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安ければいいという
「格安スマホ」の時代は終わる
「ユーザー目線」で取り組む
IIJmioのモバイルサービス

総務省からの提言を受け2019年に実施された「携帯料金の見直し」により、あらためて「格安スマホ」への関心が高まっています。
インターネット事業者である(株)インターネットイニシアティブ(以下「IIJ」)が2012年より個人向けサービスブランド「IIJmio(アイアイジェイミオ)」で提供している格安SIMのサービスは、国内MVNO*1市場で2年連続シェアNo.1を獲得し*2、利用者から熱い支持を得ています。
本日は、日本の格安スマホ市場を切り拓いてきた、IIJ MVNO事業部の辻さん、永野さんに、格安スマホのこれまで、そして新時代へ向けた取り組みについてお話いただきました。

「格安スマホ」を求める人に
快適で安定したインターネット接続環境を届けたい

左:永野さん 右:辻さん

巷で話題の「格安スマホ」、あらためてどんなものか教えてください。

永野: 「格安スマホ」は、いわゆる大手通信キャリア(MNO)から通信インフラを一部借り受けて事業展開する低価格の通信サービスを指します。その事業者をMVNOといい、IIJはMVNOとして「IIJmioモバイルサービス」を展開しています。

MNOは、以下3つを自前で所有するため大きな設備投資が必要です。

  1. 1「基地局」:通信エリアを確保
  2. 2「接続設備」:本設備を介して基地局からスマホなどをインターネットへ接続
  3. 3「顧客管理システム」:通信契約者(顧客情報)を管理し、SIMカードを発行するシステム

MVNOはこれらの一部をMNOから借り受けることで設備コストを軽くし、さらに一般的には直営店舗を持たないこともあり、お客様に安く通信サービスを提供できる仕組みになっています。

辻: 安い代わりに、使える環境が限定的なのではないかと心配される方も多いのですが、それは誤解です。MNOは、契約上「MVNOにMNOと同等の通信環境を提供する義務」があり、「格安スマホ」であっても、お客様はドコモやauなどとの直接契約と同じ通信環境を享受できます。

では、どのMVNO事業者でも速度や品質は変わらない?

永野: 実際には各社で差があります。先ほど挙げた「基地局」「接続設備」「顧客管理システム」のうち、「接続設備」は「通信利用の快適さ・速さ」に関わる「通信帯域」を意味し、インターネット品質を左右します。
通信帯域は、よく道路に例えられます。同じ道路でも狭い道は走りづらく、広くて車線も多い道は流れがよく快適にクルマが走れますよね?与えられた道路を整備し、時間帯や利用の傾向を把握して渋滞が起こらないように工夫すれば、交通状況は大きく変えられます。MVNOは、自社のユーザーがどのようなタイミングでどういう通信をするのかを予測しながら、どれだけの帯域をMNOから借りるのかを各社の采配で決定しています。この調整がMVNOビジネスにおける最も重要なポイントなのです。
IIJは、日本初の商用インターネット接続事業者として、モバイル通信サービスにおいても2012年のLTEサービス開始時より技術とノウハウを培ってきました。その運用技術を生かした通信の品質と安定性は、必ず「IIJにして良かった!」と言っていただけるものと自負しています。

IIJmioは、通信品質に対するユーザーからの信頼が高いだけでなく、率先して安価な料金プランを提供してきました。どのような方針で料金を設定されているのでしょうか。

辻:「携帯料金と通信費の分離」や「MNOからMVNOへの回線貸し」は、「通信」という国内の有限資源を囲い込むことなく解放し、国民の利益を高めていこうという国の狙いによるものですが、我々の考えもこれに合致しています。
これまで、日本の携帯は、品質・料金ともに高く、一部のユーザーにはオーバースペックな状態でした。そこでIIJは多様化するニーズに応え、さまざまな料金プランを展開し、おかげさまでMVNO/MVNEのシェアNo.1となりました。

回線とスマホ端末は両輪。「この端末が使いたい」と
ユーザー目線でワクワクできるスマホを選定する

IIJmioではスマホ端末も購入できるそうですね。しかもラインナップが豊富だとうかがっています。スマホの選択肢を広げたきっかけは?

永野: IIJが格安SIMサービスを展開していても、利用者がSIMフリー版スマホを自分で選ぶのは検証の面でも保証の面でも、まだまだハードルが高いですし、またキャリアの扱う端末がどれも高すぎることも問題だと感じていました。そこでIIJ自らスマホの販売に踏み切りました。

ユーザーのニーズにあったスマホを選定して提供するということですね。

永野: はい。じつは私自身、スマホが大好きでこの部署に希望異動したほどなのですが、ユーザー目線で「これなら乗り換えてみたい」「これを是非使ってみたい」と思える魅力的なスマホを揃え、かつしっかりと検証サポートすることが欠かせない、という思いが当初からありました。最初はSIMフリースマホを提供いただけるメーカー様は多くありませんでしたが、自ら積極的にアプローチし続けた結果、徐々に取引先が拓け、気づけば業界最多といえるほどのラインナップを誇るようになっていました。

「ユーザー目線の選定」ですが、どんな「ユーザー」を想定されていますか?

永野: 一概に「こんな人」ということはできません。というのも、現在のIIJmioのユーザーは、ギミック好きなガジェッターからファミリー層まで幅広いのが特徴です。「他では買えない最新の端末が欲しい!」という方もいれば、「カメラの性能だけは譲れない」、「バッテリの持ちが重要」、「普段使いが快適なら十分」など、ニーズはさまざまです。なので、それぞれの方の要件を意識して選びます。

ユーザーのニーズはどうやって調査するのですか?

