データ駆動社会の実現と産業の変革をもたらす
「IoTビジネス事業部」を語る!
こんにちは!人事部採用担当の土屋です。
今回はIoTビジネス事業部について、事業部長を務める岡田へのインタビューを通してご紹介します。
プロフィール
ネットワークサービス事業本部
IoTビジネス事業部
事業部長
岡田 晋介(おかだ しんすけ)
ITベンチャー、フリーランス、NTTグループ企業を経て2007年アイアイジェイテクノロジー(2010年統合)に中途入社。会社統合によりIIJへ転籍。
入社後はSI事業へ携わり、情報系システム開発のプロジェクトマネージャーとして活動。
2012年よりビッグデータ事業へ従事。2016年よりIoT事業の取り組みを立上げ、2019年より事業責任者として当該事業へ従事。
IoTビジネス事業部とは
――本日はよろしくお願いします。IoTビジネス事業部の概要について、伺えますか?
岡田:IoTビジネス事業部は名前の通りIoT事業を取り扱っている事業部です。主に2つの活動を軸としており、1つ目は、IIJがこれまで提供してきたネットワーク、クラウド、セキュリティといったITサービスをIoT向けに進化させると同時に、お客様がIoTビジネスを実現するために適した形でご提供する活動です。2つ目は、IoTのマーケットでIIJの新しいサービス・ソリューションを開発・展開し、お客様へ新たな価値を提供するとともに、IoTによって社会課題の解決へ貢献していくことです。以下の記事・動画をご覧いただけるとイメージが湧きやすいと思います。
・IoT技術でマグロの鮮度と安全を守る | IIJ
・地域一体で取り組むスマート農業 | IIJ
土屋:なるほど、IIJがこれまで蓄積してきたノウハウをよりIoT向けに、よりお客様の事業向けに昇華させていき、お客様のビジネスそのものへアプローチしていくんですね。
岡田:はい、IoTに最適化したサービスと業界に特化したソリューションをワンストップでご提供しています。これまでインターネットに繋がっていなかった場所やモノを繋いでいき、データ化(デジタル化)していきます。もちろん、データ化していくだけでなく、その先のビジネスや実際の業務に役立てていただくところまでご支援しています。
製販一体の組織であり、営業・技術が同一組織内に所属している、IIJの中では比較的稀な組織です。営業・技術が連携してスピーディに市場・顧客のニーズを獲得、商材に反映していける環境です。
土屋:「業界に特化」というお話がありましたが、具体的にはどのような業界にアプローチしているのでしょうか。
岡田:製造業や建設業、物流など多岐に渡ります。ターゲットとする業界とそれぞれの活動は以下の表をご覧ください。
| 業界 | 活動 |
|---|---|
| 製造 |
・産業用PCグローバルシェアトップの台湾Advantech社との協業で産業IoT向けクラウド「WISE-PaaS」日本リージョンを展開 ・生産管理部門や設備保全部門の課題を解決する製造IoTワンストップソリューション「IIJ産業IoTセキュアリモートマネジメント」を展開 |
| 建設 |
・建設現場に適した大規模管理、一括監視可能なNWカメラソリューション展開 ・安定したネットワーク環境と、建設現場における「作業支援」「作業員の安全確保」「現場環境センシング」等に必要な機能をパートナー企業と連携し提供 |
| 物流・倉庫 |
・低温保管品目における温湿度管理の自動化、作業記録の電子帳票化支援 ・倉庫内における人やフォークリフトの位置をリアルタイム把握、作業員及び機材管理、安全管理に活用 |
| 環境・エネルギー |
・検針高度化に向けた実証研究の進行、スマート保安領域におけるソリューション展開活動の推進 ・高圧スマートメーターをBルート経由でデータ収集、デマンド推定し目標電力量を監視する高圧スマートメーターBルート活用サービスの展開 |
| 農業・地域課題解決 |
・LPWAを活用したセンサーの研究開発により水田の水管理コスト半減を達成、「IIJ水管理プラットフォーム for 水田」サービスのリリース ・LoRaWAN®を活用した河川・ため池監視や鳥獣害対策など、多用途展開及び地域課題解決ソリューションへ発展 |
土屋:それぞれのドメインに深く入り込み、ソリューションを提供していることがうかがえますね。一般消費者目線では中々イメージし難い要素もあるかもしれませんが、まさに「現場」を支えていることがイメージできました。
――インフラのイメージが根強いIIJですが、なぜIoTに取り組むことになったのでしょうか?
