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株式会社竹中工務店 様株式会社竹中工務店

Microsoft 365へのリプレースを機にIIJセキュアMXサービスを採用
クラウド型サンドボックスを導入しグループ各社のセキュリティレベルを向上

まちづくり総合エンジニアリング企業を志向する竹中工務店は、そのための取り組みとして、竹中スマートワークとグループ・グローバルな情報共有に力を入れている。2014年に始まった竹中スマートワークでは、iPad/iPhoneを社内に大量配備するとともに、メール基盤をMicrosoft 365にリプレース。利用者にとっての使い勝手を変えることなくメールセキュリティを高めるために、迷惑メールの検出・隔離にはIIJセキュアMXサービスとオプションとしてサンドボックスを採用した。

課題

  • 竹中工務店グループ全体のセキュリティレベルの統一
  • Microsoft 365と連携できるメールセキュリティが必要
  • 未知の脅威にも対抗できるマルウェア対策の実装

効果

  • グループ各社におけるセキュリティレベルの底上げを実現
  • Microsoft 365の機能との多層チェックでセキュリティを強化
  • サンドボックスで振る舞いを検査して未知のウイルスも検出

導入前の課題

セキュリティレベルをグループでそろえて竹中スマートワークを進める

スーパーゼネコンの1社として知られる竹中工務店は、ICTを駆使して顧客ニーズに素早く的確に対応する「竹中スマートワーク」と「グループ・グローバル」な情報共有に注力している。2014年4月には、営業・設計・生産部門などにiPad/iPhoneの配備を開始。グループ全体のIT基盤の企画・整備を統括する長妻一弘氏は、「2017年現在で約8,000台を配備し、様々な場所や時間で働けるようにしています」と語る。

当然、テレワーク型の作業環境には、高いレベルのセキュリティが要求される。更に、「建設業には、建物情報などのお客様の機密データを取り扱うという業務上の特性があります」とセキュリティ対策を担当する髙橋均氏は話す。メールなどを介したサイバー攻撃が多発する今、グループ全体のセキュリティレベルを一定のレベルにそろえる必要性を痛感していたと語る。

もちろん、それまでの竹中工務店にもメールセキュリティ対策はあった。以前からアンチウイルスや迷惑メールフィルタなどを導入し防御体制を整えていたが、昨今ウイルス/マルウェアが急増していた背景もあり、特に未知の脅威にも対抗できるようなセキュリティ強化やランサムウェア対策が課題となっていた。

選定の決め手

複数のエンジンを利用した多層防御と未知の脅威に対する振る舞い検知

この状況が変わるきっかけとなったのは、iPad/iPhoneの配備に合わせて始まったMicrosoft 365の導入だった。

SaaSとして提供されるMicrosoft 365はモバイル対応と災害対策(DR)に優れているだけでなく、グループ内の各社が共同利用するためのメール基盤としても最適。そこに適切なメールセキュリティをプラスすれば、グローバルな情報共有をよりセキュアに実現できると考えられたのである。

切り替えにあたって特に心がけたのは、「利用者に大きな影響を与えないことと、セキュリティ水準の向上」(髙橋氏)だった。複数のサービスや製品を比較し、「コストパフォーマンスが良く、グループ各社に同じ機能が提供できる」、「Microsoft 365導入の課題であったSMTP認証なしのメールリレー機能を利用でき、デジタル複合機や業務システムが自動送出するメールもDR対策できる」といった点を評価して「IIJセキュアMXサービス」の採用を決めた。

「迷惑メールの検出と隔離はMicrosoft 365の機能を利用せず、IIJセキュアMXサービスに一本化。ウイルスなどマルウェアの検出は、複数エンジンを利用した同サービスの多段アンチウイルスと、Microsoft Exchange Online Protectionを併用する多層チェックで万全を期しました」とメール基盤の企画・整備を受け持つ竹谷啓氏は語る。

更に、サイバー攻撃への備えを強化する目的で、未知のマルウェア対策にも取り掛かった。「添付ファイルの"振る舞い"検査を行うことのできるサンドボックスの検討を行ったが、検知のみを推奨するプロダクトが多く、管理者の運用負担の増加を懸念していました」と髙橋氏は話す。運用担当者の業務負担を増やさないためにもインラインでMicrosoft 365に届く前に危険なファイルをブロックする必要があった。検討の結果、振る舞い検査を行いメールボックスに届く前に危険なファイルをブロックできるIIJセキュアMXサービスのサンドボックスオプションを導入することになった。「新たな脅威に対してオプションの追加のみで必要な機能をすぐに利用できる導入ハードルの低さも大きな決め手でした」と竹谷氏はオプションの利便性を強調する。

導入後の効果

竹中工務店グループ全体でセキュリティの底上げを実現

サンドボックスオプションが本格稼働したのは、サービス導入から約1年後。インターネットからのメールは、迷惑メールフィルタや多段アンチウイルスなどで検査された後、サンドボックスでの振る舞い検知とコード解析でさらにチェックした上で届けられる仕組みだ。

マルウェアの検出と隔離も、狙い通りの効果を上げている。「従来の迷惑メールフィルタでは引っかからなかったものも、きちんと検出できるようになりました」と髙橋氏。「グループ各社の中にはセキュリティ専任の担当がいないケースもありますが、IIJセキュアMXサービスを導入することで、規模の小さい会社でもスムーズに導入できました」と長妻氏は語る。

また、竹中スマートワークとグループ・グローバルな情報共有を推進するという目的については、「グループ各社のセキュリティレベルの底上げを実現した」(長妻氏)ことが最大の成果。「今後は、竹中工務店で実践した成功事例をグループ内に広げていくことによって、さらなる生産性向上をグループ・グローバルで達成したい」と付け加える。

「想いをかたちに 未来へつなぐ」とのグループメッセージを掲げて、お客様の期待に応える建築物を数多く生み出している竹中工務店――。IIJのセキュリティサービスは、そのワークスタイルを支えるためにも重要な役割を果たしている。

株式会社竹中工務店様へ導入したシステム概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

株式会社竹中工務店
本社:大阪府大阪市中央区本町4-1-13
創立:1899年
スーパーゼネコンの1社として、建築工事および土木工事に関する請負、設計および監理に従事。「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」との経営理念のもと、まちづくり総合企業を目指す。

株式会社竹中工務店

※ 本記事は2017年8月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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