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Redtea Mobile 様 Redtea Mobile様

グローバルにeSIM、iSIM及びnuSIM技術を推進するコネクティビティサービスプロバイダーのRedtea MobileがIIJを採用
懸案だった日本でのローカル接続を実現しユーザの高い満足度を獲得

導入前の課題

料金が高く遅延も大きいローミングは、お客様からの不満が多かった

貴社の事業概要についてお聞かせください。

ヘレン氏

Redtea Mobileは2015年設立の先進的eSIMテクノロジの実践者で、先進的デバイス向けコネクティビティサービスプロバイダーです。「接続をシンプルにし、より生産性の高い世界を実現する」を企業理念に、eSIM(embedded SIM)、iSIM(integrated SIM)及びnuSIM(とくにLPWA向けのintegrated SIM)のコア技術とそれらの関連技術を先駆的に開発・活用。構築された世界クラスのIoT通信インフラが、グローバルで利用できるモバイルデータ通信サービスとコンシューマ向け及びIoT向けの様々なデバイスをブリッジし、各デバイスに向けた最高レベルの接続管理プラットフォームを業界に提供しています。150以上の国と地域で、30社以上のMNO/MVNOパートナーのモバイル通信サービスを利用可能で、5億台以上の対応デバイスを出荷。登録ユーザ数は延べ1億人以上にのぼります。

Helen Chen 氏
Redtea Mobile
Marketing and Partnership Manager
Helen Chen 氏

貴社サービスにおける業界での強みについて教えてください。

ヘレン氏

Redtea Mobileは、産業のコネクティビティ関連のニーズに対応するために、必要物が揃い革新的な技術スタック、製品、及びソリューションマトリックスを開発しました。私たちの立ち位置は、「グローバルコネクティビティオーケストレータ」です。eSIMテクノロジに関連したフルスタックの技術に重きを置き、インフラストラクチャー向けのeSIMの有効化、プロビジョニング、管理、デリバリー及びチップセット・モジュールベンダーやIoTソリューション企業・デバイスOMEらとのオーケストレーションに関する豊富な経験が、Redtea Mobileの独自性の高さの根源です。

貴社が提供する主なサービスについてご紹介ください。

ヘレン氏

弊社の主力サービスは、コンシューマ向けのグローバルモバイル通信サービス「RedteaGO」です。AndroidアプリケーションのRedteaGOはスマーフフォンなどにプリインストールされており、提供されるデータ通信プランは150以上の国・地域をカバーします。このアプリケーションを利用することで、お客様は世界中のデータ通信プランを自由に選択し利用できるようになります。こうして、旅行の際に必要な時に必要なだけデータ通信プランを買って切り替えられ、極めて高い利便性を享受できます。
加えて、事業者向けの市場においては、MNO及びMVNO向けに「eSIM Plus」を提供しています。エンドツーエンドでSIMを有効化するソリューションで、デジタル化とコンシューマ及びIoT向けの完全に新しいeSIMデバイス導入体験を提供します。
また、CaaS(Connectivity as a Service)のコンセプトの実践者として「RedteaReady」を提供し、通信事業者とデバイスの橋渡し役となり、様々なM2Mアプリケーションにおけるラストマイルのコネクティビティの実践的な解決方法を提供しています。
更にAPIベースの「SIMlessly」は、コンシューマ向け及びIoT向けにキャリアニュートラルにモバイル通信とRSPをサービスとして提供しており、eSIMプロビジョニングをSaaS型のサービスとして調達したいMVNO及びIoTサービスプロバイダーなどがターゲットです。
「eSIMAccess」は、eSIMの再販プラットフォームです。WebコンソールやAPIを利用して150ヵ国以上に対応できる製品群をホワイトレーベルで調達でき、自社のブランドでの販売を容易に構築することができます。

RedteaGOについてもう少し詳しくお聞かせください。

ストーン氏

はい。RedteaGOには提供先のスマートフォン別に複数のサービスがあります。「RedteaGO for iPhone」は、iPhoneに搭載されたeSIM利用者向けにモバイルデータ通信を提供するサービスです。弊社は、Apple社製品におけるeSIMサービスのグローバルサービスプロバイダーの1つです。iOS13.3以降のiPhoneを所有のお客様は、プランを購入し旅行中にプランを自由に切り替えることができます。また、「RedteaGO for Pixel」は、Pixel3以降のeSIM を搭載したPixelシリーズ向けサービスです。そして、「RedteaGO for Android」は、先ほどもご紹介した特定機種のAndroid OSの利用者にモバイルデータ通信を提供するサービスです。こちらも主要なサービスに成長しています。2015年から中国でサービス提供を開始し、2017年以降は前述の各スマートフォンベンダーでの新機種の発売とともにアメリカとヨーロッパの市場でもサービスが開始されています。2023年5月現在では、タイ、マレーシア、インドネシア、インド、フィリピンなどのアジア市場でもサービスを提供しています。このRedteaGO for Android日本プランには、IIJのフルMVNOが活用されています。

