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IIJ.news Vol.194 June 2026


IIJ 広報部
笹島 貴明
2013年にIIJに入社したのち、スノーボード中の事故で車椅子の生活に。広報部としての業務をしながら、趣味で始めた車いすフェンシングで日本代表となり、現在は競技活動を中心に広報部で働いています。
スポーツには練習や試合でのケガがつきものですが、パラスポーツにも同様のリスクがあります。筆者は先日、足の肉離れを受傷してしまい、しばらく通常メニューの練習ができない状態にありますが、練習拠点のナショナルトレーニングセンターはリハビリテーション用の設備やスタッフが充実していて、日本代表選手が使う施設ということもあり、非常に専門性の高い治療を受けることができます。リハビリ室にはさまざまな競技の人が訪れるので、著名な選手とすれ違うと、ミーハーな筆者はちょっと嬉しかったりします。
さて、パラスポーツ、特に車椅子を使うスポーツでもっとも注意しなくてはいけないケガが「褥瘡」です。筆者も受傷して車椅子ユーザになるまで知らなかったのですが、いわゆる「床ずれ」と呼ばれるケガで、長時間同じ部位が圧迫されることにより、血流不全が生じて、皮膚が傷つくことをいいます。寝返りをうてない高齢者が注意しなくてはならないことでも知られていますが、パラフェンシングを含む多くのパラスポーツは、長時間座りながら激しい動きをするうえに、障害によっては座面と接している部分の皮膚の感覚が薄かったり消失していたりして、ケガの発生に気づかないケースもあります。特にパラフェンシングは、剣のコントロールの安定性のために硬いクッションを用いたり、落下防止策として体を固定するバンドやベルトを利用したりする選手も多く、褥瘡のリスクが高い競技でもあります。
褥瘡が重症化すると、皮膚だけでなく骨などの皮下組織にまで損傷がおよんだり、患部が細菌に感染すると手術を要することもあり、非常に危険です。そのため、こうしたケガを持つ選手は国際大会への出場が認められない場合があると、IPC(国際パラリンピック委員会)の医療規程にも記載されています。
筆者も競技を始めたばかりの頃、臀部に褥瘡を負ってしまい、練習や試合が半年近くできなかったことがありました。(現在、満足に練習ができていない怪我人が言っても説得力がないですが……)日常生活からケガのリスクには注意して競技を続けています。

リハビリ中は人形への突きを増やすなど、別メニューで練習します。
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