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社会を支えるIIJ インターネットと作る未来「IoT技術でマグロの鮮度と安全を守る」編

IIJ.news Vol.181 April 2024

IIJが提供するサービス・ソリューションで、地域社会の暮らしや未来を支える取り組みを紹介します。
千葉県船橋市の水産加工会社「新生水産」では、人手と時間がかかっていたマグロの温度管理を、IoT技術を使うことで効率化しました。

食の安全を守るための温度管理

HACCP(ハサップ)という食品の安全性を確保するための衛生管理手法が、日本の食品関連事業者に義務づけられて数年が経ちました。HACCPは国連食糧農業機関とWHOの合同機関である国際食品規格委員会により構想されたガイドラインで、グローバルに採用されています。千葉県の船橋市場などでマグロの加工業を営む新生水産でも、HACCPに則った品質管理を行なっています。

水産加工物の品質管理において「温度異常による鮮度劣化」の対策は必須です。IIJのIoTソリューションシステムを導入する前、新生水産では、①「冷蔵庫、加工室、冷凍庫など生産加工設備の約10カ所に温度計を設置」、②「社員が温度計を毎日2回、目視で確認」、③「チェック結果を帳簿に記入」、④「帳簿を表計算ソフトに入力する」といった作業を行なっていました。経営者の澤氏は「品質向上のためにチェック回数を増やしたい思いはあるものの、人件費と費用対効果を考えると悩ましい」と感じていました。

IoTによる自動化で、マンパワーを確保

IIJのIoTソリューションシステムはHACCPに準じた設計で、LoRaWAN®というカバー範囲が広く、消費電力が少ない無線規格を利用しており、帳票入力の自動化にも対応しています。新生水産では、低コストで導入・運用が可能なIIJのIoTソリューションを用いて、温度管理に関する一連の作業を自動化しました。

新生水産は今後、沖縄の支店でも同様の温度計測システムを導入し、本拠地の千葉から遠隔管理する準備を進めています。「温度管理のほかにも自動化したい管理業務は多くあります。それらのシステム化も積極的に進めて、確保できたマンパワーを新商品の開発に充てていきたい」と澤氏は展望を語りました。

もっと詳しく

動画・インタビュー記事では、新生水産の皆さんの取り組みを紹介しています。


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