Stone He 氏
Redtea Mobile
Director of Operations
Stone He 氏

RedteaGO for Android日本プランの開発にはどのようなチャレンジがあったのかお聞かせください。

ストーン氏

海外の旅行者にとって、日本は常に人気上位の旅行先です。弊社のお客様とっても日本でのモバイル通信の利用機会が多かったのですが、従来のプランは、ローカル接続ではなくローミング接続サービスを提供してきました。しかし、ローミング接続サービスは利用料金が比較的高く設定され、遅延も大きいため、お客様からも不満が出ていました。そのため、日本におけるローカル接続を利用できるプランを早期にラインナップに加えなければなりませんでした。当初、日本の通信事業者は海外事業者とビジネスパートナーシップを組むことに消極的であると考えており、パートナー探しは難航するかと思われました。また、旅行先として人気が高い日本だからこそ、高い通信品質や通信可能エリアの広さ、充実したサポート内容などを実現する必要もありました。そのため、これらの条件を満たすパートナーを見つけ出すことが我々にとっての大きなチャレンジとなりました。

利用イメージ

選定の決め手

IIJは積極的にサービス提供を検討した数少ない事業者の1社

IIJに注目し、採用を決めたポイントとはなんでしょうか。

ストーン氏

IIJはフルMVNOであり対応が非常に柔軟で、日本におけるローカル接続サービスの提供を積極的に検討してくれる数少ない事業者の1社でした。また、IIJは日本で最大の接続可能エリアをもつNTTドコモ網を利用できるため、RedteaGO for Android日本プランを利用するお客様に、広いエリアや、高速・高品質なネットワーク、およびコスト競争力のあるデータプランを提供することができると判断しました。
試算したところ、料金に関してはIIJのローカル接続サービスの方が他社のローミング接続サービスよりも経済的で、遅延に関しても少ないという評価をいたしました。結論として、IIJはRedteaGO for Android日本プランを利用するお客様にローカル接続サービスを提供するための非常に優れたパートナーになると判断しました。

ヘレン氏

2018年7月にIIJと正式なパートナー契約を結びました。その後、2019年1月からIIJのローカル接続サービスを使った日本プランを開始しています。

導入後の効果

日本でのローカル接続サービスを実現し、ユーザエクスペリエンスが向上

IIJのフルMVNOサービスを活用したRedteaGO for Android日本プランの利用実績などについてお聞かせください。

ストーン氏

RedteaGO for Androidは主にOPPOおよびvivo製のスマートフォンの大半で利用可能になっており、その出荷台数はおよそ2.5億台にもなります。従って、それら端末の所有者が来日した際に、日本のローカル接続サービスのモバイル通信プランを、スマートフォン上のアプリで速やかに購入し、SIMを取り替えることなくすぐに活用できるというわけです。実際にお使いいただいている方のユースケースとしては、多くが短期利用プランで、主に旅行者や留学生、船員の方々にご利用いただいています。現在のRedteaGO for Android日本プランの利用実績はまだのべ20万回程度ですが、コロナ禍が落ち着けば利用機会は急増するでしょう。

IIJのフルMVNOサービスを活用したことによる貴社ビジネスの効果や、お客様の評価についてお聞かせください。

ストーン氏

IIJのカバレッジの広さや、高速・高品質なネットワーク、リーズナブルなデータプランが、お客様に最高の満足度を与えているようです。これは、アンケートによるお客様からの直接のフィードバックや、利用履歴データの分析結果にも表われており、他社のローミングよりも優れたユーザエクスペリエンスをもたらしているため、RedteaGO for Androidにおける日本プランとしてはIIJのフルMVNOサービスを活用したプランがより選ばれる傾向にあります。
また、日本におけるローカル接続サービスを提供可能なパートナー探しは弊社にとっての喫緊の課題でした。IIJがパートナーになってくれたおかげで高品質なローカル接続サービスを提供できるようになったことは、弊社のビジネスにとって大きな収穫となりました。IIJをパートナーとしたことは最良の選択だったと実感しています。

日本市場における今後の計画についてお聞かせください。

ストーン氏

IoT市場とコンシューマ市場の双方において、IIJのローカル接続のモバイル通信サービスをより多くの製品に拡大できればと考えています。IIJからは既にIoT向けの提案を受けており、IoTデバイス向けに日本でのローカル接続を必要とするお客様を獲得次第、導入プロジェクトを開始する予定です。

ヘレン氏

今回のRedteaGO for Androidにおけるローカル接続の日本プラン立ち上げプロジェクトに関しては、IIJとのコラボレーションはとても安定しており、IIJを常に信頼できるパートナーだと高く評価しています。今後もIIJと多くの成長機会を一緒に模索していきたいと考えています。

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

Redtea Mobile
本社:29 Media Cir, Singapore, 13, Singapore
設立:2015年6月11日
Redtea Mobile は、産業のコネクティビティ関連のニーズに対応するために、必要物が揃い革新的な技術スタック、製品、およびソリューションマトリックスを開発しました。

Redtea Mobile

※ 本記事は2023年2月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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