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2020年情シス頑張ったこと
アンケート

調査概要

2020年12月

調査内容 情報システム部門の皆様の苦労や頑張りの実態調査
回答期間 2020年11月11日~11月18日
回答者 IIJメールマガジン(IIJ Biz Information)読者 情報システム部門所属の方
有効回答数 281件

調査結果サマリ

  • 2020年は新型コロナウイルスの対応など、情報システム部門の皆様には苦労の絶えない1年だったかと思います。そこで情報システム部門の皆様の苦労や頑張りの実態を把握すべく、「2020年情シス頑張ったことアンケート」と題して、募集しました。
    結果、「頑張ったこと」、「失敗したこと・惜しかったこと」ともに新型コロナウイルス対応に関連する項目が上位を占めました。
    また、「2020年に調べたワード」では「DX」が1位、次に「リモートアクセス」、「VDI」、「テレワーク」と続きます。こちらも新型コロナウイルスの対応に関連するワードが並びます。2020年はやはり「コロナの年」だったともいえる結果が明らかとなりました。

結果1 頑張ったこと

新型コロナウイルス関連での対応に関するワードが多く表れている

「2020年に情シスとして「これは頑張ったぞ!」と思える取り組み、活動を教えてください」に対するアンケートの結果

テレワーク関連 コメント抜粋

  • 本年2月ごろから新型コロナウイルス禍が本格的に脅威となってくる中で、従前だと社内でリモートワークを行える状況だったのは全体の2割もいない状況でしたが、当初社内で導入していた環境はUSBドングルによる認証を行うタイプであり、海外とのサプライチェーンが途絶した当時、クライアントを増やすことが難しかったことから、別のVPNソフトウェアを検証し、平行して採用、リモートワーク環境未配布で希望するユーザ全員に環境を導入し、また自宅PCへの導入マニュアルも作成してマンツーマンで落とし込み、1ヵ月程度(3月末)には全員がリモートで業務継続できる状況に持っていきました(動けるスタッフが私しかおらず、100名以上のスタッフに私1人で対応しました・・・)。
  • リモートの環境を整えるために古いWindows 7を引っ張り出してVPNだけ利用させたり、VDI環境にはなっていたため外から繋ぐ仕組みを用意したり、できることは、全部出し切って対処しました。費用がかさんでなかなか理解してもらえないのですが、私たちとしては精一杯頑張って用意しました。VPNと外部からのリモート接続を用意できたためピーク時の分散もできたし、今後の課題も見えてきました。セキュリティを担保するためにも、既存のVPNでは弱いというのがわかったのも良かったです。
  • 新型コロナウイルスで出社制限となり、リモートアクセスの利用が急激に増えた。それまでのシステムでは利用できるユーザー数が大幅に不足していたが、迅速にライセンス追加など対応し、業務への影響を最小限に抑えた。また、別のリモートアクセスシステムも採用し、在宅勤務の環境を整備した。取引先との打ち合わせで、Webミーティングの対応が必要となり、各種システムを比較検討しWebミーティングアプリの導入及び専用PCの準備を行った。また、Webミーティング運用ルールを策定した。

結果2 「失敗したこと」「惜しかったこと」

“頑張ったこと”と同様、新型コロナウイルス対応に関連すると思われるワードが並ぶ

「2020年に「ここは失敗した」「惜しかったな」と思える取り組み、活動を教えてください」に対するアンケートの結果

テレワーク関連 コメント抜粋

  • Citrix Cloudを用いた在宅勤務可能な仮想端末環境を元々社内に提供していた。しかしながらコロナの影響で想定を大きく上回る仮想端末数が要求され、仮想端末環境不足が発生し、現時点でも十分な配備ができていない。在宅勤務が爆発的に増加したことにより、社外アクセス用VPN装置側での処理が追い付かず、社内からアクセスした場合は通信遅延が発生しないが、社外からアクセスした際に極端な通信遅延が断続的に発生するようになった。仮想端末環境が無くても社用iPhoneがあればMicrosoft 365によるリモート会議などができるよう配備していたが、こちらもコロナの影響で想定を大きく上回るiPhoneが要求され、iPhone不足が発生した。iPhoneにおける通信容量については社員で共用できるようにしており、実質的には追加容量の購入が不要な状態であったが、仮想端末環境でのリモート会議時に音声品質が悪かったためiPhoneによるリモート会議が多用され、結果的に追加容量に係る費用負担が発生した。
  • 緊急性を重視し行動したこともあり「セキュリティ面の維持・管理」を後回しにしたことが失敗というか後悔するところ。あとは、急激なインフラ化が進んだこともあり、資源管理やID管理のルール・運用手順が整わない状態でリモートワークなどが進んだため、のちの手戻り作業が多く発生したのは失敗であったと感じた。
  • まだ社内にあるリソースのすべてをテレワーク先で使用できていないところ。セキュリティ的に問題があるため解放できないので別の方法を考えているが、なかなか方法が無く時間が経ってしまっているのが失敗したと思うところです。
  • Zoomって無料だと45分で切れちゃうんですね・・・えらいオジサマには怒られましたが、そのおかげで会議がサクサク進んで良かったという人もいて、それでいいのかなとも思いました。

結果3 調べたキーワード

コロナを機にメディアなどで多く利用された為か、「DX」がトップ

「2020年に気になって調べたキーワードを自由にお答えください」に対するアンケートの結果
  • その他も「リモートアクセス」や「VDI」「ゼロトラスト」など、新型コロナウイルス対応を起因とすると推察されるワードが上位を占める。
  • トレンドワードでもあった“SASE”は2件に留まった。

主な調査項目

以下の設問への回答をもとに、情シスの1年をまとめています。

  • あなたの担当する業務のうち、年間の合計で、PCの管理全般(キッティング、配送、サポート、故障対応)にどのくらいの時間を要しているか
  • PCライフサイクル管理をどのように行っているか
  • PCの調達方式について、貴社で “最も多い形式”
  • 直近の、年間におけるPCの調達台数はおおよそどの程度か
  • 導入しているPCのメーカーについて、主なもの
  • PCキッティング時に経験した失敗談
  • PCの管理業務における課題
  • PCにまつわる社内からの問い合わせで多いもの
  • PCと合わせて、標準セットとして会社から配布しているもの
  • PCの管理全般(キッティング、配送、サポート、故障対応、ライフサイクル管理)における課題や改善したいこと
  • PCの管理全般(キッティング、配送、サポート、故障対応、ライフサイクル管理)について、工夫している点や自慢できること

本調査レポートの使用・引用をご希望の際は、下記窓口までご連絡ください。

講演資料やWebページなどにぜひご利用ください!

報道関係のお問い合わせ
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
press@iij.ad.jp

IIJではこのほかにも、法人ITの動向や情報システム部門の実態を把握するため、独自に調査を行っています。