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文部科学省 様文部科学省

教育課題を議論する「熟議カケアイ」の
IT基盤を担うIIJクラウドサービス

文部科学省では、インターネット上で「熟慮」と「議論」を重ねていくためのWebサイト「熟議カケアイ」を2010年4月から開始。学校、家庭、地域など教育現場にかかわる人たちが議論を積み重ね、現場の課題解決と教育政策の形成に役立てる狙いがある。このWebサイトのインフラとしてIIJのクラウドサービス「IIJ GIO」を採用。システムの短期立ち上げや利用者の増加に応じた柔軟な拡張、運用管理の負荷軽減など、クラウドサービスの利点が評価された。

リアル熟議とネット熟議で教育政策づくりを推進

文部科学省の政策創造エンジン「熟議カケアイ」は、教育にかかわるあらゆる当事者(教職員、教育政策関係者、保護者、地域の学校支援ボランティアなど)が会員登録をして参加するWebサイトである。子どもたちの教育では様々な問題が指摘されているが、その原因の一つに現場でのコミュニケーション不足が挙げられるという。「当事者が教育の課題について学びながら熟慮し、議論を積み重ねることにより、現場の課題解決と教育政策づくりの好循環を目指しています」と、生涯学習政策局政策課の池田陽平氏は熟議カケアイの意義を述べる。

同省では、2010年2月に「熟議に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」を設置し、「熟議」の進め方を検討してきた。そして、(1)対面での熟議(リアル熟議)とインターネットでの熟議(ネット熟議)を組み合わせる、(2)当事者が政策形成のプロセスに参加するためのコンテンツを発信する、(3)インターネット上にWebサイト「熟議カケアイ」を開設して熟議を行うことなどを決定。専門家による審議などに加え、インターネットを介して教育現場の幅広い意見を集約。リアル熟議とネット熟議を両輪に政策形成へつなげていく狙いがある。

これまでも、同省では様々な課題について現場の当事者と意見を交換してきた。例えば教育関連の法改正などに際し、各地で説明会を開催したり、インターネット上でパブリックコメントを募集したりすることも少なくない。池田氏は「説明会やパブリックコメントで出される意見は一方通行になりがちです。それに対して、熟議カケアイは参加者同士が議論を重ねるので、多様な意見を政策に反映できます」と利点を述べる。

ITリソースを柔軟に変更できるクラウドサービスを導入

熟議カケアイは2010年4月から開始。「教員の資質向上方策は?」、「ICTを活用した21世紀にふさわしい学校や学びとはどうあるべきか?」、「教育の情報化ビジョンの検討」など、これまで約20のテーマで熟議を実施。Webサイトは自由に閲覧でき、全国47都道府県、海外から1万4000件を超える意見が寄せられている(2011年2月現在)。

例えば「教員の資質向上方策」は、中央教育審議会での検討に先立ち、熟議を実施。熟議の内容は政務三役や中教審に報告されている。また、「ICTの活用」の熟議なども、審議会での検討の土台となるなど政策形成の過程で活用されているという。

文部科学省では、熟議カケアイのWebサイト構築に当たり、様々な事業者から提案を募集。そして要件の検討、競争入札を経て、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」を採用した。IIJ GIOはサーバやネットワーク、運用監視など、システムを構成するITリソースをコンポーネントとして用意。要件に応じてコンポーネントを組み合わせ、最適なシステムを導入できる。自らシステムを所有することなく、利用環境の変化に応じた柔軟なリソースの増減や、アウトソースによる運用管理の負荷を軽減できる利点がある。

「Webサイトの開設に当たり、クラウドサービスの利用は重要なポイントでした」と池田氏は語る。熟議カケアイは初めての試みであり、開始時に登録者数もコメント数もどれだけあるか予想するのは困難である。また、予算も限られている。「クラウドサービスであれば、スモールスタートが可能です。そして、参加者の増加や熟議の広がりなど、状況に応じてリソースを変更できます。システム構築、運用の効率性や可変性の観点からも、クラウドには多くの利点があります」と池田氏は評価する。加えて、同省ではウェブサイトのIT基盤にIIJのサービスを導入した実績もあることから、その実績と信頼性もクラウドサービスの導入を後押ししたようだ。

熟議カケアイのITインフラとアプリケーションを一括して提供

熟議カケアイのWebサイトでは、システム規模や用途に応じてCPUやメモリを選択できるベースサーバ(仮想化タイプ)に加え、ネットワーク(インターネットVLAN)、24時間・365日体制でシステムの稼働監視や運用を担うモニタリング&オペレーションを導入。また、IIJはアプリケーション開発事業者と協業。IIJ GIOのインフラ上に熟議カケアイの会員管理、ディスカッションやライブラリ機能などのアプリケーションを搭載し、Webサイトに必要なシステムを一括して提供している。

そして、Webシステムの構築から稼働開始までわずか1カ月で、システムの短期立ち上げが可能なこともクラウドサービスの大きな利点である。「システム構築などはIIJに任せられ、その分、アプリケーションの検討に注力できました」と池田氏は振り返る。

熟議カケアイが開始されてから1年。アプリケーションやインフラの機能拡充も今後の課題だ。例えば、あるコメントに対して賛成や反対のアンケート機能を付加することで、参加者は議論しやすくなるという。また、リアル熟議の様子を動画で閲覧できるようにすることで、ネット熟議の深化にも役立つと見ている。

熟議カケアイの活発化と共に、Webサイトの機能の一部を地方自治体が利用することも考えられるという。その場合は必要に応じて柔軟にシステムを拡張するなど、クラウドの利点を生かすことができる。池田氏は「水や空気のように、システムの存在を意識することなく熟議を行うためにも、信頼性、安定性の高いITインフラが重要になります」と、システムの冗長化やセキュリティの強化などでIIJの提案に期待する。

様々な立場の人が議論を重ね、課題解決と政策形成を行う熟議カケアイは、他の省庁などにも注目されている。さらなる広がりが期待される熟議カケアイのITインフラをIIJのクラウドサービスが担っている。

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

文部科学省
政策創造エンジン 熟議カケアイ
開設:2010年4月
熟議カケアイは、子どもたちを取り巻く変化を踏まえつつ、課題に立ち向かい、より良い教育現場を創りだすための知恵と実行力を生み出していくことを目的として設置された文部科学省公式インターネットサイト。学校・家庭・地域などの教育現場の方々の声を集め、「熟議」を通して教育政策や、多様な関係者の協働を生み出している。

文部科学省

※ 本記事は2011年3月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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