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IIJ、人工知能技術を活用したセキュリティソリューション開発に向けて実証実験を開始

2015年7月13日

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、コード番号:3774 東証第一部)は、人工知能(AI)技術を活用したセキュリティソリューションの開発に向け、実証実験に着手したことを発表いたします。まずは、自社のネットワークにAI技術を導入し、サイバー攻撃の自動解析、判断、学習などを行い、その有用性の検証を2015年8月より開始いたします。

昨今、情報セキュリティに関する脅威は複雑かつ巧妙化しており、サイバー攻撃や情報漏えいに対するセキュリティ対策は企業にとって重要な課題となっています。一方で、モバイル端末やクラウドサービスとともにM2M/IoTが普及するにつれて、守るべき情報は広範囲に分散され、セキュリティの確保が非常に難しくなってきています。さらに、国内外で情報セキュリティを担う人材の不足が懸念され、スキルを有する人材の確保がより困難になると予想されます。このようなセキュリティリスクに対処するために、IIJではAI技術を活用し、人手を介さずに24時間365日リアルタイムで大量の通信トラフィックの監視、異常検知を行うことで、新たな脅威の予測と迅速な対策が可能になると考え、本実証実験を開始するものです。

IIJでは、2001年にIIJ-SECT(IIJ group Security Coordination Team)を立ち上げ、インターネット上で発生するインシデントの早期発見や解析、脆弱性情報の収集等を行ってきました。また、2007年からはマルウェア(※)対策のための活動として、MITF(Malware Investigation Task Force)において、攻撃の記録や捕獲した検体の解析から得られた情報を元に外部関連組織と連携を図るなど、安全なインターネット社会の実現に向けて、さまざまなセキュリティ活動に取り組んでまいりました。

  • (※)マルウェア: コンピュータウイルスやスパイウェアなど悪意あるプログラムの総称で、主にOSやソフトウェアなどの脆弱性を悪用することで、PCを感染に導きます。マルウェアに感染すると、パスワードや個人情報などの情報資産が盗まれ、第三者への攻撃の踏み台にされるなど、様々な被害が発生します。

本実証実験では、AI技術と高性能コンピュータ(HPC: High Performance Computer)を用いた検証システムを構築し、大量のトラフィックの監視や異常検知が行えることを確認したうえで、今年度秋を目途に、セキュリティ脅威の予兆検知等の実用化に向けた技術検証を進め、来年度の商用化を目指します。AI技術の活用は、機器オペレーションの自動化や障害発生時の状況分析に基づく自動切替など、従来人手を介して行っていた対応を、迅速かつ正確に自動で実施できる可能性を有しています。セキュリティソリューションのみならず、ビックデータの解析など、さまざまな分野へのAI技術の応用を模索していく予定です。

報道関係お問い合わせ先

株式会社インターネットイニシアティブ 広報部

〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム

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