岡田:2012年にビッグデータ事業を立ち上げたことが現在のIoT事業に通じています。背景にある考えは「データを価値に変えていく」ということです。IIJという会社全体が目指す方向性としては、「データ駆動社会の実現」に繋がっていきます。(事業を通じた社会課題の解決)
IoTはInternet of Thingsの略称であり、モノのインターネットと訳されますが、本質としては「機械などのモノのデータを使ってビジネスを実現すること」だと理解しています。IIJは日本初の商用ISPであり、インターネットの会社です。インターネットに繋がっていないモノを繋げていくことは必然でした。当時のIIJは「IoTのサービス」こそ持っていませんでしたが、「IoTを形成する技術要素」は持っていたんですよね。それらを組み合わせていったようなイメージです。

土屋:そのように伺うととても納得しますね。ただ当時は世の中において現在ほどIoTそのものがメジャーではなかったでしょうし、事業として軌道に乗るまで難しい時期もあったのではないでしょうか?
岡田:大きな転換点はコロナ禍ではないかと思っています。わかりやすい例を挙げると、工場などで点検をしなければならないけれど、コロナ禍では感染拡大防止のため立ち入れない、入れるとしても手続きに手間がかかる。場所や点検内容によっては点検が義務付けられている。ところが、現地に行けない、行きづらいということがある。それならば遠隔でできないかということになり、先ずは遠隔化からIoTが活用されるようになりました。法的な面でもアナログ規制の緩和が進み、後押しになっています。そのような時代の変化がIoT技術の浸透・普及に繋がったように思います。
土屋:なるほど、時代の変化がビジネスに大きな影響を及ぼしたんですね。
岡田:はい、昨今で言えば、工場などにももちろんインターネットが繋がっていますが、ラインごとに担当した業者が異なり、ネットワーク環境が統一されていない。さらには利用されているOSも、とっくにサポート対象外のものがそのまま動いている、というケースもあります。今は世間でも広く認知されているかと思いますが、サプライチェーンを狙ったサイバー攻撃は頻繁に起きており、オフィスセキュリティだけでなく、OT(Operation Technology)領域のセキュリティにも関心が高まっています。そのような領域でも我々は貢献しています。
他社との違い
――IIJだからこそ発揮できるIoTビジネスの強さはどういったところにあるのでしょうか。
岡田:これは正直強みでもあり、課題でもあるかもしれないですが、総合力の強さだと思っています。以下の図をご覧いただけるとイメージしやすいと思いますが、IoTは様々な要素で構成されています。言うなれば総合格闘技のようなものだと思っています。それぞれの要素であれば比較対象は多数ありますが、その総合力で言えば比較されることはほとんどないと思っています。
(サービス・ソリューション- IIJ IoTビジネスポータルより転載)
土屋:なるほど。弱みである、というのはどのような点なんでしょうか。
岡田:総合力だけではなく、強みを見出していく必要があると考えています。例えばIIJセンシングデータマネジメントサービスなどは明確に低温物流や建設現場にターゲットを絞っています。マーケットが成熟してくるとより一層ターゲットに応じた存在感の発揮の仕方や個性の発揮が求められると考えています。
組織編成について
――組織の人員や部門それぞれの役割についてもう少し詳しく伺わせてください。
岡田:2026年度現在、事業部全体では60名ほど所属しています。新卒/キャリア入社の割合や技術/営業の割合もそれぞれおおよそ半々で、平均年齢としては30代半ば程度です。組織としては3つの部で構成されており、具体的な部署とその役割は以下の通りです。
| 部署 | 役割 |
|---|---|
| 営業部 |
市場と顧客の視点からIoT事業を拡大・推進する役割を担います。 ・IoT市場の動向調査やマーケティング分析を行い、営業戦略・施策を企画・推進 ・IoTサービス・ソリューションの提案・販売活動 ・社内各BU(事業部)への営業支援や、販売パートナーへの営業支援を通じた事業拡大 (関連求人) IoTソリューション営業/企画営業 |
| 技術部 |
IoT事業の技術的な中核を担い、企画から開発、導入後の運用までを一貫して担当します。 ・IoT分野における最新技術や製品の調査・検証・評価を行い、事業への活用を検討 ・各種IoTデバイスやセンサーの選定・導入、およびそれらに関する開発・保守業務 ・IoTサービス・ソリューションの企画、設計、開発、運用・保守、技術サポート ・お客様向けのIoT関連SI(システムインテグレーション)提案および導入支援 (関連求人) IoTサービス企画・開発エンジニア IoTサービスインフラ構築・運用エンジニア IoTプラットフォーム セールスエンジニア 産業IoT クラウド基盤エンジニア 産業IoT プロジェクトマネージャー/サービス企画 |
| アグリ事業推進部 | 農業IoT事業に関する企画・調査・開発・導入 |
※上記求人は記事掲載時点での募集職種を掲載している為、募集終了時には閲覧ができない場合があります。ご了承ください。最新の募集状況は募集職種一覧をご確認ください。
