IIJ、「東京・春・音楽祭」における海外収録公演のネット配信を支援

来日中止となった3公演の代替ストリーミング配信に加え、ベルリン・フィル公演（一部）の4Ｋ映像・ハイレゾ音源による配信をサポート

2021年4月9日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、東京・春・音楽祭が実施するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団（以下ベルリン・フィル）を含む4つの公演をドイツ国内で収録しインターネット配信するにあたり、コンサートの映像配信を全面的に技術サポートいたします。

現在開催されている「東京・春・音楽祭2021」では、ベルリン・フィルメンバーをはじめとする来日公演が、新型コロナウイルス感染症に係る入国制限により中止となり、急遽、来日予定だった奏者による3公演を現地コンサートホールで収録し有料ストリーミング配信の形で提供することになりました。その配信にあたり、IIJは自社の欧州拠点と日英間のバックボーン、ベルリン・フィル・メディアとのパートナーシップを通して培った経験と実績を活かし、映像収録から伝送業務、配信プラットフォーム（CDN: Content Delivery Network）の提供まで、配信業務全般をサポートいたします。

さらに、東京・春・音楽祭では今回特別に、2021年4月17日に行われるズービン・メータ指揮のベルリン・フィル演奏会の一部（ブルックナー交響曲第九番）を、4K映像とハイレゾ音源で無料配信することとなりました（※1）。本件においてもIIJは、現地にいる収録スタッフとの調整、映像データの変換、CDNの提供等を行い、視聴者への高品質なコンテンツ配信を支援いたします。なお、本公演については、コンサートホールの臨場感をそのまま体験できる超高精細な4K映像および高音質なハイレゾ音源（192kHz/24bit（※2））による演奏を国内外において無料でお楽しみいただけます。
IIJは、2016年よりベルリン・フィルのメディア子会社Berlin Phil Media GmbH（ベルリン・フィル・メディア）のストリーミングパートナーとして、同楽団が運営する演奏会配信サービス「デジタルコンサートホール」をサポートしています。また両社では、より質の高い配信サービスを追及し、4K映像・ハイレゾ音源によるライブ配信など、最新の配信技術を用いた共同実験を継続的に行っています。

（※1）昨年中止となった、東京2020大会の公式文化プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル」共催プログラム「東京・春・音楽祭特別公演ベルリン・フィル in Tokyo 2020」に代わり、東京・春・音楽祭公式サイトにて無料配信されるものです。
（※2）株式会社コルグが開発した「Live Extreme」の技術を活用して提供します。

今回、インターネット配信する公演は以下のとおりです。

東京・春・音楽祭2021中止公演の代替ストリーミング配信（有料配信）

ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽

出演	ヴァイオリン：樫本大進、チェロ：オラフ・マニンガー、ピアノ：オハッド・ベン＝アリ
曲目	ベートーヴェン：ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調 op.70-2 ブラームス：ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 op.101 シューベルト：ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 D929
配信日時	2021年4月17日（土）20:00～（日本時間）
視聴料金	1,500円（税込み）

東京春祭歌曲シリーズ vol.29　クリスティアン・エルスナー（テノール）＆ゲロルト・フーバー（ピアノ）

出演	テノール：クリスティアン・エルスナー、ピアノ：ゲロルト・フーバー
曲目	シューベルト：《冬の旅》D911
配信日時	2021年5月上旬
視聴料金	1,500円（税込み）

東京春祭歌曲シリーズ vol.33　クリスティアン・ゲルハーヘル（バリトン）＆ゲロルト・フーバー（ピアノ）

出演	バリトン：クリスティアン・ゲルハーヘル、ピアノ：ゲロルト・フーバー
曲目	シューベルト：白鳥の歌 D957 他
配信日時	2021年5月上旬
視聴料金	1,500円（税込み）

視聴チケットの購入および視聴方法については、以下サイトにて順次ご案内します。
https://2021.harusailive.jp/

ベルリン・フィル演奏会の一部特別配信（無料配信）

指揮	ズービン・メータ
曲目	アントン・ブルックナー：交響曲第9番ニ短調
配信日時	2021年4月18日（日）20：00～（日本時間）
フォーマット	4K映像、ハイレゾ音源（192kHz/24bit）