永野: 年に数回 東京と大阪で開催しているファンイベント「IIJmio meeting」をはじめ、サポートセンターやIIJmio公式ツイッターへ寄せられるユーザーの声を、貴重なご意見として積極的に反映しています。

ただ、スマホ好きの私から言わせれば「これはグッとくるな」というアンテナに刺さるスマホをピックアップするのが大前提。自分自身がスマホのヘビーユーザーでありファンだからこそわかるメーカーさんの思いや、作り手の狙いを大切にしたいと思っていますし、そこを皆さんにお伝えできるようにと意識して企画しています。そういった個人の意見を認めてくれるIIJの職場環境はありがたいです。

辻: すごい台数を自分でも買って試している永野の「これは売れます!」というプレゼンは、熱がこもって説得力があります。売り出してみないとわからない部分はあるけれど、他社でなかなか取り扱わないスマホも、IIJmioでは積極的に採用しています。

永野: もちろん直感だけでなく、「最近のトレンドを押さえた設計や、ユーザーにアピールできる尖った特徴があるか」「サポートやセキュリティは万全か」「IIJの通信サービスで使えるか」など基本的なスペックも細かくチェックし、採用の可否を決めていますよ。

IIJmio取り扱いスマホの一部。
珍しい欧米ブランドや、以前は大手キャリアでのみ取り扱われていた国内メーカーのスマホなど、さまざまな機種がずらり。

バックカメラが回転するASUS Zenfone 6。
もともとは、ディスプレイに没入できるようインカメラの排除にチャレンジしたデザインだったが、回転するカメラの利便性がウケ、子どもやペットの撮影用途で人気となっているそう。

安ければいいという「格安スマホ」の時代は
もう終わろうとしている

2020年以降のスマホ端末はどうなっていくか教えてください。

永野: 2019年はソニーの端末が登場するなど、根強いファンを持つ国内のスマートフォンメーカーもSIMフリー端末を提供するようになってきました。そして2020年はますます、ユーザーは回線プランに縛られることなく、お気に入りのスマホが選べるようになっていくと思います。また、海外でしか手に入らなかったスマートフォンも国内で普及するようになるでしょう。グローバルで人気なシャオミやサムスンも、IIJmioで取り扱える日がくるように努力しています。
個人的には5Gスマホがどんなかたちで登場してくるかも楽しみですね。

辻: スマホを「モノ」として売るだけの時代は終わりつつあります。IIJは2018年に独自のSIMカードを発行できる「フルMVNO事業者」となり、物理カードに縛られずに数十分で開通可能なeSIMの発行や、IoT用途に特化したSIMなども積極的に手掛けるようになりました。今後は「携帯電話の代用としてのスマホ」という考え方とは違った、ユーザー1人1人の「やりたいこと」に合わせて最適な通信環境をお届けできる時代になっていくと考えています。たとえば、スマホ買い換え時に生じるストレスをなくすシェアリングサービスのようなものもあり得るかもしれません。

「格安スマホ」市場はどんどん進化していきそうですね。今後、IIJmioが考えるスマホの未来像を教えてください。

永野: 2020年春に日本でも順次スタートする5Gは、日本の通信において大きな転換点となるでしょう。4Gになったとき、「人と人とがいつでもインターネットでつながっている」状態になり、さまざまなコンテンツが生まれました。5Gになると、「人」だけでなく「あらゆるもの」がインターネットにつながる未来が待っています。IoTやM2M*3、AIによるオンライン制御など、「あらゆるモノが世界中のシステムといつでも通信すること」があたり前になります。
5G環境では、圧倒的低遅延の大容量通信が可能で、高画質映像のリアルタイム送信などもできると言われています。
さらにその先には、どんなサービスが花開くかは未知数ですが、だからこそ通信事業者もこれまで以上に多くの業界とのコラボレーションをしていく時代になってくると思っています。

スマホ端末にも変化が起きそうですか?

永野: 低コストで用途にあった通信が提供できるようになれば、「あくまで電話をしやすい形」のままだった現在のスマホから、欲しいコンテンツ別・情報別に端末の形態も分かれていくかもしれません。その片鱗は近頃話題の「折りたためる大画面端末」などにも現れています。電話も、音声通話よりビデオ通話が当たり前になるかも知れませんね。
こういったワクワクする新端末を見るにつけ、IIJmioでも、ウェアラブル、ノートデバイス、IoTデバイスなど、新時代に向け、スマホ以外の通信デバイスを幅広く提供できる環境を実現する必要があると考えます。

ありがとうございました。次にIIJmioから登場する端末やサービスも楽しみです。

  • (*1)Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略。
    NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの三大キャリアは、MNO (Mobile Network Operator:移動体通信事業者)と呼ばれるのに対し、MVNOは基地局設備などを持たないため、「仮想(Virtual)」が付加されている。
  • (*2)MM総研2019年9月末調べ。国内MVNO市場規模において、MVNO/MVNE(*)を合計した回線数でIIJmioがシェアNo.1を2年連続で獲得。
    (*)MVNE (Mobile Virtual Network Enabler): MVNOを支援するサービスを提供する事業者。
  • (*3)M2M:Machine to Machine 。人を介さずに機器同士が通信するシステム。遠隔地からさまざまな機器を無線通信で無人運用が可能。あらゆる業界で利用が期待されている)

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