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三井不動産株式会社 様

三井不動産グループ約150のWebサイトをIIJ GIO上に構築しセキュリティを強化したグループWeb統合基盤を実現

三井不動産ではグループ会社共通のWeb統合基盤を刷新。IIJ GIOクラウドサービスを利用した新Web統合基盤上にグループ各社のWebシステムを載せることで、統一したセキュリティやITガバナンスの強化、スピーディなシステムの導入、運用管理の負荷軽減など様々な効果がある。統合基盤構築にあたり、グループ各社の要件に応じたきめ細かなサポートなど、IIJが持つWeb関連技術、ノウハウも評価された。

グループの事業を支えるWeb統合基盤を整備

三井不動産グループでは、2012年度を始期とするグループ中長期経営計画「イノベーション2017」を推進。「顧客志向の経営」、「ビジネスモデルの革新」、「グループ経営の進化」の3つを重点戦略に掲げ、具体的な施策として「国内事業の競争力強化」と「事業のグローバル化」の取り組みを加速している。

事業としては、住宅関連事業、オフィスビル事業、商業施設事業、アコモデーション事業、不動産ソリューションサービス事業など多岐にわたり、数十社でグループを構成する。そして、そのグループの事業を支えるのがITである。「効率的なIT活用はグループの重要な経営課題です。外部の専門家の力を借りながら、統一化されたセキュリティの担保やITガバナンスの強化などに配慮し、グループ共通の新たなWeb統合基盤の整備を進めています」と取締役 常務執行役員の浅井裕史氏は述べる。

柔軟なクラウドと強固なセキュリティの「いいとこどり」

三井不動産の情報システム部が中心となり、これまでオンプレミスでグループのWeb統合基盤を構築・運用。三井不動産をはじめ、多くのグループ企業が統合基盤を利用してWebサイトを運営してきた。だが、従来のWeb統合基盤の構築から数年がたち、サーバなど機器の老朽化や保守サポート切れを間近に控え、統合基盤の刷新が求められていた。

そこで、複数の事業者に新Web統合基盤の提案を依頼。各事業者の提案内容を比較・検討した結果、IIJの提案を採用した。採用理由について、情報システム部 部長の古田貴氏は「インターネットに公開するWebサイトの統合基盤にクラウドサービスを利用することになり、セキュリティの懸念もありました。しかしIIJの提案は、サーバは汎用性の高いクラウドサービスを利用する一方、セキュリティ機器についてはIIJのマネージドサービスを利用することで、グループで占有できる『いいとこどり』の内容でした」と話す。

具体的には、クラウドサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」を利用。三井不動産グループ各社はIT資産を保有することなく、仮想サーバ環境を用いてスピーディかつ柔軟なWebシステムの導入・拡張が行える。

こうしたクラウドサービスやセキュリティサービスの利点を活かすことで「従来のオンプレミスと同等以上のセキュリティを実現しています。グループ各社のWebサイトをクラウド上の統合基盤に集約することにより、システムの拡張ニーズに柔軟に対応でき、グループの一元的なセキュリティ担保や運用管理が行えます」と古田氏は新Web統合基盤の特徴を話す。

Web関連技術・ノウハウを活かしきめ細かなサポートを提供

三井不動産グループ各社の規模やシステム環境も異なる。大規模な会社では情報システム部門に専任のIT担当者を配置できるが、小規模な会社では他の業務と兼任する場合もあり、システムの運用管理の負荷軽減はグループ共通の課題でもあった。また、情報システム部門の担当者は自社の業務システムなどに精通していても、「Webシステムについて必ずしも熟知しているとは限りません。これまではWebコンテンツ制作会社などの助言に従って、Web統合基盤のサーバスペックなどを決めるケースもありました」と古田氏は述べる。このようなグループ各社で異なるインフラの要求をクラウド環境のWeb統合基盤が吸収する役割も期待されている。

新Web統合基盤は、三井不動産の情報システム部がIIJに委託、構築したWebシステムのインフラをグループ各社に有償で貸し出すような形で運用。不動産で言えば「サブリース」の形態をとる。サーバスペックなどもメニュー化され、グループ各社は要件に応じたWebシステムを導入でき、システム規模に応じたコストを負担すればよい。

そして、サーバのサイジングなどについても、IIJの技術者がグループ各社の担当者にきめ細かなサポートを実施。Webシステムに必要なリソースを確認後、統合基盤に実装するなど、IIJが培ってきたWeb技術、ノウハウを活用。専任のIT担当者を配置しにくい会社はもちろん、「グループ各社にとっては、Webシステムの運用管理を三井不動産の情報システム部とIIJに任せられるので安心感が増したと思います」と清水氏はIIJのサポート体制を評価する。

IIJでは、IIJ GIOクラウドサービスや、24時間365日の監視・運用を行うIIJ統合運用管理サービス、IIJマネージドIPS/IDSサービスなどのほか、インターネット接続用に高速・広帯域のネットワークサービスを用意するなど、将来のトラフィック増加に対応できるWeb統合基盤を提供。新Web統合基盤が稼働した2013年6月時点では、約150のWebサイトが移行している。今後、三井不動産情報システム部とIIJが連携しながらグループ各社に利用を呼びかけていくという。

浅井氏は「当社では、ビルやマンションなどを建設するゼネコンに対し、発注者と受注者の関係ではなく、一緒にいいものをつくる姿勢でビジネスを行ってきました。ITについても同様です。ビジネスを革新する新しいシステムなど、ビジネスパートナーとして様々な提案をいただき、Win-Winの関係になることを願っています」とIIJに期待する。様々な情報を発信する三井不動産グループにとって、Web統合基盤の役割はますます大きくなるはずだ。

三井不動産株式会社様に導入したシステム 概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

三井不動産株式会社
本社:東京都中央区日本橋室町2-1-1
設立:1941年7月
資本金:1,742億9,600万円
従業員数:1,270名(2013年3月31日現在)
三井不動産グループの中核として、オフィスビル事業、住宅事業、商業施設事業、アコモデーション事業、不動産ソリューションサービス事業、海外事業など広範な事業を展開する。

三井不動産株式会社

※ 本記事は2013年12月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

※ 2014年4月に一部修正しています。

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