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合同会社ネコリコ 様合同会社ネコリコ

家と話すように暮らす最先端のホームIoTサービス
AWSのサーバレスアーキテクチャで多様なニーズやスケールの変化に対応

スマートホーム市場の隆盛に伴う多様なニーズに応えるため、ネコリコは手軽にホームIoTサービスを利用できる個人向けサービス「ネコリコホームプラス」の提供を開始した。そこで求められる価値(機能)やスケールの変化に追随すべく、IIJをパートナーとしたサービスの開発体制を始動。AWSのサーバレスアーキテクチャ「Lambda」を活用するなど、アジャイルにサービスを拡充している。

課題

  • ユーザの多様なニーズに対応する必要性
  • サービスに求められる価値の変化にスピーディに追随できる開発体制が必要
  • 要件やスケールの変化に柔軟なアーキテクチャが必要

効果

  • ネコリコとIIJで1つのチームとしてDevOpsを実践し、次々に生まれてくる新しいサービスのアイデアやコンセプトをクラウドに実装
  • サーバレスアーキテクチャにより、要件の変化に柔軟な開発を行い、サービスやアプリケーション開発にリソースを集中
  • 新しいアイデアをサービスに取り込み、企画から2~3カ月で新たなサービスをスタート

導入前の課題

お客様の声を取り入れるためアジャイル開発が求められる

「留守番している子どもが熱中症にならないか」「ペットが待っている部屋の温度・湿度は大丈夫だろうか」、あるいは「不審者は侵入していないか」など、仕事中や外出先からも自宅のことがあれこれ気になるものだ。そのような心配や不安を解消してくれる「ネコリコホームプラス」と呼ばれる個人向けの暮らしのIoTサービスを、直販およびB2B2C(再販や取次など)のビジネスモデルで展開して注目されているのがネコリコだ。

ネコリコの代表を務める佐々木克之氏は、ネコリコホームプラスの概要を次のように説明する。「家庭内に設置した様々なセンサーやスマートメーター、カメラなどから収集したデータを、IoTゲートウェイを介してクラウドに上げて分析し、お客様のお役に立つ情報をLINEメッセージでお知らせします。また、そのメッセージに返信する形でLINEから家電を操作することも可能です」

スターターキットに含まれる環境センサーは室内の環境変化を監視している。例えば冬場の空気が乾燥した日には、「インフルエンザ注意 温度・湿度が下がらないようにしましょう」といったメッセージをLINEに送ってくる。これまでも外出先からエアコンのスイッチを入れたりできるホームIoTサービスはあったが、このように家の側から多くの気づきを与えてくれるサービスはなかった。そこが、ネコリコホームプラスの画期的な点だ。

画期的な分、ネコリコホームプラスではユーザの多様なニーズに対応した、多岐にわたる価値や機能の提供が求められる。「サービスの全体像を最初の段階から設計して作り上げるのはほぼ不可能です。スモールスタートで着手し、個々のサービスを世に出してお客様の声を聞きながら、拡張したり見直したりするアジャイルな開発が必要です」と、ネコリコの近藤淳氏は説明する。

選定の決め手

DevOpsを実践できるサービス開発のパートナー

ネコリコがネコリコホームプラスを展開するにあたり、設立当初からのパートナーとしてタッグを組んできたのがIIJである。ネコリコから次々に生まれてくる新しいサービスのアイデアやコンセプトを、IIJが具現化してクラウドに実装するという役割分担だ。

ではなぜIIJを選んだのか。「ネコリコホームプラスの発展のためには、お客様の多様なニーズやサービスのスケールの変化に柔軟に対応できることが必須です。IIJはSIMからクラウド基盤、マネージドサービスまでワンストップで提供し、私たちの要求を満たしてくれています」と近藤氏はその理由を語る。

さらに佐々木氏は、IIJ社内の受託開発体制を評価する。「IIJは大手のSIベンダーにありがちな外注依存の開発ではなく、自ら手を動かして課題解決に臨んでいる姿勢を評価しました。ゼロに近いところから共にプロジェクトを立ち上げ、1つのチームとしてDevOpsを実践していくことができるパートナーを私たちは望んでいたのです」(佐々木氏)

この緊密なコラボレーションの下でサービス開発の柱に据えられたのが、IIJから提案された「アジャイル/スクラム開発を実践し、多様なニーズやスケールの変化に対応していく」という基本方針である。

IIJがとった手法は次のとおりだ。機能単位のモジュールを作り組み合わせていくことで目的のサービスを構築。また、作ったモジュールは新しいサービス開発に応用でき、新規に作るモジュールや組み合わせの変更を最小限に抑えることができる。そのため、要件の変化に対しても柔軟に、かつスピーディに対応できる。実現するためのツールとして他のサービスとも比較した上でLambdaを選択した。「スモールスタートできて他のサービス開発にも応用が利きやすい、サービスのリリースサイクルを早められるなど、Lambdaの活用メリットがIIJから提示され、私たちも大いに納得しました」と佐々木氏は振り返る。

導入後の効果

わずか数カ月で新サービスを迅速に展開

2019年6月より本格的なサービス提供を開始したネコリコホームプラスは現在、「家と会話して暮らす最先端のIoT生活」というコンセプトの下、先に紹介した室内環境のほか、家族の在・不在状況の確認をはじめとする防犯対策、遠く離れた実家で暮らす両親の見守りなどのニーズに応え、サービスの幅を広げている。

「新たなサービスの立ち上げについて、平均すると企画から2~3カ月でリリースが可能となっており、実際に6月のリリースから12月にかけて3つの機能をリリースしています。IIJの開発スタイルは、ネコリコホームプラスの発展に大きな成果をもたらしています」と佐々木氏は語る。

さらに今後に向けてネコリコは、HEMS(Home Energy Management System)をテーマとしたIoTサービスにも踏み出す計画だ。

2019年4月、東京大学発のAI開発ベンチャーとして知られる日本データサイエンス研究所(JDSC)ならびに東京大学越塚研究室との間で、スマートホームソリューションの高度化に資する電力データ活用のための実証実験・共同研究で技術提携したのもその一環である。

「将来的に全国の世帯に向けて、最先端のIoT生活を提案していきます」と佐々木氏。消費者のニーズに寄り添いながら、IIJとともにネコリコホームプラスのサービス拡充を進めていく考えだ。

合同会社ネコリコ様へ導入したシステム概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

合同会社ネコリコ
本社:東京都千代田区東神田2-1-8 秋葉原クロスサイド6階
設立:2018年4月2日
資本金:1億円
暮らしを便利で快適にするIoTプラットフォームの提供を目的に設立。家庭向けIoTサービスのプラットフォームをご提供することにより、“暮らしのIoT”を届け、家庭や地域コミュニティーの「便利」「快適」を目指す。

合同会社ネコリコ

※ 本記事は2019年11月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

導入事例

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