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ABWでオフィス改革 オフィス移転ソリューションをワンストップで提供

IIJ.news Vol.171 August 2022

オフィス改革や移転にはオフィス内LANや 無線環境の構築などネットワークの再編が欠かせない。
本稿では、IIJグループの一員で、さまざまなインフラ工事を請け負ってきたネットチャートの業務内容を紹介する。

ネットチャート株式会社

代表取締役

楠本 和弘

ネットチャート株式会社について

弊社は創業以来、データセンターやオフィスのLAN工事を中心にネットワークインフラを提供している会社です。IIJグループの一員としてデータセンター構築や、IIJのサービスを利用されているお客さまのオフィス内LAN配線、無線構築などを行なっています。

LAN工事の現場では、電気工事や電話配線といったLAN配線以外にもさまざまな工事が発生します。工事内容によっては特殊な技術が必要となるため、どんな案件にも柔軟に対応できるよう、許認可・資格を包括的に所持しています。また、中小企業のお客さまを中心に、LAN周りだけではなく、ネットワーク機器(ルータ、Wi-Fi)や運用保守サポートなどもワンストップで提供しています。

最近のオフィス事情

オフィスのあり方は、ここ5年間で大きく変わってきました。特にコロナ禍以降のオフィスのあり方は、サービス提案する立場にある弊社が感じている限りにおいても、以前よりさらにニーズの変化が加速・多様化しています。

その大きな要因に「フリーアドレス化」がトレンドになったことが挙げられます。従来のオフィス設計は、従業員人数やフロア面積を中心に決められ、経営陣からのトップダウンにより、コストとの兼ね合いで設計される傾向が強かったと言えます。一方、最近は、社員エンゲージメントに重きを置く企業も増えており、従業員の働きやすさ、企業のミッションに通じたオフィスの在り方が重視され、従業員の立場から設計されるケースも見られます。

会議室も、以前は多人数でのコミュニケーションのために用意されていた広いスペースの割合が減り、少人数用もしくは1対1専用の会議室が複数設置されるケースも出てきました。

こうしたことからも、ビジネスのスピードが加速し、オンライン会議など多種多様なコミュニケーションのあり方が併用されるようになり、オフィスの在り方が大きく変化していることがうかがい知れます。

今後もオフィスの在り方はさらに変化・進化していく可能性が高く、ソフトウェア開発において最近採用されているアジャイル型のように、臨機応変に対応できるオフィス設計が重要になると考えられます。

社内ネットワークの変化

社内ネットワークの物理的な部分に関しては、ここ数十年、大きな変化は見られませんが、インターネットの急伸とともに、スピードを重視したり、無線環境でどこからでもアクセスできるようにしたいといったニーズが近年、一気に増えてきました。

無線環境は一般家庭にも広く普及しているため手軽に導入できると思われがちですが、企業で無線環境を導入する場合は、事前準備や運用を考える必要があります。アクセスポイントを導入するには、事前調査としてサイトサーベイやヒートマップを作成し、確実にどのエリアでも通信できるよう、事前準備が必須です。とはいえ、昨今では近隣の建物や、上下フロアのテナントなど周囲の環境変化によって無線の電波環境が左右される可能性があります。よって、アクセスポイント導入後も、快適な通信を維持するためには、健康診断のように定期的な検査を行なうことを推奨しています。

WEB会議などデータ容量が多い通信は、-67dBm以上が推奨されており、「受信信号強度」の左端(白と灰色)以外が対象エリアとなる。

ネットチャートのLAN工事の強み

弊社のLAN工事に関する強みは、大きく2つあります。まずは、専門部署であるFMS本部(ファシリティマネジメントサービス)の存在です。弊社は日本国内でデータセンターが普及し始めた黎明期から、データセンター事業に携わってきました。

今ではIIJグループ内外含め、大型のデータセンター工事からオフィス内の工事まで、案件の大小にかかわらず、社内リソースを使いながら幅広く請け負っていますが、当初はデータセンターに関する知見が少なかったため、セキュリティや通信速度を懸念しながら、ケーブル配線をどのように保って効率的かつ安全に工事すればいいかなど試行錯誤を重ねました。どうすればお客さまに満足していただけるかを検討し、海外のデータセンターを視察するなど、積極的に情報を集めて社内ノウハウを蓄積してきたことが、今となっては弊社の財産になっています。

もう1つは、マルチベンダによる提案から、工事、運用保守まで対応可能な点です。メーカおよびベンダに制限がないため、お客さまの予算や要望に沿った提案が可能で、導入後もメーカやベンダに勝るとも劣らない手厚いサポートを行なっています。こうした点から、長くお客さまにご愛顧いただき、オフィス移転工事を1社様から複数回ご依頼いただくこともあります。

LAN工事に欠かせないLANケーブル
写真は自社製品の「eco-patch」

オフィス移転ソリューション

お客さま企業の多くは、明確な情報システム部門が存在しない場合や、総務部が情報システム業務を兼務されている場合もあり、システム以外のご相談も多数いただきます。そうした際も、弊社はマルチベンダ対応が可能なため、お任せいただける範囲が広く、オフィス移転の際には移転に関わるほぼ全ての業務を担当させていただくこともあります。最近では、LAN工事以外にも、多様な要件を含むご依頼を受けることも多くなってきました。そういった経緯もあり、弊社が培ってきた経験を、さまざまなお客さまの移転に関するニーズを満たすためにソリューションとして提供しています。

弊社では、お客さまに提供しているソリューションを自社でも導入しており、本社オフィスはある意味、モデルルームのようになっています。そのなかで3つ、オススメのソリューションを紹介したいと思います。

1つ目は、顔認証デバイスの「SenseThunder」です。各業務室の扉に設置しており、従業員の顔を認証し、きちんとマスクをつけていて、温度が37・5℃未満の場合のみ扉が開錠されるようになっています。2つ目は「Amazon Connect」です。常に電話対応が必要なカスタマーサポート部門で導入しており、テレワーク中にお客さまからの電話が代表ダイヤルに入った場合でも、担当従業員が支給された携帯電話で受電できます。3つ目は「IntraGuardian2 +」です。この製品は、社内で許可されていないPCやネットワーク機器などが社内ネットワークに接続可能なことを検知し、侵入を排除します。

弊社はこれまで、1本のケーブル接続から大規模な工事まで、さまざまな案件に対応してきました。これらの知見・経験を活かし、今後も国内オフィス環境の整備に貢献していきたいと考えています。

扉前に設置された顔認証ソリューション「Sense Thunder」

* https://www.ncj.co.jp/company/outline.html


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