IIJ、公共機関専用の「IIJ公共安全モバイルサービス」を提供開始 | IIJについて

公共機関専用の設備、マルチキャリア対応、災害時優先電話等を提供

2023年9月25日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、警察や消防など、公共機関向けの新たなモバイルサービス「IIJ公共安全モバイルサービス」を2024年4月1日より提供開始いたします。
IIJ公共安全モバイルサービスは、政府が推進する「公共安全LTE（Public Safety-LTE、以下PS-LTE）（※1）」に対応し、公共機関専用サービスとして提供するモバイルサービスです。本サービスは、当社の提供する他のMVNOサービスとは別に用意する専用設備で提供するとともに災害時優先電話に対応しており、一般ユーザによる設備混雑の影響を抑えて利用できるほか、マルチキャリア対応による冗長性を備え、災害発生時の公共安全機関における確実かつ円滑な通信を実現します。

（※1）PS-LTE：携帯電話（LTE）技術を用いた公共安全（Public Safety）のためのネットワーク。音声だけでなく、画像や映像などの送受も可能。商用の携帯電話網、汎用スマートフォン端末を利用でき、異なる機関間での相互接続の技術的ハードルも低い。（出典：令和5年版情報通信白書（総務省）　第2部第5章第3節(2)公共安全LTE（https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd253420.html）

近年、日本国内では災害が頻発化、激甚化し、さらに将来高い確率で大規模地震の発生が想定されるなど、これまでにない災害リスクの高まりが指摘されており、国の災害対策方針においては、災害時に迅速に回復可能な国土・地域・経済社会システムの構築（国土強靭化）が掲げられています。
その一環として政府が推進するPS-LTEに対応するサービスとして、当社は2024年4月より、IIJ公共安全モバイルサービスを提供いたします。
本サービスの特徴は以下のとおりです。

専用設備で通信品質を確保

本サービスは公共安全機関向けの専用設備で運用するため、一般ユーザによる設備混雑やトラフィック増加の影響を受けにくい通信サービスを提供します。また、契約のデータ通信容量を超過した場合でも、通信の停止や速度低下などの制限のない料金プランを提供します。

マルチキャリア対応

マルチキャリアに対応し、単一の回線契約でNTTドコモ対応回線及びKDDI対応回線の2回線をあわせて提供します。市場に流通するデュアルSIMに対応したスマートフォン等の汎用端末でサービスを利用いただけます。

災害時優先電話を提供

災害等で通信設備が混み合った場合、発信規制や接続規制といった通信制限により、通常の電話は接続が制限されることがありますが、災害時優先電話は、こうした制限を受けずに発信や接続を行うことが可能です。MNPにも対応いたします。

サービス概要

提供開始予定日

2024年4月1日

サービス利用ユーザ

電気通信事業法施行規則（昭和六十年郵政省令第二十五号）第五十六条第一号の規定に基づき、総務大臣が指定する機関（※2）

（※2）災害救助機関、電力・水道・ガスの供給に関係する機関、重要通信を取り扱う国又は地方公共団体の機関等

月額基本料金（税込）

プラン容量（※3）	1GB	3GB	10GB	30GB
SIMタイプ：音声機能付きSIM（※4）	1,400円	1,900円	2,800円	4,200円

（※3）データ通信容量のシェアに対応します。
（※4）データ通信専用サービスについては検討中です。

その他料金（税込）

初期費用	3,300円
ユニバーサルサービス料	月額基本料金に含みます。
音声通話料	国内通話 11円/30秒国際電話発信先に応じた料金

サービス仕様

データ通信	データ通信容量のシェア	以下のいずれかより選択可能です。「提供回線」欄に示す2回線間におけるデータ容量のシェア契約の全回線におけるデータ容量のシェア
データ通信	データ通信容量を超過する際の料金	330円/1GB
オプション	災害時優先電話オプション	無料（※5）
	メールオプション	1ユーザあたり350円/月
	音声定額オプション（※6）	1ユーザあたり2,000円/月
提供回線	以下の2回線をセットで提供します。 NTTドコモのLTE網及び5G網（NSA方式）に対応する回線 KDDIの4G LTE網及び5G網（NSA方式）に対応する回線