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株式会社仙台銀行 様株式会社仙台銀行

勘定系ネットワークからセキュリティまでをワンストップで提供
銀行業務に要求される高い基準を満たしたIIJサービス

宮城県を基盤にする株式会社仙台銀行では商品・サービスの拡充を目指して2013年5月に勘定系システムを新システムに移行。IIJでは勘定系ネットワークと情報系ネットワーク、ATM機器を積み込んで被災地を巡回する移動店舗のモバイル通信などのセキュアなネットワークをはじめ、メールやWebのセキュリティサービスを一括して提供。金融機関に要求される安全性・信頼性の高いネットワークサービスと要件を満たすIIJのサポート体制などが評価された。

新勘定系システムの導入に伴い店舗の広域ネットワークを刷新

東日本大震災から2年半。仙台銀行は被災地の金融機関として地域経済と取引先との共存共栄を目指すとともに、早期の震災復興に向けて円滑な資金供給や事業再建支援などの復興支援策に取り組んでいる。

地元の復興に注力する仙台銀行は2013年5月、商品・サービスの拡充を目指して勘定系システムを新システムに移行した。「旧勘定系システムが稼働を開始して10年以上が過ぎ、県内の全店舗と店外のATM機器をつなぐ広域の勘定系ネットワークについても機器の老朽化や保守切れを迎えていました。また、新勘定系システムの稼働に伴い、データ量の増大が予想され、広帯域の勘定系ネットワークを再構築することになったのです」と、仙台銀行の事務部付部長兼システム課 課長の谷藤充氏は述べる。

仙台銀行では、以前から県内約70ヵ所の全店舗を結ぶ情報系ネットワークにIIJ SMFとインターネットVPNを利用し、メールやWebを活用してきた。そんな経緯もあり、新勘定系システムの導入を決めた2010年、IIJや他の事業者に勘定系ネットワークと情報系ネットワークの刷新に向けた提案を依頼した。

新旧の勘定系ネットワークを広域イーサネット上で統合

新勘定系システムの移行は2013年5月だが、移行前から既存の勘定系システム(以下、旧勘定系システム)を稼働しつつ、新勘定系システムを実ネットワーク上で検証・運用する必要がある。

他の事業者は旧勘定系ネットワークと新勘定系ネットワークを別々に設けて試験運用し、移行後新勘定系ネットワークに切り替える提案をした。それに対し、「IIJは新旧の勘定系ネットワークを1つのネットワークに統合する提案でした。また、情報系ネットワークを勘定系のバックアップにも利用します。システムの移行コストを低減できるだけでなく、ネットワークを有効に利用できると判断し、IIJの提案を採用したのです」と仙台銀行事務部システム課 課長補佐の直町慎一氏は述べる。

具体的には、新勘定系ネットワークは電力系広域イーサネットとNTT系の回線を引くことでアクセス回線レベルでの冗長化を図った上で、本店、支店及び店舗外のATM機器を接続している。広域イーサネット、インターネットVPNとの接続に利用するサービスアダプタ(接続機器)やアクセス回線などを含め、IIJがネットワーク設計から機器・回線の手配まで一括してサポートしている。

新勘定系システムの移行に先立ち、店舗の新勘定系ネットワークは2011年夏、移動店舗や店外出張所などの店舗外の新勘定系ネットワークは2012年夏に移行を完了。新勘定系システムの移行に向けて各店舗では集合研修のほか、店舗内の端末を使って研修している。「統合された広域イーサネット上で旧勘定系システムと新勘定系システムを切り替えながら、新システムの操作方法を研修動作するなど、スムーズに移行できました」と谷藤氏は統合勘定系ネットワークの導入効果を述べる。

また、直町氏は「以前導入していた専用線に比べ大幅に広帯域になり、印影や手書き伝票のイメージデータなどのやり取りもスピーディーに処理できると行員からも好評です」と評価する。

ショッピングセンターなど90ヵ所以上の店舗外ATMの開設を担当した仙台銀行事務部システム課の江尻宏行氏は、「回線の開通準備でビルオーナーさんとのスケジュール調整に苦労したこともありましたが、接続機器や回線の手配をIIJがサポートしてくれ、新勘定系システムに無事、移行できました」と振り返る。

モバイルと閉域接続を組み合わせセキュアな移動店舗を実現

仙台銀行では東日本大震災の津波で沿岸部5店舗が全壊。現地での営業再開に至っていない3ヵ所の津波被災地域の顧客の利便性を確保するため、2012年5月から移動店舗「仙台銀行どこでも窓口」を開始。3トントラックを改装し、窓口設備とATM機器を搭載した移動店舗を週3回、運行している。

この移動店舗の勘定系ネットワークと情報系ネットワークをIIJが構築。勘定系はIIJモバイルサービスとダイレクトアクセス、IIJ SMF sxサービスを活用。接続時にプライベートIPアドレスが割り当てられ、セキュアな閉域接続が行える。

移動店舗を担当した仙台銀行事務部システム課 主任の佐藤慶太氏は「銀行の移動店舗はほとんど例がなく、いかにセキュリティを確保するかが課題でした。IIJはモバイルとセキュリティサービスを組み合わせ、安全性を担保してくれました」と話す。

また、仙台銀行では行内のセキュリティ対策として統合メールセキュリティ「IIJセキュアMXサービス」と統合Webセキュリティ「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」を活用。「いずれのサービスも機能が充実しており、運用の手間もかかりません。WebセキュリティではURLフィルタリングやログ保管の機能を使っています」(直町氏)。

金融機関にとって重要な勘定系ネットワークからセキュリティまで一括してIIJに任せていることについて、谷藤氏は「IIJは総合的なサービスを提供しているだけでなく、セキュリティサービスなども厳しい要件をクリアしています。金融機関の生命線といえる勘定系ネットワークについて、安定運用を実現しています」と評価する。

仙台銀行では今後、端末の更改に合わせて仮想デスクトップの導入を検討するという。また、役員会議のペーパーレス化を図るためiPadとIIJ Smart Mobile Managerサービスを活用し始めたところだ。IIJでは仙台銀行の基幹業務のネットワークから情報活用に欠かせないセキュリティまでトータルにサポートしている。

株式会社仙台銀行様に導入したシステム 概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

株式会社仙台銀行
本社:宮城県仙台市青葉区一番町2-1-1
設立日:1951年5月25日
資本金:224億8500万円
店舗数:72ヵ店(本支店67ヵ店、5出張所)
「信為萬事本(しんをばんじのもととなす)」を行是に、宮城県の金融円滑化への貢献を企業使命として事業を推進している。

株式会社仙台銀行

※ 本記事は2013年12月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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