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株式会社第一興商

メール配信システムを自前設備からクラウドに移行
IIJのSaaS型CRMサービスを導入し、
運用コスト削減とモバイル対応を実現
カラオケ業界のリーディングカンパニーとして、市場拡大に向けた多彩なWebサービスの展開に力を入れる第一興商。同社は2010年1月、カラオケ総合情報サイト「clubDAM.com」の会員向けメール配信システムを一新した。自前設備で構築していた従来システムは、運用管理コストが重い負担になっていたうえ、モバイル環境への対応も不可能だった。こうした課題を一気に解消し、さらにメール配信以外の活用シーンも見出せる新たな仕組みとして、IIJのSaaS型モバイル向けCRMサービス「INVITO MOBILE」を採用した。
いまや老若男女が気軽に楽しめるレジャーとして定着したカラオケ。第一興商は、業務用カラオケ機器の提供やカラオケハウス「ビッグエコー」の運営などで市場の発展をリードしてきた。さらに、通信カラオケ「DAMシリーズ」と連動して、PCや携帯電話でもカラオケを楽しめるサービスや、音楽・映像コンテンツの提供など、多種多様なWebサービスを積極的に展開している。
こうしたサービスのポータル的な役目を果たしているのが、PC向けのカラオケ総合情報サイト「clubDAM.com」(クラブダムドットコム)である。同サイトでは、登録無料の会員に対する付加サービスとして、週1回のメールマガジン配信を行っている。
そのメール配信システムは従来、データセンターに設置した自前のサーバ機器で構築・運用されていた。メディア事業本部Web事業部システム運営課リーダーの菅野光則氏は、「データセンター利用やハードウェアの運用保守にかかるコストと業務負荷が問題視されるようになり、2008年の秋ごろから『自前の資産を持たない仕組みに切り替えられないものか』と考え始めていました」と、当時を振り返る。
2009年末には既存のサーバが更新時期を迎えることになっていたため、ASP型のメール配信サービスをいくつかピックアップして検討した。しかし、意にかなうものはなかなか見つからなかった。
新システムに求めていた機能要件としては、まず、メール配信においてモバイル環境をサポートしていることがポイントだった。従来システムはテキストメールの配信しか行えなかったが、新システムでは携帯電話へのHTMLメール配信なども展開したいと考えていた。
また、将来的には「clubDAM.com」以外のサービスでも共用でき、CRMツールとして統合的に会員データを管理できる点も重要だった。
こうした条件を満たすソリューションに巡り合ったのは2009年夏。IIJから、リリース準備が進められていたSaaS型モバイル向けCRMサービス「INVITO MOBLE」を紹介されたのだ。
「INVITO MOBILE」は、モバイルを活用したプロモーションに必要な会員情報管理、携帯サイト構築、メール配信などの機能をトータルに提供するサービスだ。IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」をプラットフォームとしたSaaS型アプリケーションであり、ユーザは自前の設備を所有することなく、短期間かつ低コストで導入することができる。
携帯サイトやメールの作成・編集は、専用のWeb画面で簡単に操作でき、マルチキャリア対応(NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル)により端末ごとの表示も自動調整される。
「サービス内容の説明を聞いて、『私どもの要望にぴたりと当てはまるものだ』と感じましたし、Web画面のデモを見たときも『簡単に使いこなせる』と判断できました。加えて、将来的に全社規模で活用できるCRMツールであることも重視しました」(菅野氏)。複数の部門にわたって存在する既存のデータベースと連携し、各事業部門や店舗で、システムを共用できるということも決め手になったという。
「INVITO MOBILE」は、一般的なASP型サービスが苦手とする外部システムとの連携がスムーズだった。こうして、2009年9月には正式な採用が決定された。
導入作業も短期間でスピーディに進められた。「これまでの実績からもIIJのSI力・サポート力には信頼を置いていましたが、今回のプロジェクトでも、新規サービスの立ち上げというハードルがある中で入念な検証を行いつつ、既存データベースとの連携などを手早く進めてくれたので、その実力を再認識できました」と、菅野氏はIIJへの評価を述べている。
「clubDAM.com」の新しいメール配信システムは、2009年11月に導入を開始、約1カ月のテスト期間ののち、2010年1月から運用がスタートした。 検討開始から約1年の間に、会員数の伸びとともにメール配信数も2倍近くに膨らんだが、システム運用にかかるランニングコストは従来比3割削減を実現した。そして、「今後、新規会員登録に伴ってメール配信数が大幅に増えたときに、システム拡張を柔軟かつ迅速に行えるSaaS型サービスのメリットを実感できるでしょう」と菅野氏は話す。 一方、導入時の評価ポイントの1つだった社内でのシステム共有についても、すでに他部門からのアプローチを受けて検討が進んでいる。第一興商では、メール配信サービスを実施している事業部門が複数あり、それぞれ個別のシステムを運用している。これらをINVITO MOBILEに統合すれば、より大きなコスト削減効果を得られることになる。 また、菅野氏は、オプションとしての提供が予定されているアクセス解析機能にも注目し、「マーケティング業務でも有効なツールとして活用できそうです」と期待をかける。各サービスにおける、会員のサービス利用状況などをデータベース項目に追加していくことで、ターゲットをリアルに絞り込んだメールの配信が可能になる。 さらには、今回の新システムがクラウドサービス上で提供されていることの意義に触れ、「どのような企業でも、システム構築・運用の効率化を追求しようとすれば、遅かれ早かれクラウド環境への移行を議論することになると思います。そうしたときにも当社は、メール配信での運用実績をもとに的確で迅速な判断が下せるはずです」と、将来を見通している。
拡大する
メール配信数倍増でもランニングコストは3割減
社内共有の検討も早々にスタート

お客様プロフィール
株式会社第一興商
本社:東京都品川区北品川5-5-26
設立:1973年4月16日
資本金:123億5000万円
社員数:1591名/グループ全体3296名(2009年9月30日現在)
通信カラオケ「DAMシリーズ」に代表される業務用カラオケ機器の販売・賃貸、カラオケルーム「ビッグエコー」の運営、音楽・映像ソフトの制作・販売、Webコンテンツ事業、衛星放送事業、さらには多彩なブランドを揃える飲食店舗の運営など、多岐にわたる事業を展開。個人経営の「保志商店」を前身として、創業以来「もっと音楽を世に もっとサービスを世に」を社是に掲げている。
IIJのクラウドサービスとオンプレミスの併用で事業継続性の高いシステム環境を構築
クラウドサービスを活用して住友林業グループの統合Webサイトを構築
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