課単位でのご紹介は割愛しますが、営業部であればビジネスや顧客の開拓、アカウント営業、営業支援(IoTビジネス事業部所属ではない、広くIIJ営業の役割を担う営業組織の案件支援)などの分担、技術部であれば主要な産業や提供するサービスによって分担されているイメージですね。
IIJのIoT事業に関わる魅力について
――IIJのIoT事業部で働くことのやりがいや魅力について伺わせてください。
岡田:どちらの職種の場合でも、お客様の事業現場へ関わることができることが特徴です。製造業の工場、建設業の建設現場、物流の倉庫、農業の水田等、実際のフィールドへ行くことができます。顧客からのフィードバックを言葉通り"直接"得られ、ドメイン知識が得られることは大きな強みになると思います。
そのほか、先ほど"総合格闘技"と表現しましたが、エッジデバイス、ネットワーク、クラウド、ソフトウェア、セキュリティ、とフルスタックで技術に携わることができる点は特徴です。
土屋:拡げることも深めることもできるということですね。フルスタックなエンジニアを目指せるというのは魅力ですが、入り口の段階でそのような経験を持てている方は多くはないのではないでしょうか。
岡田:フルスタックな経験を得ることはできますが、業務を行ううえで、それらすべての技術を習得しなくてはならないというわけではありません。IIJは1社で本当に幅広い技術を扱っているので、苦手な分野はIIJ社内の専門家と連携できます。
その他スクラム開発手法、ウォーターフォール開発手法、いずれも経験ができますし、システムアーキテクチャを考える経験を積むことができます。自社サービス開発においては
SREに関する経験を積むことができますし、データ解析(AI/ML)に関わる技術に携わることができます。

土屋:得られる経験の幅広さを改めて実感しました。一方、営業として活躍することについて、IIJの営業はいわゆるオフィスIT向けの営業が多くの割合を占めます。そういった営業との違いはどのようなものがあるのでしょうか。
岡田:一番の違いは誰と話すか、でしょうか。IIJの営業の多くは情報システム部門の方々とのコミュニケーションを通して、すでにあるIT環境をどのようにより良くしていくかという話になります。一方、IoT営業としては、各産業の現場で働く皆さんとのコミュニケーションになります。今インターネットに繋がっていないところに繋げていく取り組みも多くあるため、伝えることの工夫を含めて、アプローチが異なってくると思います。
土屋:なるほど、お客様と一緒に作り上げていくなど、変革を起こしているやりがいをまさに感じられそうですね。
岡田:そうですね。またはすでに他の営業組織が担当しているお客様に対してIoTソリューションを提案する場合はフロントだけでなく、営業支援として関わることもあるため、通常のアカウント営業だけでない経験を積めることも魅力だと思います。
求める人物像について
――求める人物像について、技術、営業それぞれ伺えますでしょうか。
土屋:営業職についても担当する業界それぞれのドメイン知識が求められるのでしょうか。
岡田:あれば好ましいですが、まずは純粋にIT営業のご経験があればと思いますね。お客様の業界知識があることはもちろん強みになると思いますが、我々が提供しているのはIT商材です。ベースに必要なのはそれらの知識ですので、業界知識は応用編としてその先に求められるものかなと思います。
土屋:エンジニアとしてはいかがでしょうか。
岡田:こちらもやはりドメイン知識はあった方がいいことは確かですが、必須要件はITスキルと経験ですね。加えてマインド面ではITが好きであることは大前提ですが、ビジネスへも興味がある、直接的な顧客との対話へも興味がある方などには親和性が高いと思っています。
土屋:こちらもいわゆるインテグレーションの案件などとは異なる向き合い方が求められそうですね。
岡田:はい。お客様の要求ベースでシステムを作り上げるのではなく、お客様と一緒に課題を明確化していき、自ら要件・アーキテクチャを定義しシステムを作り上げるアプローチになるので、そのような取り組みにご興味をお持ちの方との相性もいいと思います。

読者の皆様へ一言
――最後にIoTビジネス事業部でご活躍を検討されている求職者の皆様に一言、お願いいたします。
岡田:いまでこそインターネットも社会インフラとしての認識が定着していますが、IIJがインターネット接続事業を始めたころはそうではありませんでした。その後インフラという認識に繋がったのは、インターネットが金融の世界に進出したことが大きなきっかけだったと思います。(日本の金融市場を支える「Raptor事業推進本部」を語る!(前編))
今まで実証段階の色が強かったIoTも社会に実装される工程に差し掛かってきたと感じています。インターネットと同じように、IoTという領域においても、その時代の変化の中心にいたいと思っています。
共に挑んでいける仲間と出会えることを楽しみにしております。皆様のご応募を心待ちにしています。
土屋:ありがとうございました!
<関連リンク>
・産業IoTの最新動向とIIJのIoT事業戦略 | 広報誌(IIJ.news)
・IoTソリューション(事業)- IIJ IoTビジネスポータル
・事業を通じた社会課題の解決 | インターネットイニシアティブ(IIJ)
・IoT技術でマグロの鮮度と安全を守る | IIJ
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