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新型コロナウイルス対応に
おけるITシステムの課題と
今後のIT投資動向調査レポート

調査概要

2020年7月

調査内容 新型コロナウイルス対応における課題の実態調査
回答期間 2020年6月23日~6月29日
回答者 IIJメールマガジン(IIJ Biz Information)読者 / ITシステム管理担当者
有効回答数 269件

調査結果サマリ

  • 新型コロナウイルスの感染拡大は社会・経済活動に大打撃をもたらしただけではなく、企業のITシステム部門にも大きな影響を及ぼしました。コロナ禍を乗り切るため、テレワーク環境の急速な整備が求められたことはその象徴です。その中で、ITシステム部門はどのような課題に直面し、今後どのようなIT投資計画を考えているのかを定量的に明らかにすべく、本調査を実施しました。
    結果、多くの企業が「テレワーク環境の整備」と「テレワークでの円滑な業務実施」に関して課題意識を持っており、今後の投資対象としてもそれらを重視していることが明らかになりました。
    また、再度非常事態宣言下のような対応を求められた場合、既存のIT環境で「まったく問題ない」「問題ない」との回答は3割程度にとどまっており、多くの企業で既存IT環境に課題意識を持っていることが明らかになりました。

結果1 新型コロナウイルスへの対応におけるITシステム面での課題

WEB会議ツール・VPN・端末支給に課題あり

「新型コロナウイルスへの対応において、ITシステム面で課題と感じたことをすべて選択ください(複数回答)」に対するアンケートの結果

特に課題を感じたことのフリーコメント抜粋

  • ユーザースキル不足によるサポートでIT部門が混乱した。
  • 社員が一斉にVPN接続し遅延が発生した。すぐに増強ができず困っている。
  • 端末、モバイルルーターの調達が必要であったが、在庫不足により、利用開始までに時間を要した。
  • すでにVPN環境、Web会議ツールの環境は整っている中でのコロナ禍だったが、全従業員が利用する前提ではなかった為、ネットワークが逼迫し、頻繁に切断されていた。
  • ITに疎い方へのサポートが難しかった。通常リモートでしているところを電話や文面のみで伝えることに苦労した。

結果2 同様の状況が発生した際の現ITシステムへの評価

多くの企業では現状のITシステムに対して安心できていない

「今後、同様の状況が発生した際に現在のITシステムで乗り越えられそうですか」に対するアンケートの結果
  • 「まったく問題ない・問題ない」の回答は約3割となり、多くの企業では現状のITシステムに対して、安心できていない

結果3 今回の対応をふまえ、今後IT投資を強化したい要素

今後は「テレワーク環境の強化」が投資強化対象

「今回の対応をふまえ、今後IT投資を強化したい要素をすべて選択ください」に対するアンケートの結果

IT投資を強化したい要素のフリーコメント抜粋

  • セキュリティの可視化と実際に脆弱な部分への対策の強化。
  • VPNもしくはゼロトラストなどの社外から社内の情報資産にセキュアかつ利便性良くアクセスできる仕組みを整備したい。
  • セキュリティ意識ゼロの従業員に利用させても問題が最小限に抑えられるセキュアなテレワーク環境を構築したい。
  • VPN接続の速度向上と安全性向上を目指したい。
  • 今回の対応で在宅向けの環境は少しはそろった状況。今後は、セキュリティ・利便性に目が行くためそこを強化したい。

主な調査項目

以下の設問への回答をもとに、新型コロナウイルス対応における企業のITシステムの実態をまとめています。

  • 新型コロナウイルスへの対応において、ITシステム面で課題と感じたこと
  • 今回の対応をふまえ、今後IT投資を強化したい要素
  • 今後、同様の状況が発生した際に現在のITシステムで乗り越えられそうか
  • テレワーク時におけるセキュリティでリスクと感じること

本調査レポートの使用・引用をご希望の際は、下記窓口までご連絡ください。

講演資料やWebページなどにぜひご利用ください!

報道関係のお問い合わせ
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
press@iij.ad.jp

IIJではこのほかにも、法人ITの動向や情報システム部門の実態を把握するため、独自に調査を行っています。