「IIJ Media Sphereサービス」にてテレビ放送と同時にネット配信を可能にするライブ機能を提供開始 | IIJについて

2021年10月26日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、動画のオンデマンド（VOD）配信に必要なシステムや機能をクラウドサービスとしてオールインワンで提供する「IIJ Media Sphereサービス」の新たなメニューとして、広告挿入や字幕表示などの機能を備えたライブ配信用「LIVEプラン：プレミアム」を追加し、主に放送事業者向けに本日より提供開始いたします。放送局や動画配信事業者のお客様は、テレビ放送とインターネットの同時配信や、スポーツ、音楽イベントなど定期的なライブ配信の用途で本サービスをご利用いただけます。

IIJ Media Sphereサービスは、動画配信プラットフォームとCDN（Content Delivery Network）の機能を併せて提供するサービスです。お客様は動画ファイルを専用の管理画面からアップロードするだけで、システム側で視聴端末に合わせた配信フォーマットへのデータ変換（トランスコード）から、動画プレイヤーのHTMLタグ生成、エンドユーザへの配信までを一括して行うことができます。動画配信に必要な設備や各種機能を自社で調達する必要がなく、専門知識がなくても手軽に配信を始められるため、一般企業の社内利用、教育機関やコンテンツホルダーなどのお客様に幅広くご利用いただいています。
一方、昨年来のコロナ禍により在宅時間が増えたことで、インターネット経由での動画視聴が増加しており、放送分野においてもテレビ放送とインターネットの同時配信のニーズが高まっています。そのような需要に対応するため、今般、従来のVOD配信機能に加え、広告挿入、字幕表示、番組表などのライブ配信用機能を提供するメニューを追加します。

IIJ Media Sphereサービス　LIVEプラン：プレミアムの特徴

放送分野の標準規格であるARIBに対応した字幕（※）をライブ配信の動画でも表示できます。
サーバサイド動画広告（SSAI：Server Side Ad Insertion）機能により、テレビ番組のようにライブ配信の途中で広告を挿入できます。登録してある広告動画からランダムで再生したり、指定された長さにあった広告を再生したり、利用用途に合わせた広告挿入が可能です。
VODと併せて使いたい場合は、「VOD＆LIVEプラン」をご利用いただくことで、配信終了後にVOD動画として保存し、見逃し配信に利用することができます。
配信するコンテンツは分かりやすい番組表形式の管理画面で対象チャンネルの指定時間に登録することができます。

（※）社団法人電波産業会（ARIB）により策定された、テレビの字幕放送やFM文字多重放送用に使用される字体です。

LIVEプラン：プレミアムの提供価格（税別）

初期費用		150,000円
月額基本費用		300,000円～
利用量に応じた従量課金	LIVEトランスコード	300円/時間
	動画ストレージ	10円/GB
	データ配信	7円/GB（月額基本料金に10TBを含む）

（※）RTP/SRTにてSCTE-35およびARIB B.37が重畳出力されるエンコーダをお使いいただく必要があります。
（※）VOD&LIVEプランは、個別見積もりとなります。

提供イメージ

本サービスの詳細については、以下サイトをご覧ください。
https://www.iij.ad.jp/biz/media-sphere/

なお、IIJは2021年11月17日より開催される放送・メディアの国際展示会「Inter BEE 2021」に出展し、本サービスの活用事例のほか、放送局用ネットワークのIP化を推進するIIJの各種ソリューションをご紹介いたします。

展示会名	Inter BEE 2021
会期	2021年11月17日（水）～19日（金）
会場	幕張メッセ
ブース番号	6507
入場	無料（全来場者登録入場制）