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Internet Infrastructure Review(IIR)Vol.23
2014年5月28日発行
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目次

2.4 おわりに

今回は、1年ぶりのメッセージングテクノロジーでしたので、少し詳しく迷惑メールの動向や送信ドメイン認証技術について解説しました。本文中でも述べたとおり、迷惑メールの量自体は減少傾向にありますが、(迷惑)メールに起因する危険度は高まっています。

例えば先日、大手銀行によるフィッシングメールの注意喚起のCMがテレビで放送されているのを見ました。テレビのような媒体で、一般の方々に注意を促さなければならないほど、被害が増えている、ということだと思います。そのCMでも、手口が巧妙になっていると述べられていました。インターネット上のセキュリティ的な脅威が高まるにつれて、企業などの組織や個人も含めて様々な対策をするようになってきました。しかしながら、現在のメールシステムは、様々な情報を受信者に直接届けることができる数少ないアプリケーションの一つです。そこを狙った攻撃がこうして続いている現在では、メール受信者個々の判断力に依存した形での脅威の回避方法には限界があるでしょう。メールシステムに関わる者としては、こうした危険性の高いものを判別し、メール利用者に届けることのない仕組みの提供を早く実現したい、と日々取り組んでいます。

櫻庭 秀次

執筆者プロフィール

櫻庭 秀次(さくらば しゅうじ)

IIJ プロダクト本部 アプリケーション開発部 サービス開発課 シニアエンジニア。コミュニケーションシステムに関する研究開発に従事。特に快適なメッセージング環境実現のため、社外関連組織と協調した各種活動を行う。M3AAWGの設立時からのメンバー。迷惑メール対策推進協議会 座長代理、幹事会 構成員、送信ドメイン認証技術WG 主査、LAP 10 Tokyo 委員会 委員長。一般財団法人インターネット協会 迷惑メール対策委員。

2.メッセージングテクノロジー

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