IIJ、アカウント情報の漏えいを検知し対応を支援する「IIJ漏えいアカウント検知ソリューション」を提供開始 | IIJについて

アカウント漏えいによる悪用リスクを低減、IIJ独自のリサーチ情報や知見の提供や対応支援も可能

2023年11月28日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、アカウント情報漏えいによる悪用リスクを低減するため、漏えいしたアカウント情報を調査・検知し、対応を支援する「IIJ漏えいアカウント検知ソリューション」を、本日より提供開始いたします。本ソリューションでは、漏えいしたアカウント情報をいち早く検知し、お客様に通知することで、悪用されるリスクを低減します。またIIJ独自のリサーチ情報の提供や、漏えい検知後の対応支援を行うことも可能です。

背景

昨今、企業においてクラウドサービスの業務利用が進んでおり、リモートワークの急速な普及も相まって、さまざまな情報がインターネットを介して利用されています。その多くは、IDとパスワードなどのユーザ認証が必要であり、これらの認証情報が漏えいしてしまうと、なりすましにより個人情報や業務に関する情報の窃取、情報の改ざん、システムの乗っ取りなど様々な被害をもたらします。二要素認証や、アクセス制限等により、セキュリティリスクを低減することは可能ですが、インターネットを経由して利用するサービスには、自宅にある個人端末から利用できるものも多くあり、個人端末からのアカウント情報漏えいを防止するには、企業内のセキュリティ強化や監視だけでは限界があるのが現状です。

また、多くのクラウドサービスで利用するIDは、一般的にメールアドレスを用いられることが多く、メールアドレスが漏えいした場合、ランサムウェアや標的型攻撃、ビジネスメール詐欺に悪用されるなど、自身の情報が侵害されるだけでなく、他者に被害をもたらすリスクも考えられます。

このような状況を受け当社は、ダークウェブ等の調査に加えマルウェアの活動によって盗まれた漏えいアカウント情報を調査分析および、検知してお客様に通知する新たなセキュリティソリューション「IIJ漏えいアカウント検知ソリューション」を提供いたします。本ソリューションでは、サイバー攻撃対策における世界的リーダーである米SpyCloud社が全世界で収集した豊富なデータを活用すると同時にIIJ独自の脅威インテリジェンスをもとにサポートを実施します。

本ソリューションは、クラウドサービスの利用に伴うリスクを低減するためのアプローチとして最近注目されている概念である「脅威インテリジェンスの調査」にも適合するものです。脅威インテリジェンスの調査は、サイバー攻撃に関わる多様な情報を収集し、整理・加工・分析をした上で、具体的な対策や防御を実行する一連のプロセスのことで、2022年の「ISO/IEC27002」の改訂でも追加された、企業に求められる情報セキュリティのリスク管理項目です。

ソリューション概要

IIJ漏えいアカウント検知ソリューションでは、インフォスティーラー（情報窃取マルウェア）感染で流出したアカウント認証情報や関連するデータをモニタリングして可視化するポータルサイトを提供します。さらに、IIJ独自のリサーチ情報や知見に基づいてセキュリティインシデントの対応をサポートすることで、クラウド利用におけるセキュリティリスクを低減します。本ソリューションの特徴は以下のとおりです。

ドメイン名のみで容易に漏えいアカウントの調査を開始

アカウントで利用しているドメインを指定することで、漏えいしたアカウントの調査を行い、発見した場合はそのリスクおよび必要な対応を提示します。

個人端末やスマートフォンからの漏えいを検知

オフィスで使用する端末はセキュリティ対策が施されていても、ブラウザの同期機能によって、自宅の端末にオフィス端末で利用していたIDとパスワードが同期され、漏えいする可能性があります。本ソリューションではインターネット上の最新の脅威情報を調査しているため、このようなパターンの漏えいも検出することが可能です。

充実した技術サポートで導入後も安心して運用

SpyCloud社の製品に関するサポートに加え、専門のセキュリティエンジニアがIIJ独自のリサーチ情報や知見に基づいて検知内容や対応方法についてアドバイスし、お客様の運用をサポートいたします。

提供メニュー

フェーズ	サポートメニュー
初期導入	ポータルサイトの使用方法・操作方法の説明
初期導入	初期導入支援
運用	製品サポート
	検知内容に関するQA対応
	インシデント能動通知
	IIJ独自情報の提供
	インシデントレスポンス支援