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パラアスリート 笹島貴明のROAD to PARIS 最後の可能性に賭けて

IIJ.news Vol.181 April 2024

執筆者プロフィール

IIJ 広報部

笹島 貴明

2013年にIIJに入社したのち、スノーボード中の事故で車椅子の生活に。個人系サービス「IIJmio」等のデータ分析をしながら、趣味で始めた車いすフェンシングで日本代表となり、現在は競技活動を中心に広報部で働いています。

パリ・パラリンピックの出場レースも最終盤となりました。目下、選考に関して実質的に最後の大会となる、2024年4月にタイで開催されるアジア選手権に向けて追い込みをかけています。

今回はこのコラムではきちんと説明していなかった「車いすフェンシング」という競技について解説してみます。

車いすフェンシングの歴史はパラリンピックのなかでも古く、第1回大会から正式種目の1つとなっています。競技名だけ聞くと、車椅子で縦横無尽に走り回って相手と戦う競技のように思われがちですが、実際は競技用の車椅子を金属製の土台に固定し、少し角度をつけて相手選手と向かい合った状態で、剣の攻防を行ないます。距離が離れすぎて攻撃が届かないと試合にならないため、試合前に相手との距離を、腕の短い選手に合わせて、それぞれの土台をつなげている可変式の棒で調整します。「体を縛り付けられて至近距離でボクシングをやるようなもの」と、以前チームメイトが言っていたのが個人的にはわかりやすいのですが、基本的には車椅子上で体をのけぞったり、剣で相手の攻撃を躱しながら相手の上半身を突く、もしくは斬ることで得点が入ります。

文章で書くと野蛮な競技に思われるかもしれませんが、車椅子上で上体を前後に激しく動かす、非常にダイナミックな要素があったり、至近距離ながら攻防には戦術性があるなど、奥深い競技です。国内大会も今年は例年より多く開催されるので、ぜひ、実際にご覧いただけたらと思います。

車いすフェンシングのルール(出典:PORTRAIT LIMITLESS ABILITY)


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