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株式会社読売新聞東京本社 様株式会社読売新聞東京本社

創刊135周年の記念事業、有料会員制サイト
「yomiDr.」の立ち上げをIIJグループが支援

2009年創刊135年を迎えた読売新聞。同社は、その記念事業として2009年10月29日、医療・介護・健康情報サイト「yomiDr.(ヨミドクター)」をオープンした。サイトは有料会員制と広告収入というハイブリッド型のビジネスモデルを採用したため、外部システムとの連携や動画も含めたコンテンツ表示制御など非常に複雑な構成となっているが、CMSを拡張開発して導入することで運用を容易にしている。開発、構築を担当したのはIIJグループだ。

「医療の読売」の評価のもと、有料の医療情報サイトを計画

読売新聞グループは2009年11月に創刊135年を迎えた世界最大の発行部数を持つ新聞社である。「未来を拓く総合メディア集団」を目指し、伝統に基づく強靭な取材力と一覧性、記録性などに優れた新聞が強みであり、また、「YOMIURI ONLINE」などのインターネットを活用した電子メディアにも積極的に取り組んでいる。

インターネットが普及する中で、ネット上の情報はタダというユーザ感覚が続いてきたが、読売新聞では付加価値が高い情報であれば、有料でもユーザは利用してくれると考え、有料サイトの開設を準備することにした。「読売新聞には、1992年にスタートした、『医療ルネサンス』という大型長期連載があります。新聞協会賞や菊池寛賞も受賞した同企画の連載回数は、現在まで4,700回を超えています。また、1997年には医療情報室(現医療情報部)を設けて、一般紙で初めて医療専門の部署を設立したり、『病院の実力』という全国の主要病院を網羅したムックを出したりしています。こうした実績から、『医療の読売』という評価を受けていますが、これまで蓄積してきた医療・介護・健康関連の情報こそ、高い付加価値があるという結論になりました」と話すのは読売新聞東京本社 メディア戦略局 IT事業部 次長 石渡 真吉氏だ。

2007年に計画を立て始めた段階では、一般ユーザ向けの有料医療情報サイトで成功しているケースがなかったこともあり、サイトは有料会員限定で閲覧可能な部分と無料で閲覧できる部分の両方を設けて、さらに広告を掲載するハイブリッド型のビジネスモデルにした。さらに、発行部数1,000万部の新聞という強い媒体があるので、それをベースにしながら、ムックや医療フォーラムなども含めて記者が取材したコンテンツをWeb、紙面、雑誌、セミナーでクロスオーバーさせ、収益を上げていくことにした。

CMSで困難な外部システム連携とコンテンツの動的生成を実現

“サイトコンテンツの有料化”という読売新聞社として初めての試みだったこともあり、スモールスタートで、有料会員数の増加に応じて、柔軟に拡張していく方針とし、構築にあたるベンダーを選ぶことにした。そして、読売新聞のサイト構築経験のあるベンダー、サイトを運用管理する自社製CMSパッケージを提供しているベンダー、短期間、低コストで構築できる技術力のあるベンダーの3グループに分けて提案を受け、最終的にIIJグループに決めた。「サイトは創刊135周年記念日の2009年11月3日にはオープンしていることが方針として決まっていたので、構築の失敗やオープンの遅れは絶対に許されませんでした。そこで、有料サイトを確実に構築できる技術力とインフラ構築力があるかどうかを中心に判断、有料化モデルや外部連携の方式などを具体的に提案したIIJグループを選びました。さらに、システム連携やコンテンツの動的生成にふさわしいCMSパッケージ『HeartCore』を提案してくれたことも含めて、IIJグループのIT分野の専門企業としての提案力に期待しました」と説明するのは読売新聞東京本社 制作局技術一部(グループ技術支援担当) 主任 青木 忠義氏だ。

