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STORY 01

スマホの向こうに広がる無限の可能性

インターネットは接続性しか提供していない。つないでいるだけ。誰が使うか、何をやるかはすべて自由なのです。

 この記事をご覧になっている方の中には、普段からスマートフォン(以下「スマホ」)を持ち歩いている方も少なくないと思います。もしかしたら、この記事もスマホでご覧になっているかもしれません。
 スマホでのWeb視聴や、SNS、ゲームなどのスマホアプリの利用は、ほとんどの場合どこかに設置された「サーバ」と呼ばれるコンピュータと通信をして動作しています。たとえばこの記事の文章や画像の元になるものはサーバに置かれており、それをスマホの電波を通じてダウンロードしてスマホへ表示させています。反対にSNSへの投稿は、スマホで撮影した写真やテキストがサーバにアップロードされています。
 ただし、スマホやその基地局が直接サーバにつながっているわけではありません。スマホがつながっている「携帯電話ネットワーク」といろいろな「サーバ」をつなげるために「インターネット」が使われているのです。

 では、スマホが使っている「インターネット」とはどのようなネットワークなのでしょうか。インターネットはコンピュータ同士をつなぐネットワークの一種ですが、「自由なネットワークである」という点が大きな特徴となっています。

自由なネットワーク

 では「インターネットが自由なネットワークである」とはどういう意味でしょうか?それは、「利用用途があらかじめ決められていない」と言うことなんです。

 例えばテレビ放送とインターネットを比較してみましょう。テレビ放送は放送局が送信した映像をテレビで受信して視聴します。これは「映像を視聴する」という目的をあらかじめ決めた上で作られたシステムです。そのため、テレビ放送のシステムを他の用途に利用することは困難で、もし実現しようとすれば放送設備を管理している誰かが設備を改造する必要があるでしょう。

 では、インターネットはどうでしょうか?現在はインターネットでも、テレビ放送と同じように動画を視聴することができますが、もともとインターネットは動画の視聴を考えて作られたものではありませんでした。
 インターネットは「データをやりとりする」という単純な機能があり、その上でどんなことを行うかは利用者に任されています。手紙のデータを送れば「電子メール」になり、画像を上げれば「写真SNS」になり、動画を送れば「テレビの代わり」になります。

 

 また、こうした新しい使い方を始めるときに、誰かの許可を得る必要はありません。インターネットでデータをやりとりする手順(Internet Protocol ... IP)に沿ったプログラムを用意さえすれば、それだけで新しい使い方ができるのです。

 大切なことは「こうしたことはインターネットにつながるデバイスを持ったすべての人に許されている」と言うことです。もし、あなたが何か新しいインターネットの使い方を考えて、それを実現するためのプログラムを用意することができれば、その瞬間から新しいサービスを始めることができるのです。誰もが、自分の発想によって新しいサービスを始められる。それが「インターネットが自由なネットワークである」ということです。

インターネットと国境

 インターネットで重要なもう一つの特徴は、それが国境を越えて全世界につながっていると言うことです。日本のどこかの街の片隅からでも、IPの手順に則ってデータを送れば、それはインターネットによって国境を超えて運ばれます。もちろん、そのようなやりとりをするために、誰かの許可を得る必要はありません。

 この二つの特徴が合わさることで、インターネットには新しいサービスが次々と現れるようになりました。今は日常に溶け込んだ、SNSも、動画サービスも、一番はじめはどこかの誰かの思いつきでひっそりと始まったものです。もちろん「インターネットを管理する誰か」に許可を取って始めたわけではありません。役に立つかどうか、面白いかどうかわからないサービスでも、とにかく始められる。そしてそれが世界から利用され、誰もが知る大きなサービスになる。そんな可能性があるのも、インターネットが「自由なネットワーク」であるからこそです。

 皆さんが持っているスマホは、そんな自由なネットワーク……インターネットへの入り口の一つなのです。

 そんなインターネットは誰が作り、動かしているのでしょうか。国、ではありません。インターネットは世界の通信会社が協力して作り上げ、日々動かしているのです。
 私たち(株)インターネットイニシアティブ (IIJ) は、そんなインターネットを作っている会社の一つです。

サービス基盤本部インフラ企画部
松崎 吉伸(まつざき よしのぶ)
あれこれ面白そうなことを見つけては頑張っているIIJ シニアエンジニア。 IIJ-SECTメンバ、JANOG運営委員、JPCERT/CC専門委員、 The Asia & Pacific Internet Association director、JPNIC理事。