IIJ.news Vol.191 December 2025
サステナブルな未来に向けた活動にチャレンジしているIIJの社員を紹介する「サステナ・レポート」。
第4回は、クラウドサービスのお客さまサポート業務を担当する苗木良憲さんです。
紹介する社員
IIJサービス統括本部 IaaSサポート部 サービスサポート課長
苗木 良憲
執筆者プロフィール
IIJ 執行役員 経営戦略本部 サステナビリティ委員会 事務局長
川上 かをり
—— サステナビリティにおける人的資本開示の重要指標の1つとして「男性育児休業取得率」が義務付けられており、IIJは61.9%*と非常に高い数字になっています。苗木さんは3カ月の育児休業を取得されましたが、当時の状況を教えてください。
苗木:
第2子の妊娠がわかった時点で、育休を取ることは自然な選択でした。新生児の世話はとても大変ですし、1人目の子どももいるなかで自分だけ仕事を続けるのは現実的ではないと感じました。医師から「出産は交通事故と同じくらい母体へのダメージがある」と言われたこともあり、妻の回復を支えるためにも育休は必要だと思いました。
—— 職場の反応はいかがでしたか?
苗木:
当時の上司には「2人目が生まれるので育休を取りたいです」と半年前に伝えました。少し驚いた様子でしたが、「おめでとう、頑張ってね」と言ってもらえました。
—— 育休取得にあたって、不安はありましたか?
苗木:
正直、ありました。リーダーという立場で、誰かに業務を引き継いで3カ月後に戻った時、自分がちゃんと情報をキャッチアップできるか、漠然とした不安はありました。
—— 業務の引き継ぎはどのように進めましたか?
苗木:
2名のサブリーダーに業務を分担して引き継ぎました。育成も含めて体制づくりに時間をかけたことで、彼らの成長にもつながりました。復帰後もスムーズに業務に戻ることができ、チームとしての柔軟性も高まったと思います。
—— 育休中の生活で印象に残っていることはありますか?
苗木:
一緒にいる時間が増えたことで、1人目の子どもとの距離が縮まりました。「パパ」と呼ばれることが増えたのが何よりの喜びでした。仕事から完全に離れる時間を持てたことで、家族との時間の大切さを改めて実感しました。
—— 復帰後、働き方に変化はありましたか?
苗木:
「どうすれば早く帰宅できるか」を意識するようになり、業務の優先順位や時間の使い方を見直すキッカケになりました。その結果、仕事の効率化にもつながっています。今は「寝かしつけまでに帰る」ことを目標にしています。
—— これから育休を考えている社員にメッセージをお願いします。
苗木:
迷惑をかけることを恐れず、その時にしかできない経験を大切にしてほしいです。IIJにはそれを支える環境がありますので、前向きに考えてもらえるとうれしいです。
—— インタビューを通して、育休は個人の成長だけでなく、チーム力の向上にもつながっていることが伝わってきました。仕事と育児の両立は、企業の持続的な成長に欠かせません。これからも気兼ねなく育休をとれる企業風土を築いていければと思います。
- *24年度実績。一般企業の平均は40.5%、政府目標は25年度50%以上。

育休中、満開の桜の下を一人目の子どもと春散歩
イラスト/末房志野