IIJが2023年に実施した調査※によれば、国内製造業におけるIoT導入率は2割以下(18.5%)に留まります。一方で、すでにIoTを導入しスマートファクトリー化に取り組んでいる企業にその成果を聞いたところ、「とても感じている(38.4%)」「やや感じている(50.4%)」の合計が9割近く、今後の導入拡大が期待される結果でした。
※全国の製造業従事者500名を対象とするインターネット調査「IoT導入によるスマートファクトリー化の実態調査(2023年8月)」
(単一回答・N=3344)
既に導入し取り組んでいる(18.5%)
今後は取り組む予定である(9.5%)
時期は未定だが取り組むことを検討している(9.9%)
取り組みを検討していない(62.1%)
(単一回答・N=224)
とても感じている(38.4%)
やや感じている(50.4%)
あまり感じていない(11.2%)
全く感じていない(0.0%)
上記調査で、スマートファクトリー化の成果を「あまり感じていない」と回答した企業に、どんなステップでつまずいているかを聞いたところ、「データ収集・蓄積(52.0%)」「データ分析・予測(36.0%)」に加えて、IoTならではの「無線ネットワーク化(32.0%)」といった回答が上位を占めました。機械や設備のデータを取得し、構築したシステムにデータを転送して蓄積、管理ツールでデータを分析して活用するという3つを同時に実現する必要があるIoTだけに、“つまずきポイント”も多岐にわたります。
学習しながら自社構築だと、かなり時間と予算がかかりそう…
IoTに関する知識がなく、どの製品・サービスを選べばいいか分からない…
そもそも工場内にネットワークが導入されていないけど、どうやってデータを集める?
データを取得する、つないで蓄積する、分析する、3つの仕組みの構築・連携が必要でハードルの高いIoT。『IIJ産業IoTセキュアリモートマネジメント/Factory』なら、IT人材が不足気味の製造業でも安心してIoTを導入でき、スマートファクトリー化を推進できます。IIJのネットワークサービスとクラウドサービスと、産業用PC業界大手のAdvantech社のエッジデバイスやPaaSを組み合わせた本ソリューションは、次のような特長・メリットを提供します。
ワンストップ
センサーやゲートウェイなどのエッジデバイス、工場内ネットワーク、管理ツールなどを個別に選定して自社で構築することなく、必要な要素をワンストップで調達・構築できます。導入後の問い合わせ窓口一本化による、迅速で確実なトラブルシュートもメリットです。
スピード導入
計画から運用開始までに1~2年を要することも多い製造業のIoTですが、工場向けIoTに必要な機器やサービスをパッケージ化しセミオーダー型で提供する本ソリューションなら、最短3ヵ月※で運用を開始できます。
※プロジェクトキックオフからシステム構築完了までの期間(規模や要件によって変わります)
リモート対応
機械や設備のデータはクラウド(IIJ GIO)に蓄積され、Advantech社のIoTアプリケーション「WISE-PaaS」で可視化。場所を問わず利用でき、リモートでのモニタリングやメンテナンスを実現するほか、クラウドへの閉域接続でセキュリティも確保しています。
伴走サポート
導入時のAs is/To beを含むアセスメントのほか、運用開始後のトラブルシュートを含む保守や、さらなる成果を得るための取得データ拡充、データ活用提案など、ノウハウ豊富な専門SEがしっかり伴走サポート。IoTのスキルがない現場でも安心して導入できます。
リーズナブル
データ蓄積・処理基盤にクラウド(IIJ GIO)を採用することで、初期投資を抑えインフラ運用・管理の負荷を軽減。膨大な予算をかけて大規模な開発・構築をともなうメガファクトリー用IoTに対し、機械・設備1台からスモールスタートできます。
はい、幅広い企業規模に対応するソリューションです。実際、グローバル・全国展開する工場で大規模導入されている企業様や、工場内の1つの設備でご導入いただいている企業様も多数いらっしゃいます。
小規模・スモールスタート(ミニマムスタート)の場合、クラウド+通信の月額料金は10万円で収まるくらいです。初期費用は、「数万~十数万円のラインナップを取り揃えている機器の費用」+「開発支援が必要な場合のSI費用(個別見積もり)」です。
もちろん可能です。データ収集したい機械・設備や何を実現したいかなどヒアリングさせていただき、実際に工場や機械・設備を視察したうえで、収集するデータや収集方法について一緒に検討し最適なアプローチへと導きます。
国や用途などにより一部制限がありますが、基本的に海外の工場でもご利用いただけます。詳細は別途お問い合わせください。
はい、可能です。IIJクラウドエクスチェンジサービスをご利用いただくことで、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Oracle Cloud Infrastructureといった主要なパブリッククラウドと閉域接続でき、セキュアなデータ連携が可能です。オンプレミスについても、専用線やVPNなどのサービスを利用してプライベート接続が可能です。
ご訪問やWeb会議を通したお打ち合わせでIoT化の目的や要件について検討
検討が進んだタイミングで工場の視察を実施させていただき、センサーやネットワークをご提案
データ収集にあたっての各種センサー、ゲートウェイ手配
仕様書に沿った取得データの整理
必要に応じてデータ処理設計、技術検証の実施
お客様環境の構築
ゲートウェイから送られるデータの受信部分設定、収集したデータを可視化するダッシュボード画面設定
システムの保守サポートの実施
更なるシステム活用に向けた取得対象データの拡充や、蓄積したデータの活用をご提案