その上で、2009年1月から3月まで要件定義を行い、4月から9月まで設計、構築を行った。その過程でもっとも大変だったのが、無料会員制の読売新聞プレミアムサービスサイト「yorimo(ヨリモ)」との共通会員課金・認証システムや広告システム、記事データベースと連携した関連記事表示、サイト内検索など12に及ぶ外部システムとの連携だった。サイトは「医療大全」と「病院の実力」がメインコーナーだが、動画による病状説明などのストリーミング配信や、記事や広告の動的表示、認証によるコンテンツの閲覧制御など複雑なシステム連携や動的な制御が必要になる(図)。

これらの制御は「Heart Core」の標準機能だけでは行うことができなかったため、IIJグループとパッケージ提供元である日立情報システムズ社とが協力して、CMSの拡張と連携のためのアプリケーションを開発した。外部システムと連携させると共に、一般的なCMSでは困難な動的ページ処理を実現し、読売新聞の担当者自身が編集したり、掲載処理を行ったりすることができるようになっている。「有料会員だけであれば、ページビューは問題になりませんが、広告モデルではページビューが重要になります。そのため、ページビューを増やすと同時に、有料会員も増やすための仕組みを作らなければいけないのですが、それが大変難しい。そこで、外部システムとの連携や無料/有料記事の区別、会員化への誘導に効果的な記事の無料部分の見せ方などをIIJグループと一緒に検討し、開発していきました」(青木氏)。

獲得会員数、広告とも順調、有料サイトの成功モデルを目指す

こうして、読売新聞の医療・介護・健康情報サイト「yomiDr.(ヨミドクター)」は2009年10月29日、創刊135周年記念日に余裕を持ってカットオーバーし、現在まで、加入会員数、広告出稿とも非常に順調に推移している。「会員数は1年、3年のスパンで目標を立てていますが、現在、想定数を超える形で会員が増えており、このまま行けば、1年後の目標会員数は達成できる見通しです。広告出稿も順調で、11-12月の病院広告は満稿、求人広告も計画通り獲得できています。会員数や広告出稿の目標は2008年9月のいわゆるリーマンショック前に立てたものなので、現在の経済状況の中で目標を達成できているのは素晴らしいことだと思います」(石渡氏)。

yomiDr.サイトは、2009年9月に1面2段の社告を掲載し、オープンを告知した。計画通りのサイトオープンは至上命令であり、プロジェクト関係者のプレッシャーも並大抵のものではなかった。それだけに、サイトをスムーズにオープンさせたIIJグループのプロジェクトマネジメント力に対する評価は高いものがある。

「10月29日のカットオーバーは単純に新しいサイトをオープンするというものではありません。12個ある外部システムとの連携やYOMIURI ONLINEからの切り替えのタイムスケジュールを作り、それに沿って連携や切り替えを行っていくわけです。それが計画通りに実行されるのを見ていて、IIJグループのプロジェクト全体を見渡して、業務を進めていくマネジメント力は非常に優れたものがあると感じ、正直いって感動しました。ITの世界は日進月歩で進んでいます。IIJグループには大手ベンダーにはないスピードときめ細かさをもって、最新技術を使いやすい形で、提案してくれることを期待しています」(石渡氏)。

こうして、順調に滑り出したyomiDr.サイトだが、読売新聞では反響を見ながら、携帯電話対応なども含めて拡張していき、新聞業界における有料サイトの成功モデルにしたいと考えている。

プロジェクトの概要

プロジェクト概要 有料サイト「yomiDr.」のインフラ構築およびアプリケーション開発
サービスカテゴリ
  • アプリケーション開発(CMS拡張)
  • システムインテグレーション
  • 運用管理サービス
  • サイトデザイン
キーワード
  • アプリ開発
  • CMS(「Heart Core」)
  • システム連携
  • 短納期
  • 低コスト(スモールスタート)
  • 有料サイト

お客様プロフィール

株式会社読売新聞東京本社
本 社:東京都千代田区大手町1-7-1
創 刊:1874年(明治7年)11月2日
資本金:10億円
読売新聞グループ本社のもと、大阪、西部の各本社と発行部数1,000万部を維持し、読売巨人軍、中央公論新社を加えた「五本の矢」として、読売日本交響楽団など180を超える関連企業グループと共に、広い範囲にわたる事業を展開している。

株式会社読売新聞東京本社

※ 本記事は2009年2月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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