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株式会社NTTドコモ 様株式会社NTTドコモ

iモード利用者向け「ドコモマーケット」の
システム基盤をIIJのクラウドサービスで構築

NTTドコモは2010年12月から、iモード利用者向けの新しいコンテンツマーケットサービス「ドコモマーケット(iモード)」の提供を新規事業として開始した。サービスを支える大規模データ処理システムはCassandra 、HadoopなどのNoSQL技術で構成されている。「ドコモマーケット(iモード)・アプリストア」のインフラ基盤に採用されたのが、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」である。IIJ GIOとNoSQL技術を組み合わせることで、約2000万人規模のアクセスに耐え得るシステムを短期間かつ安定した品質で構築することに成功した。

ビッグデータに対応したシステム基盤が必要

豊かなコミュニケーション文化の創造に貢献するNTTドコモ。サービス品質の改善や独自ネットワークの構築、サービスエリアの拡充を継続的に推進する国内屈指の携帯通信事業者である。モバイルを核とした「総合サービス企業」を目指す同社は、新たなサービス提供にも積極的に取り組む。

その1つが2010年12月より提供を開始した、iモード利用者向けの新しいコンテンツマーケットサービス「ドコモマーケット(iモード)」である。

ドコモマーケットとはiモード対応携帯電話向けに、多様なコンテンツを配信するためのマーケットサイト。サービスは便利ツールなど幅広いアプリケーションを取りそろえる「アプリストア」、約100万曲の楽曲をラインアップする「MUSICストア」、人気のコミックや小説、実用書などの電子書籍を配信する「BOOKストア」という3つのコンテンツで構成されている。

当時の全国のiモード利用者は約5000万人であったが、「サービス設計時の需要予測では、そのうち約2000万人のiモード会員が利用することを予想していたため、アプリストアの提供基盤には高いパフォーマンスと安定性が求められました」とスマートコミュニケーションサービス部 ネットサービス企画担当主査の水門賢一氏は語る。すなわち、ビッグデータに対応した大規模データ処理基盤システムを構築する必要があったのだ。

それに加え、重視しなければならなかったのが「スピード」である。水門氏は「ドコモマーケット(iモード)のサービス開始日が決まっていたため、短期間でシステムを構築しなければなりませんでした」とその理由を述べる。

NoSQLのメリットを最大化する技術力を評価

こうしたニーズに対応するため、同社ではオープンソースベースのCassandra、HadoopなどのNoSQL 技術を活用した大規模データ処理システムを計画した。NoSQLはシンプルなデータを高速、大規模に処理することに最適化されたデータベースソフトウエアであり、これを活用することで、拡張性に優れたシステム構築が可能になる。さらに、オープンソースベースであるため、コスト負担も軽減できるというメリットがある。

具体的には、コンテンツの配信・管理を担うデータ処理基盤を物理サーバベースのCassandraで構築し、大容量アクセスログ解析を仮想サーバベースのHadoopで構築する計画を立てた。約2000万人規模のアクセスに耐え得るCassandra基盤は国内最大クラスの大規模なものだ。

この方針に沿って、短期間でのシステム構築を実現するインフラをどうするか―。さまざまな検討を重ねた結果、同社が最終的に選択したのが、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」である。

選定のポイントについて、水門氏は次のように語る。

「ドコモマーケット(iモード)は、新規事業であり、どれくらいのお客様がどれくらいのアクセスをするのか予測がつきません。最初から自社設備で構築することは事業収支上あわないと判断し、クラウドサービスを利用することは決めていました。IIJは、ISP事業者として豊富な実績と経験があり、また大容量のトラフィックが発生した場合でも、NTTドコモのキャリアサービス品質でサービス提供が可能になります。また、NoSQL技術のメリットを最大限に引き出せる点も高く評価しました」。

高い技術力も決め手の1つだった。というのも、CassandraとHadoopを活用したシステムは物理インフラと仮想インフラの組み合わせが必要。そのためにはハイブリッドクラウドの技術が欠かせないからだ。「その点、IIJは官公庁や大手・中堅企業などを中心に、豊富なハイブリッドクラウドの構築実績があります。画一的なサービスではなく、顧客の要望に柔軟な対応ができる点も魅力でした。NoSQL技術を活用した大規模システムにおいても、その技術力と実績が大きなアドバンテージになると判断しました」と水門氏は語る。

初期投資を抑制できるなどコストメリットの高さに加え、顧客データを扱うため、海外サービスでは日本の法律が適用されない点やセキュリティの観点からも、"国産クラウド"であるIIJ GIOを採用した大きなポイントだったという。

開発のコストと期間を大幅に短縮

こうして同社は国内最大クラスのCassandra基盤を持つ大規模データ処理システムを低コストかつ短期間で構築。限られた期間内で「ドコモマーケット(iモード)」のサービス開始を実現した。

「オープンソースとクラウドを活用したことで、すべてを自社開発する場合に比べて、開発コストは大幅に抑制されています。開発期間も3カ月程度は短縮できたのではないでしょうか」と水門氏は分析する。

ビッグデータに対応し、大量アクセスにも耐え得る高品質なサービスを実現するには、大規模処理を担うデータベースに高いパフォーマンスが求められる。それに加え、基盤となるサーバやネットワークにも高い安定性と拡張性が必要だ。NoSQL技術とクラウドの組み合わせは、こうした要件を満たす最適解といえる。低コストかつ短期間でシステム構築を実現できるため、収益の最大化にも貢献する。

「ドコモマーケット(iモード)・アプリストア」の利用状況は多い日で1日約100万ダウンロードに上るが、サービス開始以来、大きなトラブルもなく安定稼働している。「IIJ GIOはリソースの増強にも柔軟かつ迅速に対応できるため、安定したサービス品質を維持できます」と水門氏は満足感を示す。

同社はiモード向け「ドコモマーケット」のほかに、スマートフォン向けの「ドコモマーケット」も提供する。利用状況が異なるため、単純なシステム流用はできないが、今回構築したシステム基盤は今後のサービス展開を考える上で大いに参考になるという。運用ノウハウを蓄積し、将来的には今回のシステムをスマートフォン向け「ドコモマーケット」に応用していくことも考えている。「その際はIIJの高い技術力と柔軟な対応力が大きな力になるはず。さらなるサービス品質の向上を図る上で、今後もIIJの提案には大いに期待しています」と水門氏は今後の展望を語った。

  1. ※ 「ドコモマーケット(iモード)」は、2011年11月14日より、『dマーケット』に名称変更しました。

導入したサービス・ソリューション

お客様プロフィール

株式会社NTTドコモ
本社:東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
設立:1992年7月1日
資本金:9496億7950万円(2011年3月31日現在)
従業員数:1万1062人(グループ2万2954人)(2011年3月31日現在)
携帯電話サービス、パケット通信サービスなどのほか、データ通信網を生かしたクレジットビジネス、モバイル広告事業などを展開する。2010 年12月24日からはLTE方式による次世代高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」を開始。より多彩なサービスの企画開発を積極的に進め、豊かなコミュニケーション文化の創出に努める。

株式会社NTTドコモ

※ 本記事は2011年11月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

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