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フルMVNOで拡がるIIJのサービス

IIJ MVNO事業部 副事業部長
安東 宏二

IIJはフルMVNOへ大きな一歩を踏み出しました。 NTTドコモとの2年間の協議と1年7ヵ月間の設備構築を経て、IIJ自身の加入者管理装置(HLR/HSS)をNTTドコモのネットワークと接続した国内初のフルMVNOとして2018年3月よりサービスを開始します。 HLR/HSSをIIJ自身が保有することにより、契約管理やネットワーク提供など、IIJが独自にコントロールできる範囲が大きく広がり、提供するサービスにも多様性が生まれます。
では具体的にどのような点がこれまでのMVNOと変わるのでしょうか?

IIJが提供するサービス

イラストフルMVNOの利点を活かし、IIJは具体的にどのようなサービスを実現しようとしているのでしょうか?

大きく3つあります。

1つ目は、これまでよりも柔軟なサービス提供形態が実現可能になります。
通信プランにおいて、例えば時間帯による通信の制限や、上り通信に特化した通信サービスなどを従来よりも簡単に提供することができます。 提供するSIMの形態も、通常のSIMはもちろんのこと、「nanoSIM」や「マイクロSIM」を選んで切り取れる「マルチFF SIM」や、今後はチップ型のSIM(チップSIM)を提供し、SIMを搭載するデバイスの適合範囲を広げることが可能になります。 通信プランの柔軟性とSIMの適合範囲の広がりから、あらゆるお客様の目的に合わせた組み合わせが可能になります。 これまで以上にお客様の用途やご要望に応じたモバイル環境が提供でき、特にIoT領域での用途が期待できます。

イラスト

2つ目として、グローバルでの多様なサービスの提供です。
単なる国際ローミングのサービスではなく、これもフルMVNOの特長を活かしたものになります。 IIJのフルMVNOでは、海外事業者との接続で国外でのインターネット通信だけではなく国外で閉域ネットワークとの通信においてVPNを用いずに可能となります。そのため、国外でもよりセキュアな通信環境の利用ができるようになります。 更に、IIJでは書き換え可能なeSIM(イーシム)の提供ができるようになるので、これによって国外に出た際に提携する通信事業者の設定情報を遠隔でSIMに書き込み、国内に入った際にはIIJの設定情報に書き戻すことができるようになります。利用者は意識することなく国内外の両面で目的に沿ったネットワークと通信できます。 これまでの制限があった国際ローミングではなく、IIJのフルMVNOのSIMカードを使えば、必要なネットワークを柔軟に利用することが可能になります。

イラスト3つ目ですが、SIMのライフサイクル管理をIIJができるようになるので、SIMカードへ設定を書き込むプロビジョニングや、逆にSIMカードの利用を一時的に停止などが自由に行えるようになります。
この機能を活かし、日本でSIMカードをあらかじめデバイス側に組み込んでおき、海外で通信が必要なときにアクティブにするなども可能です。 例えばIoTの機器を出荷する製造業のお客様が海外展開する時など、これまで以上に柔軟な方法で通信を提供できます。 また、国外でSIMカードを販売する際、在庫期間中、不要・不正な利用ができないように回線を停止した状態でも、国内に入り、利用者が任意で通信を行う際に意識せず回線が利用可能な状態に遷移させることができます。 このメリットを活かし、IIJではSIMカードの組込や在庫管理にかかる課題を解決させます。第一弾として訪日外国人向けのプリペイドSIMカードを提供します。

イラスト

将来の話

このようなフルMVNOの利点を活かし、近い将来にはコネクティッド家電やウェアラブル端末などにIIJのSIMやeSIMが搭載されることになります。
国際ローミングはインバウンド・アウトバウンド向けの双方においてサービス提供を予定しており、既に海外事業者との協議を進めています。
また、SIMカードはICチップでメモリとしての機能も保有しており、その領域はこれまで触ることができなかったのですが、そこにアプリケーションを組み込み、通信と親和性の高い機能を入れることであらゆる可能性を具現化していきます。
このようなフルMVNOの特長を活かし、ビジネスモデルを競争から共創へ変革し、従来の通信にとどまらない、あらゆる分野で価値を創出していきます。

(イラスト/STOMACHACHE.)