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auじぶん銀行株式会社 様

厳密な銀行のセキュリティ基準をクリアした
「IIJ GIOサイボウズ ガルーン SaaS」を導入し、TCOを1/2に削減

インターネット銀行の株式会社じぶん銀行(現:auじぶん銀行株式会社)では社内の情報共有プラットフォームとして、IIJのクラウドサービス上でサイボウズのグループウェアを利用できる「IIJ GIOサイボウズ ガルーン SaaS」を導入。ポータルとワークフローを中心に活用し、情報共有と申請業務の効率化を進めている。導入に際し、金融機関ならではの厳密なセキュリティ基準やデータバックアップの対応などIIJのきめ細かなサービスが評価された。

業務拡大に合わせて情報共有基盤を整備

じぶん銀行は、身近な携帯電話やスマートフォンを顧客との接点に、モバイルの特性を最大限に活用した「お客さま一人ひとりの銀行」として、利便性と安全性を両立した質の高い金融サービスを提供している。スマートフォン向けサービスにおいては「クイック口座開設アプリ」の提供や、電子マネーリーダ機能を追加するなど利便性の向上を図っている。様々なインターネット銀行が顧客獲得を競い合う中で、「当行はモバイルですべての金融サービスを利用できる使い勝手のよさが評価され、順調に業績を伸ばしています」と執行役員 経営企画担当の吉川徹氏は述べる。2013年3月末の口座数は150万件、預金残高は5658億円に達するという。

業務拡大を続けるじぶん銀行だが、金融サービスの基盤となる基幹系システムの整備と共に、社内の情報共有基盤となる情報系システムの拡充が求められていた。例えば、社内の各種申請・稟議・決裁は紙と印鑑のやり取りで行われており、業務効率化の観点からも電子化が課題だったという。

社員数が少ない時にはメールやファイルの共有で社内の情報交換ができ、紙ベースの申請でも特に問題はなかった。だが、近年の業務拡大と共に社員数が増え、「申請書類を提出するにも、書類がどこに置いてあるのか分からないという声も聞かれました。そこで、社内の様々な情報を共有できるポータルと申請・決裁を電子化するワークフローを導入し、情報共有基盤を整備することになったのです」と総務人事部長の清洲慎一郎氏は説明する。

導入実績が豊富なサイボウズをクラウドサービスで提供

じぶん銀行では、ポータルとワークフロー機能を備えた各種グループウェアを選定。オンプレミス構築とクラウドサービスを利用する場合のコスト比較や、情報セキュリティ対策などを比較・検討した結果、「IIJ GIOサイボウズ ガルーン SaaS」を採用。システム構築や機器調達の必要がないので、手軽でスピーディに利用できることや、高いセキュリティと可用性を備えたクラウド基盤のため安心して利用できる特長がある。

採用の理由について、総務人事部調査役の児島義孝氏は「企業の導入実績が豊富なサイボウズ ガルーンをクラウドサービスとして提供しており、コストやセキュリティ面でも当行の要件にマッチしました」と述べる。オンプレミス構築はセキュリティ対策などで様々なパターンのシステムを構築できるが、導入から運用管理を含めたコストや管理者の負荷軽減ではクラウドサービスに軍配が上がる。

また、クラウドサービスの中には、IaaSでサーバを契約し、その上に自社で保持しているソフトウェアライセンスを持ち込んで運用するタイプもある。その点、「サイボウズ ガルーン SaaSはクラウド基盤のハードウェアとグループウェアを一体で提供しています。万一の障害時にもハード、ソフトを切り分けることなく、IIJに一括して対応を任せられます」とシステム企画部兼システム開発部 次長の安田武敏氏は話す。

金融機関のセキュリティやデータバックアップに対応

クラウドサービスであっても、じぶん銀行の厳密なセキュリティ基準が適用される。吉川氏は「社内の稟議・決裁など重要な情報をクラウド上に置くことになるため、サイボウズ ガルーン SaaSが当行のセキュリティ基準を満たしているか、厳密にチェックしました」と話す。

じぶん銀行のセキュリティ基準(システムリスク評価基準)は数百項目に及ぶ。ID、パスワード管理をはじめ、決裁書などの文書が改ざんされない仕組みなど、厳重な監査、検査にも対応する必要がある。「様々なクラウドサービスを検討する中で、当行のセキュリティ基準をクリアしたのがIIJ GIOでした」(安田氏)。

また、情報セキュリティと共に、災害などで稟議・決裁などの重要情報が消失しないようなデータ保全の仕組みは不可欠である。そこで、じぶん銀行はIIJに遠隔地でのデータバックアップを依頼したところ、IIJはオプションサービスとしてデータバックアップをメニュー化し、ユーザの要望に対応。具体的には、IIJ GIOサイボウズ ガルーン SaaSを運用する関東のデータセンターに加え、関西のデータセンターでデータバックアップを実施。「ネットワーク設計を含め、データバックアップの仕組みも当行の基準を満たしてくれました」と安田氏はIIJの柔軟なサポートを評価する。

じぶん銀行では2013年9月からIIJ GIOサイボウズ ガルーン SaaSのポータルとワークフローを中心に利用しているが、導入効果はどうだろうか。吉川氏は「決裁にコメントや条件をつける場合、それがきちんと履行されているかどうかオンライン上で容易に確認できます」と効果を述べる。また、データセンターやサーバの運用費用など、全体のTCOを考慮した場合のオンプレミス構築と比べると、コストは1/2程度に抑えられているという。「これまでもオペレーションコストを抑えながら機動的に事業展開してきました。今回、クラウドサービスの利用でコストを抑えられる分、お客さまの手数料を安くするなどサービス向上に役立てられます」と吉川氏は強調する。

今後は、ポータルの機能を使いこなすと共に、ワークフローの適用範囲を広げる計画だ。当初は社長と役員の決裁が必要な申請事項からスモールスタートしたが、「出張・精算や日常業務で発生する申請にもワークフローを活用していきたいですね。そして、システム運用負荷を軽減するためにも、クラウドの活用を検討していきます」と児島氏、安田氏は口をそろえる。IIJでは、じぶん銀行の情報共有基盤の整備・拡充に向け、これからも最適な提案を続けていく。

auじぶん銀行株式会社様に導入したシステム 概要図

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

auじぶん銀行株式会社
住所:東京都中央区日本橋1丁目19番1号 日本橋ダイヤビルディング14階
設立:2008年6月
設立5周年を機に、「SMART×MOBILE=SMILE」を新たなスローガンに掲げる。SMARTな金融サービスとMOBILEならではの楽しさを提供。そして、お客さまにSMILEをプレゼントするという想いが込められている。

auじぶん銀行株式会社

※ 本記事は2013年12月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。
ただし、2020年の社名変更に伴い、社名とユーザプロフィールのみ変更しております。

※ 会社名及びサービス名などは、各社の登録商標または商標です。

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