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お客さま探訪 vol.4 株式会社Braveridge

IIJ.news Vol.168 February 2022

全国津々浦々でユニークな事業を営んでいるIIJのお客さまを紹介する「お客さま探訪」。
第4回は福岡県の「株式会社 Braveridge」。
無線通信技術を強みとして、IoTデバイスの企画・開発・製造をワンストップで手がける企業です。

開けた土地に立ち上がった、野侍の城

古来より開けた港を持つ福岡県。前向きでエネルギーに満ちた人材を輩出しており、起業志向を持つ人も多いそうです。今回のお客さま「株式会社 Braveridge」も、印象的な経営者が率いる福岡県の企業です。

「会社のなかで毎日、同じことを繰り返す仕事なんて面白くない」。Braveridgeの小橋泰成社長は、いずれ独立・起業することを20代の頃には決めていました。転機は30代。赴任先のアメリカで刺激的な新技術・ビジネスを経験し、野心的な創業者たちと出会い、小橋社長は起業へと進みました。

起業後は”何でも屋エンジニア”として、野良侍のようにがむしゃらに働き、世界のさまざまな会社と取引したそうです。そこから得た結論は2つ。一つは、日本は世界で一番、取引先として信用できるビジネス環境が整っているということ。もう一つは、ものづくりをする以上、製造ラインは自分のそばに置いておかねばならないということでした。

小橋社長の地元・九州は「優秀な工場が多く、地価も安いうえに、各所への交通アクセスが良い」土地です。しかし近年、生産拠点は次々と海外に移転し、産業の空洞化が進む一方でした。

「九州なら国内外の最新情報を入手しつつ、開発と製造の拠点を至近距離に置いて事業が営める。そして仕事を創出すれば、地元への恩返しにもなる」。こうして Braveridgeは「日本のメーカが失った設計・開発・製造能力を武器として」、福岡県でチャレンジを始めました。

総合力の秘密

Braveridgeは社員100名足らずの会社ですが、無線通信技術や IoTデバイスの企画・構想、開発・製造をワンストップで手がける”総合力”は国内随一です。こうなれた理由は、開発と製造の拠点を至近距離に置いていることのほかに、4つあるそうです。

(1)積極的なICの採用

 「大手メーカは、実績のない最新のICは採用しません。しかし Braveridgeは、魅力的なものなら積極的に採用を検討します。そうしないと、遅れた企業になってしまうからです。仮に最新のICで不具合が発生しても、半導体メーカにフィードバックして修正を提案します」。こうした姿勢をとっているうちに、半導体メーカからリリース前の最新情報がBraveridgeに寄せられるようになったそうです

(2)エンジニア兼経営者

「現場を熟知し、現場の仕事ができる人間が、会社のことを判断する」。小橋社長は経営者ですが、自らも日々回路図を書き、勉強を続ける技術者です。顧客や取引先とのミーティングでは、要件をヒアリングしつつ、頭のなかで図面を引くそうです。部下の回路図や図面が気になれば自ら直し、ICの最新情報が入手できれば率先して検証します。経営者が優れた技術者であることは、技術力を強みとする会社に大きなアドバンテージをもたらします。

(3)IC起点の「論理的アプローチ」

「現代の開発はIC次第です。やりたいことの要件を満たすICがあれば実現可能だし、なければ不可能です。すごいアイデアが閃いたから、PoCでやってみたいというお話をよくいただくのですが、実現可能かどうかはIC次第です。5分もあれば判断できます。逆に、要件を満たすICがない、あるいは今後も出てきそうにないなら、相当な時間・人・金をかけても『PoC死』の運命となります」と、小橋社長は語ります。まずICを起点に考える「論理的アプローチ」が、Braveridgeでは共有されています。

(4)リスクをとる姿勢

「一流のプロ野球選手でも打率は3割。だから社員には、論理的に可能なら、とにかくやってみろ。7割失敗することは織り込み済みだから!と、まずやらせます。実際、私もこれまでに試作品や案を山のように捨ててきました(笑)。100点なんて到底とれません」。社長自らがリスクをとる姿勢を社員に見せることで、挑戦への意欲をかき立てているのです。また、小橋社長の言う「直感的アプローチ」をとることで、「社員は自分の判断で修正・訂正の短いベクトルを刻みながら、失敗しないよう、自ら仕事を進めていく総合力がつきます」。

困りごとを解決するソリューション

BraveridgeのIoT事業は、デバイス提供の域を超えて、「低価格で使いやすい、ため池の水位管理システム」や「短期間で IoTサービスの開発を可能にするIoTネットワークサービス」といったソリューションに進化中です。いずれも地域の人や取引先が、今まさに困っていることに対する解決策として生み出されたものです。

IIJは Braveridgeに、IoTネットワークサービスで使用するSIMを提供しています。自分たちのSIMが巡り巡って世の中の役に立っていることを知り、取材者は少々誇らしい気持ちになったのでした。

株式会社 Braveridge

  • 本社:福岡県福岡市西区周船寺3-27-2
  • 糸島工場:福岡県糸島市東1999-19
  • 設立:2004年
  • 従業員数:本社37名/糸島工場60 名(2022年1月時点)

Braveridgeは、IoTワンストップ・ソリューションを提供します。デバイスの設計・開発・製造から、通信回線(SIM)、デバイス制御を容易にするクラウド IoTプラットフォーム、アプリケーションなどをトータルで提供し、IoTの実現を加速します。


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