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株式会社日比谷花壇 様株式会社日比谷花壇

IIJ Omnibusサービスで全国の事業拠点を結ぶWANを刷新
運用負荷を抑え大幅なセキュリティ強化も実現

全国に約200店舗を展開する日比谷花壇。インターネットVPNの拠点間ネットワークを運用していた同社は、しばしば原因不明の通信遅延に悩まされていた。そこで、新たなネットワークサービスを検討した結果、「IIJ Omnibusサービス」を選定。ネットワーク機能をソフトウェアで提供する最新技術を搭載したワンストップサービスを利用し、通信コストを抑えつつ、大幅なセキュリティ強化を実現した。

課題

  • 業務にも影響する原因不明のネットワーク遅延が発生
  • サイバー攻撃の脅威に対するセキュリティ上の懸念
  • 複数ベンダー管理に伴う業務負荷が大きな負担

効果

  • 先進技術の活用で遅延をなくし、安定した通信を実現
  • セキュリティのエキスパートに任せる安心感
  • ワンストップでのサービス化による負荷低減効果に期待

導入前の課題

原因不明の遅延に悩み、サイバー攻撃に対する不安も

全国に約200店舗を展開する日比谷花壇は、「花を提供する」だけでなく、花と緑のあるライフシーンの提案を通じて豊かな社会づくりへの貢献を目指している。

多数の事業拠点を持つ同社にとって、ICTは欠かせないビジネス基盤。総務・情報システム部の部長である木村正彦氏は「社員の活発なコミュニケーションは極めて重要。コストを抑えつつ良好なネットワーク環境を整備することは、私たちの大きな役割です」と語る。

ただ、同社のネットワークは数年前から課題を抱えていた。総務・情報システム部 IT基盤管理企画グループのグループリーダーである福田倍典氏はこう説明する。

「当社のWANでは、以前からインターネットVPNを活用してきました。普段は問題ないのですが、しばしばかなりの遅延が発生していました。しかも、原因が分からないので対策の打ちようがありません。営業拠点のユーザから『どうなっているのか』と問い合わせが来ることもよくありました。さらに、ネットワークを複数ベンダーで管理していたので、そのやり取りのために負荷がかかっていました」

また、セキュリティ面の課題もあった。大きな問題が起きたわけではないが、「サイバー攻撃の脅威が増大していることは実感しており、セキュリティレベルをもっと高めたいと考えていました」と福田氏は話す。

選定の決め手

インターネットへの出入り口を一本化。非常時には直接抜けられるルートも

遅延のない安定した通信とセキュリティ。この2つのニーズを満たすため、同社は新たなネットワーク構築の検討を始めた。そして同社が選んだのが「IIJ Omnibusサービス」だ。これはSDN/NFV技術を駆使したクラウド型のネットワークサービスである。ネットワークをソフトウェアで実装し、インターネット接続やWAN、セキュリティなど必要な機能をモジュールとして組み合わせることができる。さらに、従来のネットワークサービスに比べて、柔軟性や拡張性、利便性の大幅な向上が実現できる。

「ネットワーク機器などを購入することも検討しましたが、問題は運用です。機器にトラブルがあったときや、セキュリティ上のインシデントが発生したときにきちんと対応できるか。私たちのリソースを考えると限界があります。そこで、できるだけ当社の運用負荷を減らせるクラウド型のサービスを選定しました」と木村氏は語る。

安定性という観点では、フレッツの輻輳を回避しやすいIPv6対応を要件に加えた。「一部の拠点ではIPv4しか提供できない」というベンダーもあったが、IIJ Omnibusサービスなら全面的にIPv6を活用することができる。

同社が選択したのは、IIJ OmnibusサービスのWANモジュールとコネクタモジュール。コネクタモジュールを介して、「IIJマネージドファイアウォールサービス」と連携することができる。

また、セキュリティとともに、事業継続性にも配慮したと福田氏は言う。

「セキュリティを強化するために、インターネットへの出入り口を一本化しようと考えました。ただ、それは平時のことで、万一の災害時などには、拠点からインターネットに直接接続して、ビジネスを継続させたい。この切り替えを自動化している点も、IIJ Omnibusサービスを選んだ決め手の1つです」

インターネットアクセスをIIJのデータセンターに一本化することにより、詳細なログを取得して一元管理ができるなど、セキュリティ上の効果は大きい。また、足回りの回線については、キャリアに依存しない点が高く評価された。

「今回、IIJ Omnibusサービスを導入したのは東京の本社と当社データセンター、全国の支社など17拠点。そのうち、2拠点については既存の通信回線を残しました。こうした柔軟な対応ができる点もメリットだと思います」と福田氏は語る。

導入後の効果

通信コストの削減分を使って、セキュリティ対策を強化

IIJ Omnibusサービスが導入されたのは2016年7月。以来、ネットワーク環境の安定性に福田氏は満足している。

「導入後、遅延はなくなりました。時々速度を計測しているのですが、期待どおりの速度が出ています。導入して間がないので、セキュリティ面での効果についてはまだ分かりませんが、IIJのエキスパートに任せられるので安心感があります」

以前のインターネットVPNと比べて、コスト面ではどうか。木村氏はこう話す。「拠点間のネットワークにかかる費用面を見れば、大きなコスト削減になったでしょう。しかし、今回はセキュリティ機能をかなり強化しました。ネットワークサービスのコストが下がった分をセキュリティに投資したということです。それでも、トータルでは若干のコスト削減を実現しました。また、以前の複数ベンダー管理がなくなり、ワンストップサービス化されました。それによる負荷低減効果にも期待しています」。

同社は、今後さらにICT環境を充実させようとしている。大きなテーマの1つが、全国約200店舗、作業場などを加えるとそれ以上の拠点をつなぐネットワークだ。その際、拡張性や柔軟性に優れたOmnibusサービスは選択肢の1つ。「キャリア非依存のサービスなので、自由度の高い展開が可能になるでしょう」と福田氏は語る。同社のIIJ Omnibusサービスへの期待は高いようだ。

株式会社日比谷花壇様へ導入したシステム概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

株式会社日比谷花壇
本社 東京都港区南麻布1-6-30
創業 1872年(会社設立は1950年)
東京、大阪、名古屋、仙台、福岡など主要都市に拠点を置き、フラワーショップを展開。リアル店舗だけでなく、オンラインショッピングやダイレクトマーケティングなどの事業にも取り組む。

株式会社日比谷花壇

※ 本記事は2016年12月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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