz/omnibus/

IIJでは今後も、お客様のニーズに合ったネットワークサービスを提供できるよう、機能開発を進めてまいります。

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株式会社インターネットイニシアティブ　広報部

〒102-0071　東京都千代田区富士見2-10-2　飯田橋グラン・ブルーム

• 03-5205-6310
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