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Internet Infrastructure Review(IIR)Vol.36
2017年9月21日発行
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目次

エグゼクティブサマリ

「IIR」ではインターネットの定期的な観測と特定テーマの掘り下げを行ってきましたが、この36号からコンテンツの見直しを行いました。従来の紙面では、インターネットセキュリティに関する四半期分の状況説明を行っていましたが、そちらはよりタイムリーな情報提供を目指して、別の媒体でお届けすることにいたします。

今後の「IIR」では、IIJで研究・開発している幅広い技術の紹介を中心に、日々のサービス運用から得られる各種データをまとめた「定期観測レポート」と、特定の技術テーマを掘り下げた「フォーカス・リサーチ」からなる構成といたします。

1章では、本号の定期観測レポートとして、ブロードバンドトラフィックの分析結果を報告します。これは毎年行っているものですが、以前と比較してブロードバンド及びモバイル共にトラフィックの伸びの鈍化が観測されています。また、TCPポート利用の分析では、HTTPSの443番ポートの占める割合が更に増加していることが分かりました。

2章では、IIJが観測に利用しているサーバ型ハニーポットを取り上げます。昨今、IoT機器を対象とした攻撃が増えており、ハニーポットも新しい攻撃を正確に観測するための機能追加が随時求められています。一般的なハニーポットに関する説明、今回の機能追加の内容、その過程で観測された情報などを紹介します。

3章は、ラオスでコンテナ型データセンターを構築したプロジェクトの紹介です。IIJは松江データセンターパークでコンテナ型データセンターを運営すると共に、様々な実験を通じて新たな技術開発を実施しております。そこで培った技術をベースにしたコンテナ型データセンターをラオスで構築しました。そのプロジェクトの概要とIIJの果たした役割や技術を報告します。

4章では、SMFを取り上げています。SMFはSEIL Management Frameworkの略で、IIJが20年前に開発したルータSEILの運用管理を支援する機能からスタートしました。その後、SEIL以外の機器でも使えるよう汎用化を施し、監視機能をデータ収集機能へと拡張するなど、SMFで培った技術を応用してIoT時代のデバイス管理のニーズに対応するための開発を行ってきました。その歴史を紹介します。

IIJでは、このような活動を通じて、インターネットの安定性を維持しながら、日々改善・発展させていく努力を続けております。今後も、皆様の企業活動のインフラとして最大限に活用していただけるよう、様々なサービス及びソリューションを提供して参ります。

島上 純一

執筆者プロフィール

島上 純一 (しまがみ じゅんいち)

IIJ 取締役 CTO。
インターネットに魅かれて、1996年9月にIIJ入社。IIJが主導したアジア域内ネットワークA-BoneやIIJのバックボーンネットワークの設計、構築に従事した後、IIJのネットワークサービスを統括。2015年よりCTOとしてネットワーク、クラウド、セキュリティなど技術全般を統括。2017年4月にテレコムサービス協会MVNO委員会の委員長に就任。


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