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2022年度IIJグループ入社式 会長挨拶(抜粋)

2022年04月01日
株式会社インターネットイニシアティブ
代表取締役会長 鈴木 幸一

本日はおめでとうございます。

IIJは今年で創業30年になります。始めた頃、薄汚い格好をした変な人間しか集まってこなかった会社です。世界的にもインターネットというのはそういう人たちが担ってきました。今日この入社式をみると、皆さんきれいな同じ格好で、とても真面目そうですが、ぜひ明日からは一人ひとり個性を主張して、世界の中で生き抜いていってほしいと思います。

インターネットは1968年頃アメリカで、「愚連隊エンジニア」と言われているような変わった若者たちが取り組んでいました。薄汚く、何をして食べているのかわからないような人々でしたが、非常に優秀で、世界を変えるという妄想みたいなことを抱いていた。アメリカの国防省がそこにお金を出していたのです。
最近はウクライナ侵攻の映像をいっぱい見ていると思いますが、その時代、我々はベトナム戦争の様子を画面越しに見ていました。アメリカで、戦争に行きたくない若者の早道は軍の仕事に就くことで、国防省のプロジェクトに参加できると徴兵が免除されます。良心的徴兵忌避者となるわけですが、多くの人は戦争が終わったあとも「逃げた」とされ、故郷に帰れなくなるのです。そういう人たちが初期のインターネットを担ってきたのです。
そもそもインターネットというのは軍の技術で、大陸間弾道弾のようなミサイルでどこかを攻撃されても国中の通信が繋がり続けるにはどうすれば良いのかを考えたときに、脳の構造をモデルにして、一箇所が切れてもどこかしら繋がることができるという、インターネットの基本的構造が作られました。アメリカのランド・コーポレーションという有名な軍事研究所でのプロジェクトです。

学生から社会人になると何が違うのか。大きな違いは、お金を払って学校に通う立場から、お金をもらう立場になるということです。これを良い仕組みだと思うか、何もしなくてお金がもらえるわけはないから大変だと思うか、皆さんはどっちでしょうか。最低限の生活が保証されることに加えて、会社のもうひとつの良い点は、たとえ何か失敗をしても、損をするのは失敗した個人ではなく、会社だということ。会社で一番面白いのは、チャレンジの機会が与えられるようなプロジェクトを自分で立ち上げられるということです。個人が破産することはないのだから、会社に損をさせるようなアイデアを出すくらい勉強してください。これは会社にとっても良いことです。損をしないような会社は成長しません。
私は若い頃ホンダの創業者、本田宗一郎さんに可愛がっていただきましたが、「飲み代くらいで会社は潰れない。でも、本当にやりたいことをやると、会社はすぐ潰れるよ」と言われたことがあります。
何かをやろうとする時、会社というのは非常に都合がいい。非常に面白くて、将来モノになるのではというプロジェクトには、会社は100億くらいすぐ出してくれる。個人でどんなに飲んでも1000万使うのは大変です。社会人と学生というのはそのようにあらゆる意味で違いがあります。

先程も申し上げた通り、会社で一番いいのは自分でやりたいことを実現しようとしてお金がかかっても、失敗しても、その損は会社にかかってくる。それが会社の面白さであり、普通ならできないようなことも、会社という場で考えるとそれを実現しようとして後押ししてくれたり、実現できたりする。それが社会人の楽しい部分で、生きているという実感を持つためにはそうした発想が必要です。ただ会社に与えられた命令に従って働くだけでは楽しくない。ぜひいつか、会社のお金を思い切り使うようなプロジェクトを自分でやりたいという思いをもって、IIJで働いてください。

IIJという会社は創業から7年目にアメリカで公開しましたが、今も東京に本社がある日本の会社のままです。皆さんが知っているような外資のIT企業はみなIIJより若い会社ですが、なぜIIJは彼らにくらべて(売上が)ゼロひとつ少ない会社でとどまってしまったのか。それは事業の目をたかだか1億ちょっとのマーケットである日本国内に向けて仕事をしてしまったことです。若い頃から、世界に目を向けてビジネスを地球儀で考える必要があったのです。世界に目を向けたFacebookなど皆さんご存知でしょう。IIJは技術的には非常に秀でていますが、未だにグローバルなマーケット、国際事業は売上の10%に満たない。そういうことを踏まえて、地球儀を相手にビジネスをするような思いを一人ひとりが持っていただくと、会社全体が変わるのではないかと思います。ぜひ皆さんのような若い方が頑張ってほしい。皆さんがそういう目で自分のポジションを見直すともっと面白い世界になるし、インターネットでインフラの事業はどこまでも広がっていきます。

日本はあらゆる意味で世界から遅れています。例えばマイナンバー。「マイナンバー」ができてあらゆるデータがネット上にあり、それを国が管理する。そういう仕組みに一番反対する国が日本です。プライバシーを守るためにデータを国が管理しちゃいけないといった議論になります。そうしたことを含めて、この国で何ができるのか、IIJという会社はそういうことを考え、リードできる技術を持っています。
日本の中で今まで30年やってきたIIJですが、次の30年は皆さんが担うわけで、ぜひ、本当に国を変えていく、あるいは、そういう強い思いをもって、仕事に取り組んでいただきたいと思っています。

以上

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