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"フルMVNO"をめぐるキーワード(用語集)

MNO

Mobile Network Operatorの略で、日本語では移動体通信事業者と呼ばれます。国から特定の周波数帯を利用するための割当を受け、携帯電話用の無線ネットワークを敷設、運営し、利用者にサービスを提供する事業者を指します。MNOという呼称は、MVNOと対比する形で用いられるケースが多くなります。キャリアやオペレーターという単語でMNOのことを指す場合もありますが、厳密にはMVNOもキャリアの一種という見方ができます。日本では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が代表的なMNOです。

MVNO

イラストMobile Virtual Network Operatorの略で、仮想移動体通信事業者と訳されることが一般的です。
一般コンシューマーに向け、大手通信事業者よりも安価な料金プランでサービスを提供していることから、格安SIM、格安スマホなどと呼ばれることもあります。具体的には、MNOが持つ基地局などのネットワーク設備を借り、自らが事業主体となってサービスを提供する事業者のことです。どこまでをMNOから借りるのかはケースバイケースですが、昨今の格安SIM、格安スマホなどと呼ばれる事業者は、基地局や加入者管理機能を借り、自らがパケット交換機を設置して利用者のデータ通信回線をインターネットに接続する役割を担っています。
また、こうしたサービスを提供するMVNOの設備を使ったり、支援を受けたりしながら、自らのブランドで事業を展開するMVNOも存在します。

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GGSN/PGW

GGSN(Gateway GPRS Support Node)/PGW(Packet Data Network Gateway)は、データ通信を行うための装置の一種で、GGSNは3G用、PGWはLTE用です。 自社でネットワークを持つMNOのほか、基地局などをMNOから借りるMVNOの一部も、GGSNやPGWを所有、運用しています。 端末から送られてきたデータや、端末に向けて送られるデータがインターネットに出るための出口としての役割を担っています。

HLR/HSS

イラスト日本では加入者管理機能と呼ばれることもあるデータベースのことで、この機能までを使うMVNOのことを指し、フルMVNOと呼ばれることがあります。 HLRはHome Location Register、HSSはHome Subscriber Server、から頭文字を取った略称になり、それぞれHLRは3G用、HSSはLTE用です。 加入者情報や、加入者の端末がどの基地局につながっているかの情報を記録し、そこに対して信号を送るかどうかを制御するという役割を担う装置で、携帯電話がネットワークに接続するためには欠かすことができないものです。 このHLR/HSSは、MNOと呼ばれる大手通信事業者が運用していましたが、総務省のガイドラインでは、MVNOに対しての開放も求められています。 日本でHLR/HSSを国内MNOのネットワークに接続して運用する最初のMVNOはIIJとなります(MNOでもあるMVNOは除く)。

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SIMカード

イラスト加入者の情報を格納したICカードのことで、主に携帯電話端末や通信モジュールに挿入して、認証を行うために利用されます。SIMとはSubscriber Identity Moduleの頭文字を取った略称で、文字通り、契約者のIDとなるモジュール(部品)という意味合いになります。クレジットカードと同サイズの台紙から切り取る形で、現在は標準サイズのほか、マイクロSIM、nanoSIMの3つに大きさが分かれていることが一般的です(元々は切り取らずにそのまま使うのが標準サイズでした)。また、より小型の、組み込み専用SIMカードも存在します。日本では、MNOと呼ばれる大手通信事業者がSIMカードを発行しており、MVNOはそれを借りています。フルMVNOになると、自前のSIMカードを発行することができるようになり、一般的なMVNOとフルMVNOの差にもなっています。

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プロビジョニング

SIMカードは製造された段階では加入者の情報が書き込まれていません。これをSIMカードに書き込む作業のことを、プロビジョニングと呼びます。本来は"供給"や"準備"を意味する英語で、幅広い業界で使われていますが、MNOやMVNOでプロビジョニングというと、SIMカードに情報を書き込み、利用できる状態にすることを指すことが多いです。

eSIM(イーシム)

格納された情報を書き換えられるSIMカードのことを指します。頭の「e」は、embedded(エンベデッド)の頭文字から取っており、本来は機器に組み込まれて取り出すことができないSIMカードを指していた用語ですが、現在では、スマートフォンなどの携帯電話端末に挿すのと同じ形状のeSIMも登場しています。元々、機器に組み込んでの利用が想定されていたことから、eSIMへの情報の書き込みは、リモートで行うのが一般的です。世界中のキャリアが加盟する業界団体GSMAでは、このeSIMにプロビジョニングを行う仕様を策定しています。ただし、こうした標準に則らず、独自の方法で遠隔からプロビジョニングを行うSIMカードもあり、これらを総称してeSIMと呼ぶこともあります。

国際ローミング

イラスト海外渡航時などに、国内の契約はそのままに、現地にある通信事業者の設備に接続して通信することで、主に音声通話とデータ通信の2つに分かれます。便利な反面、料金がキャリア同士の結んだ契約によって決まってしまい、一般的に現地の契約でそのまま通信するよりも割高になります。これに対して、その国や地域の通信事業者の情報をそのままSIMカードに書き込むことができれば、料金が相対的に割安になります。eSIMは情報が書き換え可能なことから、SIMカードを挿したまま、国際ローミングを利用しないで渡航先での通信を確保することができます。

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IMSI(イムジー)

International Mobile Subscriber Identityの頭文字から取った略称で、移動体通信の契約者に対して与えられる識別番号のこと。 SIMカードに書き込まれ、利用者の認証に利用します。 自らのIMSIを持っていなかったこれまでの日本のMVNOは、自らSIMカードを発行できなかったのですが、フルMVNOの場合はMNOのシステムの支援無く、SIMカードにその情報を書き込むことができます。 IMSIは全15ケタの番号で、先頭の3ケタが国を指し、続く2~3ケタで通信事業者を識別します。 その後の番号で、SIMカード自体を区別することができます。 IIJがフルMVNO用に取得したIMSIは「44003」で始まる15ケタの番号となり、この場合、440は日本、03がIIJを指しています。 440の部分をMCC(Mobile Country Code)、通信事業者を識別する次の2~3ケタをMNC(Mobile Network Code)と呼びます。

(イラスト/STOMACHACHE.)