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サイバネットシステム株式会社 様サイバネットシステム株式会社

仮想デスクトップサービスを活用し
ワークスタイル改革と業務の効率化を推進

時間や場所に制約されることなく、どこでも同じように仕事ができる環境をつくりたい…。こんな思いから仮想デスクトップの導入に取り組む会社がある。CAEソリューションを提供するサイバネットシステムでは営業部門のフリーアドレス採用に合わせ、IIJ仮想デスクトップサービス(Citrix XenDesktop)を導入。クラウドサービスを利用して提案書の作成なども社外からセキュアに行え、ワークスタイルの改革と業務の効率化を実現している。

IT活用で働きやすい環境づくりを推進

ものづくりの研究開発・設計の現場では開発期間の短縮や製品の品質を高める精密さが求められ、CAE(Computer Aided Engineering)の役割が大きくなっている。サイバネットシステム(以下、サイバネット)では、従来の機械や電気、流体といった個別のCAEの領域にとどまらず、通信・制御などを含めた複数の領域にまたがる様々な現象を同時に、また連続的に解析・シミュレーションするニーズに対応。トータルなCAEソリューションとして、マルチドメインソリューションを提案している。

こうした業務をITの側面から支援しているのが、同社の経営企画統括部システム推進部である。「ITを活用し、いかに働きやすい環境を構築するか。課題解決に向けた社内情報システム戦略の立案や既存システムの見直しなどを行っています。今回のワークスタイル改革と仮想デスクトップ導入もその1つです」と、システム推進部 ITインフラグループ グループマネージャーの佐藤清三氏は話す。

同社は、数年前から「どこでも同じように仕事ができる環境」を提供できないものか検討してきたという。そのためには、社内のみならず、社外からも各種システムを利用できるリモートアクセス環境が前提条件となる。その手段として仮想デスクトップ環境の導入を経営層に提案したが、投資対効果の観点から見送られた経緯がある。

フリーアドレスに合わせ仮想デスクトップを導入

だが、状況が一変する。本社では部署ごとにフロアを分けて業務を行ってきたが、営業部門が決められた席のないフリーアドレスを採用することになったのだ。様々な領域をまたがるマルチドメインソリューションを推進する中で、「営業や技術など部門の枠を超えて自由にコミュニケーションできる環境の実現が可能です」と、ITインフラグループの堀之内友厚氏はフリーアドレスの意義を説明する。

そして、2012年秋に経営層や総務、人事、システム推進部などの代表で構成されるオフィス向上プロジェクトが立ち上げられ、フリーアドレスの採用を含む、新たなワークスタイルの改善が検討された。そして、本社・営業部門の端末はデスクトップからノートPCに変わり、社外持ち出し用PCのセキュリティ強化やシンクライアントの導入も検討された。しかし結局は、時間や場所、デバイス、システムに依存せず、どこでも、安全、快適に利用できる、というメリットを持つ仮想デスクトップ環境の導入が決定した。

既存の業務アプリケーションを改修することなく継続利用

営業部門ではWindows XPで動作する販売管理システムがあり、他のOSに移行するには大幅なコストを必要とした。「既存の業務アプリケーションを改修することなく継続利用できる点でも、仮想デスクトップが最適解であると判断したのです」と佐藤氏は付言する。

仮想デスクトップの導入にあたり、クラウドサービスとオンプレミスを検討したが、「初期コストが低くスモールスタートが可能な上、運用保守をアウトソーシングできるので安心」(堀之内氏)との判断から、IIJがクラウドサービスとして提供する「IIJ仮想デスクトップサービス(Citrix XenDesktop)」の採用を決定した。

また、IIJ仮想デスクトップサービスではインフラ設備を24時間365日監視し、障害オペレーションを実行するサービスも標準で提供している。

短期間でスムーズに構築。アウトソースなので運用負荷も軽減

サイバネットでは、IIJ仮想デスクトップサービスを採用した2013年2月時点で、正式稼働日がGW明けの5月7日に決まっていた。この日程を逆算し、仮想デスクトップ環境の検証を実施。IIJ GIO上に検証環境を用意し、「このおかげで、ユーザーが同時接続する際のレスポンスなど事前に問題を解決できました」(佐藤氏)。

また、仮想デスクトップ環境の支援に加え、ネットワーク設計やリモートアクセスサーバの冗長化などもIIJがサポート。「本社・支社間を接続する閉域網に仮想デスクトップのクラウドサービスを接続するなど、ネットワークを含めIIJの支援は早期稼働に役立っています。問題点も検証できていたので本番環境への移行はスムーズでした」と堀之内氏は評価する。この間、仮想デスクトップの操作方法などユーザー教育を行い、予定通りに稼働を開始した。

IIJ仮想デスクトップサービスの導入により、ITインフラグループは運用負荷を軽減。「仮想デスクトップは従来のデスクトップと運用が異なり、自社で運用ノウハウがなければ対応できません。その点、IIJは豊富なノウハウとスキルがあり、運用保守を安心してアウトソースできます」と堀之内氏は強調する。

当初50ユーザーでスタートし、現在は営業部門以外にも、出張の機会が多い経営層や技術者など100ユーザー以上が仮想デスクトップサービスを利用。その導入効果について、佐藤氏は「今までやりたくてもできなかったことが実現しました」と話す。例えば、従来は帰社後に行っていた営業報告書、提案書の作成や、ワークフローの決裁・承認作業なども自宅・外出先で行える。

また、セキュリティポリシーの観点からリモートアクセスを制限していたファイルサーバの利用が可能になり、「営業担当者は社外から契約書などを閲覧できます。ノートPC自体にデータが残っていないので、セキュリティ面も安心です」(堀之内氏)。リモートアクセス時にはID、パスワードに加え、電話を使って二要素認証する「PhoneFactor」を利用し、セキュリティを強化している。

今後、機密性が高いデータを扱う人事や経理などにも仮想デスクトップ環境を導入し、さらなるワークスタイルの改革を促進したいという。オンプレミスからクラウドへの移行などITインフラ部門の検討事項も増えており、豊富なノウハウを持つIIJの提案・サポートに期待が寄せられている。

サイバネットシステム株式会社様に導入したシステム 概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

サイバネットシステム株式会社
本社:東京都千代田区神田練堀町3 富士ソフトビル
設立:1985年
資本金:9億9500万円
社員数:531人(連結) 356人(単体)
産業界や教育・研究機関から求められるCAEソフトウエア、コンサルテーション、技術者教育サービスなどに加え、可視化ツール、イノベーション支援ツール、ITソリューションなど広範な事業を展開している。

サイバネットシステム株式会社

※ 本記事は2013年9月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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