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株式会社ゲオホールディングス 様株式会社ゲオホールディングス

SACMを利用し、わずか2ヵ月で1,500店舗に無線LAN環境を導入
機器ではなく機能に課金する業界初のモデルで、導入コストは想定の1/10に

「ゲオショップ」などを展開する株式会社ゲオホールディングスでは、IIJのマネージメントサービス基盤「SACM」と無線LAN対応サービスアダプタ「SA-W1」を利用し、全国約1,500店舗、2,000台に及ぶ無線LAN環境を導入した。専用のユーザインタフェースで機器を一元的に管理・設定できることによる初期導入と運用の効率化に加え、サービスアダプタが無償提供され、利用する機能単位(レシピ)ごとに料金を支払う新しい課金モデルも高く評価された。

課題

  • アプリ会員獲得とサービス向上のため、店舗内でコンテンツなどを提供できる環境の低価格・早期での構築が必要
  • 中古買取の機会損失を回避し、店内でスマホ初期化などを可能にする、ビジネス利用に適した無線LAN環境の確保
  • 機能追加や店舗新設などに応じて、簡単に設定・更新が可能な無線LAN環境の構築

効果

  • 無線AP/管理コントローラに比べ無線LAN環境の導入費用を1/10に抑制。更に、短期稼働することで、店舗内限定コンテンツの提供など会員へのサービスが向上
  • 店内でスマホ初期化を行える無線LAN環境の整備で中古買取業務の強化を実現
  • 管理画面で簡単に設定でき、機能の更新や店舗の新設にも迅速に対応

導入前の課題

店舗の無線LAN環境を整備し、アプリやリユース事業を促進

ゲオグループでは、DVDやCDのレンタルからゲーム・書籍などの新品販売・中古商品買取販売を行う「ゲオショップ」や、衣類や雑貨などのリユース品を取り扱う「セカンドストリート」「ジャンブルストア」を全国に展開する。ゲオショップでは、スマホ向けのアプリサービスを拡大しており、割引クーポン配信や店舗検索、在庫検索、レンタル返却アラート通知などの機能を提供し、会員の利便性向上を図っている。

アプリはスマホのモバイル通信を利用してダウンロードできるが、「新規のお客様獲得を促進するためには、店内でネットに接続してアプリをダウンロードする無線LAN環境が求められていました」とゲオホールディングスの小林剛之氏は話す。

また、スマホやゲーム機のリユースを積極的に推進。スマホの中古商品買取では顧客がデータを初期化して店舗に持ち込むのが原則。初期化していない顧客に対しては、いったん自宅に持ち帰ってもらうため、中古商品買取の機会損失となっていた。そこで、「顧客が店内でも初期化できる無線LAN環境を整備し、買取業務を強化したいとの要望が店舗運営部門から出ていたのです」と同社の葛谷幸夫氏は述べる。

そして、トップの指示の下、2014年1月から無線LAN導入を検討することになった。指示の内容は全国の「ゲオショップ」と「セカンドストリート」合わせて約1,500店舗へ、年度末までの実質2ヵ月で無線LANを整備するというものだ。

ゲオショップでは従来、一部店舗で無線LANを運用してきたが、無線が途切れることもあったという。今後は顧客サービスの拡充と共に買取業務などで利用するため、安定した無線通信が行えるビジネス向けの無線LANが検討の対象となった。

選定の決め手

サービスアダプタは無償提供で、使う機能へ課金されるモデルを評価

複数事業者の無線LANシステムなどを比較・検討した結果、IIJのマネージメントサービス基盤「SACM」と無線LAN対応サービスアダプタ「SA-W1」を採用した。

決め手の一つは「機器の設定などを一元管理でき、短期導入が可能なことです。無線アクセスポイント(AP)を店舗ごとに1台ずつ設定していては、とても2ヵ月という短期間では稼働できません」とゲオホールディングスの西山真経氏は話す。SACMは、機器を一元的に管理・設定できるIIJのSMF技術を基に開発。ネットワークに接続して電源を入れると自動的にSACMの設定管理サーバへ接続し、自身の設定情報を取得して動作する。

また、大規模な無線LANシステムの場合、多数のAPを管理するコントローラが別に必要となる。だがSACMはコントローラを使用することなく、管理画面から管理対象となる大量の機器の設定、監視、管理を一括して行える特長がある。

また、「SA-W1」は無線LAN機能を搭載するSACM専用サービスアダプタとしてIIJが開発した。サービスアダプタの機能を利用目的に合わせてSaaS提供するレシピフレームワークを採用。機器自体には課金せずに、機能(レシピ)ごとに設定されたSACMサービス利用料(初期/月額)が課金されるモデルとなっている。

「サービスアダプタは無償で提供され、利用する機能に応じて料金を支払う仕組みなのでコストを抑えられます。検討時に比較表を作って他社と比較したところ、IIJは桁違いの安さでした。2,000台の無線APと管理用コントローラを導入する場合に比べ、1/10の費用で済む計算になりました」と小林氏は振り返る。

無線LANはスマホのほか、ゲーム機やPCの接続にも利用される。機器の検証時に、あるメーカーのPCがつながらない問題が発生したが、「IIJの技術者は直ちにファームウェアを改修することでバグを解消。対応の迅速さも選定の決め手になりました」と葛谷氏は評価する。

導入後の効果

管理画面から新店舗の無線LANを設定でき、運用管理が楽に

2014年4月から全国の店舗で「ゲオ&セカストWi-Fi」が稼働。ゲオアプリのインストールやスマホの買取業務の促進に加え、無線LANを活用して店舗内限定コンテンツを提供。「TVアニメの壁紙を無料で提供するなど、来店した会員向けのサービスを展開しています。アプリや無線LAN環境の整備により、取引先もキャンペーンに協力してくれるなど、随所に導入効果が表れています。更に、課題となっていたスマホのデータ初期化も店内での実施が可能となり、買取業務の強化につながりました」と西山氏は述べる。

ゲオホールディングスではショップの新設、移設も頻繁に行われる。「店舗でサービスアダプタを接続すると、自動的に設定を取得するため、現地に出向くなどの手間をかけることなく無線LAN環境を導入できます。新設店舗用の設定は、SACMの管理画面から必要なパラメータを登録するだけで済むので、楽に運用できています」と葛谷氏は評価する。

今後、無線LANの利用が広がれば、帯域制御機能を利用できる上位レシピの導入を検討するという。上位レシピへの変更に伴う設定の追加も、SACMの管理画面から一括して対応可能なので、スムーズに機能拡張ができる。

「無線LANを活用し、映像やコミックの配信など会員向け特典の充実を図るだけでなく、会員にお勧めのDVDやCDの情報を送るレコメンデーションなどを計画しています」と小林氏は語る。新たなプロジェクトを進めるゲオホールディングスのパートナーとして、IIJは今まで以上にサポートしていく構えだ。

株式会社ゲオホールディングス様へ導入したシステム概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

株式会社ゲオホールディングス
本社:愛知県名古屋市中区富士見町8-8 OMCビル
設立:1989年1月
資本金:86億300万円
ゲオグループは、メディアショップ「ゲオショップ」をはじめ、リユースショップ「セカンドストリート」「ジャンブルストア」の小売店舗運営を中心に、ポケットマネーで楽しめるレジャーを提供している。

株式会社ゲオホールディングス

※ 本記事は2014年8月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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