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STORY 08

インターネットがもたらしたIoT

「一人一台」以上、ネットワークがあらゆるものにつながる時代へ

ここ十数年で、インターネットに接続される端末は爆発的に増えています。

1990年代は自宅のパソコンをインターネットに繋いだ「一家に一台」の時代。
2000年代にスマートフォンが登場すると、外出先でも手軽にインターネットにアクセスできるようになり、「一人に一台」の時代へと変わっていきました。

そして現在では、スマートスピーカーやアップルウォッチのようなウェアラブルデバイス、自動車、工場の製造ロボットなど、端末ではないものをインターネットに接続する時代になりました。また、スマートフォンと機能連携ができるテレビや冷蔵庫といった新たな製品分野「スマート家電」も登場しました。

IoT(Internet of Things)、端末以外の「もの」がインターネットに繋がる時代の到来です。

IoTのメリットは、人間が介在しなくても機械が自動的に働いてくれること。例えば家では、センサーが部屋の温度を感知して室温を調整してくれる。倉庫では、機械が在庫集計まで行なってくれる。世の中にあるあらゆるものがインターネットに繋がっている、そんな未来もIoTはもたらしてくれるかもしれません。

しかし、ごく最近になって登場したように見えるIoTですが、実はもっと早い時期から実用化されていました。

ちなみに世界初のIoT事例は、1991年に開発されたコーヒーポットの監視システムです。
ケンブリッジ大学の学生が、通路に置かれたコーヒーポットの残量を確認するために、わざわざカメラを設置し、インターネットを通して定期的に残量を写した画像を研究室内のモニタへ転送する仕組みを作ったのです。

この冗談半分の学生の取り組みは「世界一有名なコーヒーポット」と呼ばれていますが、いわばウェブカメラの前身と言えるでしょう。

他にも意外と身近なところでIoTは使われてきました。例えば、駅のホームにある自動販売機。インターネットを通して自動販売機内の在庫を集計して、補充員の持つ端末に転送することで、無駄なく必要なものを運ぶことができています。

さらに、ゲームセンターのゲーム機にアップデート情報を配信し自動更新したり、タイムカードの打刻機を無線LANに繋いで出勤情報を集計したりと、IoTはさまざまな場所で使われています。IoTはすでに私たちの生活の一部となっているのです。

とはいえ、IoTはそれ単体では成り立ちません。その力を十二分に発揮するためには「AI」の助力が必要です。

今後どのようなことができるようになってくるのか

IoTの役割を人間の体で例えると、情報を受け取る「目と耳」や、ものを動かす「手と足」。一方でAIは情報を受け取って処理し、手足などを動かす「脳」の役割を担っています。

私たちの体がそうであるように、IoTも体と脳が揃っていなければ、その力を存分に発揮することはできません。両輪の関係にあるIoTとAIはまだまだ発展途上の技術ですから、そもそもどのように活用していくのかを検討している段階です。今後、技術の革新によってできることはどんどん増えていくでしょう。

IIJでも、IoTを農業や水産業など第一次産業へ活用する実証実験がまさに今行われています。

農業では、水田にウェブカメラや気象センサーを設け、水量や水温を自動操作する。水産業では、エビの養殖場の水温やpH値などのデータを蓄積し、水質環境の変化と作業の相関関係をアプリ上で可視化するといったもので、将来的にはAIの活用による各種作業の自動化を目指しています。

このほか、IIJでは医療・介護分野の研究も開始しました。

余談ですが、大勢の社員で常に混み合っているIIJ社内のトイレには、人感センサーとドアの開閉センサーを組み合わせた装置を設置していて、個室の空き状況を自席のパソコンから確認できるシステムが導入され、大活躍しています。

このように近い将来には、機械が人をアシストする範囲が広がることで、「人でないとできない仕事」が整理されていくのではないでしょうか。

IoT化が進んだことで起きたIIJの変化

IIJのサービスは、ネットワークやサーバーなどインターネットインフラをご提供する分野と、インターネットを使ってこんなことをしませんか? という提案型の分野があります。

まだ使い方も未知数であるIoTのサービスは、まさにこの提案型であり、IIJでも実際に農場や工場までいき、「存在している問題点」から「やりたいこと」と「実現する方法」を検討するところから始めています。

IoTはまだまだ発展途上の技術。データをどう収集し、どう活用するかは研究段階にあります。大きな可能性を秘めているIoTとともに、IIJもさまざまな分野で挑戦していきたいと思います。