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株式会社ecbeing 様株式会社ecbeing

800以上のECサイトを支える「VWシリーズ」
管理人員の半減と柔軟なサービスによるCS向上を実現

業界屈指の800を超えるECサイトの構築実績を持つecbeing。同社は増大する管理工数を削減するため、「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」(以下、VWシリーズ)を利用し、1年間で約300台のサーバをクラウドで構築した。これにより、インフラ管理は以前の半分の人員で対応できるようになった。オンプレミスや既存資産と連携したハイブリッド構成を実現できた点も大きなメリットである。更にサーバの提供期間を短縮できるようになった上、リソースの柔軟性も向上。ECビジネスの拡大に即応したインフラの提供が可能になり、顧客満足度(CS)の向上につながっている。

運用する物理サーバは約600台。管理工数の肥大化が大きな課題に

顧客目線及び事業者目線を重視したECサイトの構築・運営支援サービスを提供するecbeing。自社運営の実店舗及びECサイトの経験で培ったマーケティングと業務ノウハウを凝縮したECサイト構築ソフト「ecbeing」は1999年の販売開始以来、多くのユーザの声を反映しながら進化し、業界屈指の800サイト以上の導入実績を誇る。

それに加え、ECサイトを運営するためのサポートも同社の大きな強みである。「専門のサポート部隊が集客・デザイン・分析・運用を駆使してPDCAを回し、売れる・売れ続けるECサイトの実現を支援しています」と代表取締役社長の林雅也氏は語る。

ECビジネスにとって、システムを支えるインフラの安定性も重要な要件だ。そのため、同社では堅牢なセキュリティと大量トラフィックに耐え得る安定したサーバサービスの提供に努めている。

しかし、以前のインフラは物理サーバ中心のオンプレミス。運用台数は600台にのぼり、ユーザの増加と共に今後も増え続ける傾向にある。それに伴い、管理工数が肥大化。「サーバ環境を構築するための準備や繁閑時期に応じたリソースの増減、障害対応などに多くの時間と手間を要し、お客様のニーズに迅速に対応するのが困難になりつつあったのです」とサーバーサービス部長の池田清一郎氏は課題を述べる。

アセットレスと高い自由度を評価。オンプレミスとの連携にも対応

拡大するビジネスに対応するには、インフラの運用管理の効率化を図る必要がある。その解決策として同社が選択したのがVWシリーズである。

VWシリーズはIIJのクラウドサービス「IIJ GIO」上に、専用のVMware仮想化環境を構築する。個別にサーバやストレージを購入することなく、アセットレスにプライベートクラウドを実現できるのが特長だ。「自社で資産を持つことなく、機器管理もアウトソースできる上、クラウドのメリットを活かし、お客様のニーズに応じた最適なインフラをスピーディーに提供できます」と池田氏は選定の理由を述べる。

自由度の高さも評価した。VWシリーズは仮想化プラットフォームとオンプレミスを構内接続で連携し、クラウドと物理サーバを組み合わせたハイブリッド構成を容易に実現できる。「大規模サイトなど、高度なアベイラビリティーが求められるデータベースサーバの運用をオンプレミスで継承して行うことで、高い信頼性を維持できています」(池田氏)。

オンプレミスとの連携だけでなく、既存資産の活用もできる。同社ではIPSなどのアプライアンス機器を以前から利用していたが、IIJ GIOの個別ラックへ個別機器を持ち込むことができたため、「これをそのままラックに持ち込むことで、セキュリティポリシーを継承できています」と池田氏は話す。

管理のための人的工数を半減。顧客への提案の選択肢も拡大

同社は2013年1月より、VWシリーズの利用を開始。既に1年で約300台のサーバをVMware vSphere ESXiサーバを利用してクラウドで構築。物理サーバを1/4以下に集約。データベースサーバを中心とするオンプレミス及びIPSなどの持ち込み機器と連携したハイブリッド構成を実現している。

アセットレスでの運用が可能になったことで、管理工数は大幅に軽減されている。「VWシリーズは高いパフォーマンスにより安定した運用が可能な上、機器の搬入・搬出や結線の作業が不要。その結果、サーバの運用管理は以前の約半数で対応できるようになりました」と話す池田氏。

管理工数の削減を実現しつつ、サーバ提供までのリードタイムの短縮化も実現した。物理環境の場合、サーバの調達から始まり、環境設定や検証作業など、多くの時間を要していた。「しかし今は、お客様の要望を受けてサーバを利用可能な状態で提供するまで、以前の約半分の日数で提供できます」(池田氏)。

セキュアな環境を容易に実現できるのも大きなメリットだ。VWシリーズは管理者権限に加え、統合管理ツールのVMware vCloud Director、セキュリティ製品のVMware vShield Edgeを利用することも可能だ。これらを活用することで、仮想化プラットフォームと物理環境のオンプレミスを組み合わせたマルチテナント環境を実現できる。「仮想サーバ上のECシステムと物理環境のデータベースを連携させ、お客様単位にリソースを割り当てた固有の環境を構築できるのです。高いセキュリティが求められるECビジネスにおいて、仮想と物理を組み合わせた環境を構築できるのはアドバンテージになります」と池田氏は強調する。

サービスの柔軟性も向上した。以前は物理サーバベースの運用だったため、リソースの増強が必要な場合も迅速に対応できないことがあった。しかし、現在は柔軟なクラウドのメリットを活かし、必要なときに必要な分のリソースを即座に調達できる。「例えば、大規模ECサイトでキャンペーンを実施し、想定以上のアクセスが見込まれる場合でも、すぐにリソースを増強しアクセスの急増に対応できます。ビジネスの機会損失を防げるだけでなく、ビジネスの成長に歩調を合わせたインフラを提供できるため、お客様への提案の選択肢が広がりました。顧客満足度(CS)の向上を実感しています」と林氏は満足感を示す。

ECビジネスを展開する上で、システムを支えるインフラは重要な基盤である。今回主要なインフラをVWシリーズに移行したことで、同社のサービス提供基盤は大幅に強化された。「このメリットを活かし、強みであるパッケージ力とマーケティング力に更に磨きをかけ、今後もより多くのお客様のECビジネスを強力に支援していきます」と林氏は今後の展望を力強く語った。

株式会社ecbeing様に導入したシステム 概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

株式会社ecbeing
本社:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー
設立:2012年
資本金:2億円
従業員数:200名(2014年4月現在)
豊富な導入実績を誇るECパッケージ「ecbeing」をベースにしたECサイトの構築サービスを提供する。顧客目線、事業者目線を重視したサポートには定評があり、中堅・大手企業を中心に800を超えるサイトの運用を支援している。

株式会社ecbeing

※ 本記事は2014年2月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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