野田クラクションベベーシルクロードの果て。
ウイグル自治区とタクラマカン砂漠が想像以上に近代的だった

こんにちは、旅人の野田クラクションべべーです。

今回は日本のインターネットを黎明期から支えてきた株式会社インターネットイニシアティブ様の25周年企画という事で、「世界の秘境におけるインターネット調査」という名目でタクラマカン砂漠まで来ています。

まずやってきたのは、タクラマカン砂漠の南側にある和田(ホータン)という街。

航空写真で下調べをしたかぎり、砂しか無い。

こんな周りに砂と山しかないような場所に人が住んでいるという事がまず驚きなのですが、ここで暮らす人達はどういう暮らしをしているのでしょうか…。

マジ、大都会。

想像していたシルクロードの古都というイメージを大きく覆す都会っぷり。

なんと、驚いたことにこの街を走っている自転車やバイクは電動!この写真のボロボロの荷台付きバイクも電動なんです。

中国といえば空気汚染などの印象があったのですが、この地では逆に最先端にクリーン。道も広いし、静かで空気も綺麗。

全然、想像と違った…。

屋台で出会ったおじさん。

この街は漢民族と中東寄りの顔立ちをしたウイグル人が混ざり合って暮らしています。料理も中華料理をベースとしていますが、中東で食べられているピザみたいなパンもよく売られていました。

街中は3G回線ですが、電波バリバリ入っています。

当初、辺境の街でインターネットなんて繋がらないと思っていたのですが、ばっちり接続されています。

自転車を借りて、これで和田(ホータン)からタクラマカン砂漠を目指します。

ウイグル人が暮らすエリア。ピンクの壁が鮮やかで、彼らの信仰するイスラム教の雰囲気が街に漂っていていい感じ!

ホータンから伸びている砂漠を横断する道を20kmほど進みます。もうすでにまわりには広大な砂丘が広がっています。最果て感がハンパない。

自転車を砂漠の脇に停めて、徒歩で砂漠の中へと入ります。

どこまでも続く砂の山を歩いて

歩いて…

めっちゃ電波ある

(普通にtweetできました)

これは完璧に予想外でした。

IIJ様が日本にインターネットを普及させ始めて25周年。
その記念コンテンツとして、まったくインターネットの届かない秘境の地に来てインターネットの素晴らしさを再認識するという本企画が音を立てて崩れ去りました。本当にありがとうございました。

もう少し砂漠の奥に入れば…

という期待を抱いて、さらに歩き続けます。
(ちなみに訪れた9月は、日中の気温は30度ほどですが、湿度が低いのでかなり快適でした)

ここまでくれば…。もうこの時点で360°見渡す限りの砂漠です。
人影はもちろん、人工物も一切見えません

…が

YouTubeが普通に見れるぅう

嘘じゃないんですよ!本当にこのタクラマカン砂漠の中で普通にYouTubeが快適に!視聴できたんですよ!!!涙涙涙涙

ちなみに、この広大な砂漠で迷ったら命取りですから、方角を見失わないようにコンパスも持ってきたんですが…

普通にGoogleMapぅう!!

方角どころか、GPSで今砂漠のどの辺にいるかもバッチリわかるううううううう。
なにこれ、誰のための電波なの?
まわりに人なんて1人もいないのに!!!
中国すごすぎない???

こちらが今夜の宿。

まわりに人の気配はありません。
水道も電気もありません。

でも

インターネットは繋がります ٩( ᐛ )و

(仕事のチャットがバンバン飛んで来てました)

電気さえなんとかなれば、こんな場所でも普通に仕事ができてしまう。

もしかしたらもう、世界中どこに行ってもインターネットの接続からは逃れられないのかもしれません。

タクラマカン砂漠に、日が沈みます。

まわりには人工物が無い為、真っ暗で静寂な夜が訪れます。
それと同時に顔を出したのは、息を飲むほどの満天の星空。

こんな美しい星空は、ここまで来ないときっと見れなかったと思います。
本当に心の底から感動しました。

今回、インターネット上にもあまり情報がない新疆ウイグル自治区という場所に来て感じたことは、勝手に僕が辺境の地と思っていた場所にも人々はしっかりと住んでいて、日本とあまり変わらないようなインターネット環境があったという事です。

ただ、おそらく数年前はこんなに整っていなかったのでは無いかなとも思います。

凄まじい勢いで経済発展を続ける中国。
その中でインターネットは、日本が25年かけて普及させたスピードとは比較にならないほどの速さでこの地に普及しつつあるのではないかと感じました。

これは中国に限った話ではなく、世界中のあらゆる場所で同じような変化が起こっていて、やがて世界的にみて情報インフラは均一化し、物流も情報もかつてない程のスピードで行き来し始めるのでしょう。
日本から見たら、中国の西の端で馴染みのない辺境の地。

でも、もしかしたら近い将来。インターネットの回線速度だけでなく、街のあり方や経済発展でも並ぶ、もしくは追い抜かれる日が来るのかもしれない。

そう感じた旅でした。

IIJ様25周年に寄せて

25年前、まだ世界的にもインターネットが普及していない時代に、日本で最初のインターネット接続サービスを始められた御社。

僕のようないちユーザーはその環境を当たり前として生きてきましたが、諸外国を旅する中でまだまだ日本のようにインターネットが普及していない場所に行くたびに、自分が育ってきた環境がいかに恵まれているか。

また、そのような地域がどんどん発展して行く様子を見ると、日本もかつてこのような道を辿り現在に至ったんだなと感じます。

十二分に発展していると思われる日本社会ですが、これからも更に快適で便利なインターネットインフラを作り続ける御社の活動に期待しています!

(格安SIMのIIJmioのおかげで、毎月の携帯代たすかってます!ありがとうございます!)